翻訳『狂えるオルランド』第24歌
※『狂えるオルランド』の中でマンドリカルドが登場する部分を抜粋してイタリア語原文から翻訳。
あらすじ
オルランドが狂乱する。その一方、ゼルビンとイザベラは2人の騎士と遭遇した。2人は騎士は裏切り者のオドリコ[第13歌でオルランドはとある洞窟でイザベラを見つけて、なぜそのような場所にいるのかと聞く。問いに答えてイザベラはその身の受難について語る。イザベラは父王が催した槍試合に出場したゼルビンと恋に落ちた。しかし、イザベラはイスラム教徒であり、ゼルビンはキリスト教徒だったので恋が成就する見込みはなかった。そこでゼルビンは、イザベラをスコットランドまで連れ去るように騎士のオドリコに命じる。しかしオドリコの裏切りのせいでイザベラは囚われの身になったという]を縛り上げて馬に乗せていた。そこへガブリーナが馬に運ばれてやって来た。ゼルビンは罰としてガブリーナを護衛するようにオドリコに言い渡して解放した。オドリコは1日も経たずにガブリーナを絞め殺し、最後に自分も同じ目に遭った。ゼルビノとイザベラはオルランドが狂乱して立ち去った場所まで到達した。その場所にはオルランドが置き去りにした武具が散乱していた。そこへやって来た羊飼いがオルランドの乱心を語る。ゼルビンはオルランドの武具を拾い集めて松の木のたもとに置く。今度はマンドリカルドが姿を現すと、ドゥーリンダナを奪い取る。ドゥーリンダナを渡すまいとゼルビンはマンドリカルドに戦いを挑むが敗死する。恋人を看取ったイザベラは悲嘆のあまり狂乱するが、隠者に諭されて遺骸を馬に積んで修道院に向かう。その一方、マンドリカルドは怒り狂ったロドモンテと遭遇する。激しい戦いが始まる。そこへアグラマンテ王の書簡を持った使者が到着して、決闘を止めてすぐにサラセン軍の陣営に向かうようにマンドリカルドとロドモンテに懇願する。マンドリカルドとロドモンテは一時休戦して出立する。
58節~73節
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