ロビン・フッドと焼物師③
第二篇から続く
第三篇
翌日の昼になって、代官は馬で行く準備を急いでした。焼物師は荷車を後に残さず、前に進める準備をした。
焼物師は代官の奥方に暇乞いをしてあらゆることに感謝した。「奥方さま、私のためを思うなら金の指輪を差し上げるので身につけてください」
「ありがとう」と奥方は言った。「神の恩寵があらんことを」。密生した森を見た代官の心はまったく明るくなかった。
緑の葉の下の森に代官が入ると、鳥は枝の上で自由に歌い、それは見るからに楽しげだった。
「何か過ごせるあてがある者ならここは楽しいところです」とロビンは言った。「私が角笛を吹けばロビンがここに来るかどうかあなたはわかりますよ」
ロビンは角笛を口にあてた。そして思い切り吹いた。森のはるか向こうに立っていたロビンの仲間たちはそれを聞きつけた。
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