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『悲劇―タメルラン大帝』第4幕

協議のテーブル。

タメルラン、オドマー、アブダラがほかの貴族や従者たちを連れて入場。

[中略:アーセイニーズが敵と通じて逃亡したという報せが入る。オドマーが2人の奴隷を連れてきてアーセイニーズを陥れるために偽の証言をさせる。タメルランは、アーセイニーズが王座を簒奪しようとしているという讒言をすっかり信じ込んで追放を宣告する。場面はアスティリアの居室に移り、愛の神がまどろむアスティリアのもとへ音楽とともに降臨し、やがてすべての苦痛が取り除かれるだろうと歌う]

アスティリアは驚いて目覚めた。

アスティリア:なんと不思議なことが私の魂を揺り動かしたのでしょう。本当に驚いたわ。いろいろ思い悩んだことがすべて無茶苦茶よ。喜びと恐れ、そして希望と不安が混じり合って奇妙な状態に困惑するしかない。夢の終わりは幸先が良いように思えたけど、ああ、夢の終わりなんて無駄なもの。影のように移ろうだけ。女は夢見がちなものだし、きっと私の疲れた目が変なものかおかしなものを見ただけでしょう。

アスティリアが出て行こうとするとマンドリカルドが入場する。

マンドリカルド:美しいパフォス島で奔放な女神[美と愛の女神アプロディーテーのこと、パフォス島はアプロディーテー誕生の地とされる]が競技用の鳩が牽く貝殻の馬車を駆って穏やかに父なる海原を行こうとした時、それを遠くから見つけた戦の神[戦の神アーレスのこと]が女神を連れ戻ってさらなる愉楽を与えた。

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