もう、超えてこ、今。気づいたら、超えてた。
1月初旬、私のもとにある知らせが舞い込んできた。
U18 Makers University Think Big Campだ。
第1印象 「あーそんなのもあったなあ」
HPを見て、 第2印象 「『もう、超えてこ、今。』?超えなきゃいけないのか…」過去の参加者の経験談を見て 第3印象 「なんでここの参加者はこんな熱くなってるの?パワースポットなの?」
それでも、何かは得られると思って、前日になって急いで応募書類を書いた。面接を受けて、TKDと初対面を果たして、「受かるかどうか、一か八か」なんて半分諦めかけていた頃に、合格のメールが届いた。
キャンプ開始5〜1日前
プログラムの概要を確認して、自分の得られるであろうものを書き出した。このメモを見て、有意義に過ごせるように。
今見返すと、人とのつながりとか、お金とか、知識とか…形になるものを求めていたなあと感じる。(もちろん、得られたっちゃ得られたけど。)
改めて自分のやりたいことを整理したり、他のメイカーズ生に聞いてもらって、アジェンダワークのメンバーで集まったり…自分が必要だと思った準備はしっかりやった。けど、この疑問は手つかずだった。
「もう、超えてこ、今。」私は何を超えようとしているの?
キャンプ1日目
最初からやられた、なんというか、周りに呑まれた。周りに呑まれてるのなんて、ここ最近全くなかったから、メイカーズ6期生の自己紹介を聞きながら震えてた。
最初の後悔、自己紹介。もっと自分を伝えられた。
スライドを準備したり、自然にジワる佇まいだったり、でんぐり返ししたり…他のメイカーズ生が面白くて笑ってる一方、頭の中で自分の番で何を言おうかずっとぐるぐるしてた。結局最後から10人目くらいの時に、プレッシャーが凄すぎて、このままだと自己紹介できない(なんだそりゃ笑)と本気で思って逃げるように椅子から立ち上がった。
結果、ふつう。可もなく、不可もなく。
終わった瞬間、どんずべりして空気を凍らせるか、面白い変顔でもして笑わせればよかったと思った。そんな暴挙に出たくなるくらい、収穫なし。
正直、3時間にも及ぶ自己紹介、我らがTKDによる主旨説明、アジェンダワーク。キャンプ1日目は思い出せないくらいやる気なかった。だからって別にやることをほっぽったとかではないんだけど、周りからかけられる言葉もあまり刺さらないし、自分がかけた言葉も刺さってなくて、宙に浮いてる感じがした。
「このままぷかぷか浮いたまま、3日間の合宿を終えるのかな」
そんなことを思いながら23時、旅先の疲れに任せて寝た。
キャンプ2日目、一言で言えば、泣いた。
U18 Makers university というパワースポット?はやはり私をタダでは帰してくれないようだ。
順調というべきなのか、何事も起こらずに終わりそうな空気を醸し出していた、商品開発チーム。2日目の午後にぶっ壊れた。
2日目の午前。ここで私は二つのあるものを超えた。 代々木公園の散歩中のおじいちゃん、おばあちゃんを捕まえてヒアリングという、なかなかクレイジーなことをした。(少なくとも当時の私は、無計画じゃね?と思いつつも、リハーサルまでしてヒアリングの準備満タン。)
10人のおじいちゃん、おばあちゃんに声かけて、4人を引き留めて、「1人で死ぬのは怖いですか?」と聞いた。(なんつーこと聞いてんだ)2人は70代老夫婦、1人は40代のフランス人女性、もう1人は写真が好きな60代のおじいさん。改めて、このヒアリングはなかなかのもので、一歩間違えれば新興宗教の勧誘だ。(新興宗教を否定しているわけではないですよ)こんなのありえんと思いつつ、お年寄りを見つけたら一瞬迷いつつも、必ず声をかけてた。
気づいたら、世間体を超えてた。
フランス人の女性に声をかけたら、「日本語はちょっと…」とのことだったので、英語に切り替えて用意した質問を訳しながら、英語8割・日本語2割でメモをとりながらヒアリングをした。今冷静になると、こういうインタビューを断る手段として、「日本語はちょっと…」と言ってたのかもと思うと、なかなか無神経に英語に切り替えてた笑その時の私にはもう躊躇なんてなくて。
気づいたら、言語を超えてた。
そんなこんなでヒアリングをしたけれど、結局ヒアリングでの収穫はあまり使えないという話になり、チームの動きが完全に滞った、夕方17時ごろ。夕食を食べて、別チームのメイカーズやメンターさんと話してリフレッシュできたところで、最大の事件が起きた。
最大の事件が起きたのだが、正直未だに何が起きたんだかよく分からない。よって、具体的な記述は避けようと思うが、一言で言うと、泣いた。
周りのメイカーズ生に引っ張られて、「自分が何のためにここにきたのか、何のために頑張っているのか」お先真っ暗になり、泣いた。つるたまさん(私のインターン先のCEO兼伴走メンター)の前で、何も取り繕えずに泣いた。
「しんどすぎて吐く」でおなじみのU18 Makers University Think Big Camp。(語弊のかたまりと言いたいが、言い切れない)
その言葉の真相は、寝れなくて、やることが多くて吐くだと思っていた自分に言ってやりたい。
午前3時、気づいたら、精神の限界、超えてた。
(パート2へ続く)