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デザイン経営の実践に向けて

事業者が、自身の課題に気づいていない場合。

自身の強みと弱みの分析をしたりするんだけど、そもそも、商流の設計ができていないか、商流そのものをよく知らずに、闇雲に商品開発したり、販路開拓したりしていケースをよく見かける。

商品開発には、膨大な時間と労力とコストがかかる。販路開拓も然り。

ビッグサイトで開催される大型の商談会に臨んでも、商流の流れや商談の仕方、見積もり、送料、取引条件などを知らずに、売っても売っても儲からないや〜ん、みたいな事になってしまう悲しいケースも(泣)

だから、パッケージデザイン頼まれたら、ちょっと待ったーーー!だったりする。

販路やターゲット、購買シーンを分析、調査せずに容量や包装資材を決めてしまうのは、とても危険なのだ。

なので!商品企画段階から、デザイナーを入れて欲しい。

いや待て、ここで「デザイナー」というから、語弊があるのかも。

制作の現場では、「デザイナー」「ディレクター」「プロデューサー」という3つの職域が存在する。

「デザイナー」とは、その名の通り「意匠」の「計画」をする人。実際に手を動かして、その計画を「見える化」して「ブランド」や「広報戦略」のためのツール(ロゴ・グラフィックデザイン・印刷物・WEBなど)を制作する。

「ディレクター」とは、制作物の作品としての質に責任を持ち、その責務を全うするために、企画・立案・制作に関与して業務全般をつかさどる者。

「プロデューサー」とは、企画・進行を行い、予算管理まで行う。ゼロから生み出すことを指す場合もある。時には、プロジェクトのためのスポンサー集めも含まれる。

プロデューサーとディレクターは似ているようだが、企画・予算管理を行うプロデューサーと異なり、主に現場での指揮・監督を行う。

地方では、これらの職種って厳密には分かれてなくて、1人で何役もこなす人が多い。特に、ディレクターとデザイナー兼任は多い。

今回のアカデミーの目的は、「ふるさとデザインプロデューサー」の育成。

なので、デザイナーが主たる者にとっては、職域をぐ〜〜〜〜んと広げることが目標になる。ていうか、それがしたくて門をくぐったんけどね。

商品開発では、プロデューサー的な立場は、クライアントだったりするんだけど、これにふるさとデザインプロデュース的な発想を入れると、「プロジェクト」になる。

メーカーの理念や歴史、強み(原料の入手ルート、製造ロット、技術力、職人などの人財)を商品に注ぎ込む。

ターゲット(購買者、販売者、売り場)が、どういったシーンで購入されるかを想定する。

流通(直売、ネット、卸)はどのルートなのか?

売り場での見せ方は?

商品のコンセプトを決めたら、これだけの情報を網羅してから、パッケージデザインに取り掛かる。

そしてようやく、広報戦略。

商談会に出向く場合は、販路ごとのバイヤーに向けた打ち出し方や資料の作成。

この長〜いプロセスを数ヶ月かけて突き進む一大プロジェクト。楽しいね〜

自分と相手のことをどれだけ知って、相手の立場を思いやって、アプローチかけてご成約まで持っていけるか、なんだよね。

それをクライアントと一緒に調べて、分析して、課題を見つけて戦略たてて見える化する過程がとても大事。

だから、支援者と事業者がセットでの受講がマストだったのか〜〜

まだまだ続く。。。。