サクスフォーン奏者 BJÖRN ARKÖ(ビョーン・アルコ)
私がスウェーデン滞在中に出会ったスウェーデンに縁があるアーティストを紹介します。
スウェーデン ダーラナで育ったのサックスフォーン奏者 BJÖRN ARKÖ(ビョーン・アルコ)。サクスフォーン奏者として学歴、実力、共に申し分なく、さらに日本語が堪能で、流暢な言葉遊びを絡めたジョークが次々と出てくる、そんな非常に珍しいスウェーデン人サックスフォーン奏者です。
彼は、スウェーデンの故郷と呼ばれるダーラナで、中学校まで過ごし、アーティストとして感性を養いました。
画家の父親と、ストックホルムで仕事をする母親の共働きの家庭に生まれ、3人兄弟の末っ子として育ちました。
起業家やアーティストの家系の父親と、フルタイムで仕事をする母親で、平日は母親はストックホルムで仕事をして、週末にダーラナで家族が集まるライフスタイルだったそうです。当時、地元紙から、新しいライフスタイルを送っている家族として、取材を受け、記事が載ったこともあったそうです。
ビョーン・アルコの幼少期は、音楽に非常に興味があったわけではありません。ですが、10歳の時に転機が訪れます。
10歳の時に、スウェーデン ダーラナ モーラにあるカルチャースクールにて、リコーダーを習い始めます。
この頃から、お父さんの日本出張のお土産、漫画、尺八のCD、侍、黒澤明映画など、日本に興味を持っていました。
それから1年経った11歳の時、叔父の家で聞いたジャズに心を奪われます。叔父は、トランペットを吹いていたそうで、その影響から管楽器に興味を持ち、ジャズを聞いて、とても感銘を受け、サックスフォーンを演奏してみたいと思い始めます。
ですが、サックスフォーンは、ちょっと高い楽器。
ビョーンの父ヨルディさんは、まだこの時には、サックスフォーンを続けることができるか分からないビョーンに、サックスフォーンを買い与えるべきか、少し迷ったそうです。
そして、リコーダーの先生が、サックスフォンの先生でもあることが分かります。
その後すぐに、カルチャースクールのリコーダーの先生から、アルトサックスフォーンを習うことになり、さらに、しばらくの間サックスフォーンをレンタルすることができたのです。
それから、みるみるサックスフォーンにはまり、練習をし続けるビョーンに、叔父のサックスフォーンが譲り受けられます。
中学生になったビョーンは、サックスフォーンだけでなく、ピアノも習ったり、年上の高校生たちとバンドを組んだり、音楽漬けの日々を過ごします。
その後、高校進学時に、サックスフォーンの道を選び、ストックホルムの音楽高校に進学を果たします。
この音楽高校には、サックスフォーンの専攻の生徒は3学年合わせて約15人ほどいたそうです。そこから、ソプラノ、アルト、テノールサックスフォーンそれぞれ練習に励んだそうです。授業の8割くらいは音楽に関わる内容で、ビックバンド、編曲など様々な教科を学んでいきます。
高校の最後は、卒業コンサートに向けて、準備をし、コンサートを成功させます。非常に厳しかったけれど、プロになるために必要なことだったため、楽しんで取り組むことができたそうです。
その後、スウェーデン王立音楽大学への進学を希望し、入学試験で、演奏と音感テストなどが行われ、見事合格し、スウェーデン王立音楽大学、大学院を卒業します。
サックスは最大5人程度の生徒数で、編曲の勉強をしたり、自分の教わりたい先生を選定し招いて、学ぶことができたそうです。ビョーンは、オールAの成績を取李、非常に優秀な成績を納めて卒業したそうです。
在学中には、尺八の先生から、尺八を教わったこともあったそうです。
大学卒業後、日本のギタリストの方とセッションして、日本に興味をさらに持ち始めました。村上春樹の本をたくさん読んだり、お兄さんの日本語教科書を借りて、ひらがなカタカナから勉強を始め、今では冗談も言える程の日本語力を身につけました。
大学院在学中に、日本に1人で旅行した際に、日本とスウェーデンのハーフの友人に案内してもらったそうです。その初めての日本旅行で、焼きサバ定食食べ、ハイボール飲んで、日本人らしい日本の生活を体験してきたそうです。
そして、東京には、ジャズバーがたくさんあり、感激し、日本がとても気に入って、また行きたいという気持ちでいっぱいになりました。
スウェーデンに戻ってから、日本に関わる仕事をするようになっていきました。それから大学で、日本語のコースを取り、日本の歴史、漢字や文法を学び、さらに日本語のレベルを上げました。
その後、仕事の幅も広がり、スウェーデンとフィンランドの間を行き来するフェリー内で行われるショーにて演奏するようにもなりました。
その間、何度か日本に行き、日本との関わりは続いていきました。
仕事でも活躍の場を広げて、2017年にはBjörn Arkö groupとしてCDを発売し、その後、スウェーデンの有名歌手(Lisa Nilssonノーベル賞の晩餐会で歌を披露した国民的歌手)のツアー参加、テレビ出演の他、自身の編曲でスウェーデン国内のオーケストラとの共演を果たすなど、注目の若手サックス奏者としてキャリアを積み上げていきました。
日本の音楽にも興味を持ち、およげ!たいやきくんやJpopミュージックをサックスで演奏するなど、様々なことに挑戦しています。
その後、日本人パートナーとの結婚を機に、日本へ拠点を移し、精力的に活動しています。
BJÖRN ARKÖ(ビョーン・アルコ)
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