アーサー・コナン・ドイル北極日記3月24日

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3月24日水曜日

リースにとってまた重要な日だ[訳注1]。我々は群れを見つけた。それは大きな群れだった。マストの上の見張座から私は群れを発見できなかったが、群れは地平線の端から端まで広がっていて、あまりに奥まで続いているので我々はその端を確認できなかった。我々が汽走して群れに向かって接近すると、群れはしだいに大きくなった。コリンはこれまでの人生でそれほど大きな群れを見たことがないと言った。現時点で世界中で巨獣が集まった最も大きな群れだろう。少なくとも私は、縦15マイル[24km]横8マイル[13km]の空間を覆い尽くす数百万頭の群れをなす獣を他に見たことがない。幸運なことに我々は今まで良い航海に恵まれた。今、全船が円形に陣取っている。今日、ウィンワード号が汽走して我々の横を通り過ぎ、檣頭横材[訳注2]をなびかせながらそれを挨拶代わりに上下させた。まだ10日間待たなければならない。牡蠣[訳注3]。

訳注