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ジェロニモ自伝―第4部 新しきものと古きもの 第23章 未来への希望

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合衆国大統領が私に自分の物語を話す許可を与えてくれたことに感謝する。私は、大統領と大統領の権力のもとにいる者たちが私の物語を読んで、我が部族民が公正に扱われたかどうか判断してほしいと思っている。

アパッチ族と政府の間には大きな問題がある。20年間、我々は、合衆国政府を代表するマイルズ将軍とアパッチ族を代表する私の間で締結された条約のもと、戦争捕虜として拘束されてきた。現時点で政府側はこれまでと比べると条約をほぼ履行するようになったが、ずっとまったく適切に遵守してこなかった。マイルズ将軍との条約において、我々はアリゾナの外に出ることに同意して、白人の生活様式を学ぶことになっていた。我が部族民は今、合衆国の法律に従って生きられるようになったと私は思っている。もちろん我々は神によって授けられた権利によって我々のものである土地に帰る自由を持ちたいと思っている。我々の数は減少しつつあり、土地を耕す方法を学んでいるので、かつて必要だった土地よりもそれほど多くの土地を必要としないだろう。我々は、神が最初に我々に与えた土地すべてを要求しているわけではないが、我々は耕作するのに十分な土地をそこに求めている。我々は、我々が必要としない土地を白人の耕作のために譲りたい。

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