第500回 manent

【幽霊みたいな人間の、実像のある音楽】


東京都発(?)男3人組バンド。
都内を拠点に活動中のmanet。

海へ.ep リリース。

ものたりない、のこりもの、みたされない、名ばかりの心臓。
昨日見た夢に溺れて、今日失ってしまうものから目を背けた。
自由に泳ぐ過去を食いつないで、現在の僕を生成する。
嫌になる、跡形もなく忘却している、「なにか」。
誰も悪く無いのに、誰かを罪人と見立てて己を守る自己愛者達。
君は罪無き者なのに、ひとりで全て背負って歩こうとする自己嫌悪。
崩れない、壊れない、君が触れたって。
溶けていく、アオイロの空へ、今も月はそこにいる。

#manent #音楽


このバンドはさっきEggsを徘徊していたときに見つけたバンドです。初見のバンドだったんですが、アー写に惹かれて音源を聴きました。凄い好き!という感じではなかったんですが、なんだか目を離せないというか(音楽だったら耳ですね)、不思議な何かを持っているなあと思いました。夏の終わりとか、冬の終わりって期待と不安と、どこかに安堵と焦りがあるじゃないですか。それを現実じゃなくて2次元?、異次元で見つめているような感覚です。「ここにいるはずなのに、ここではないどこかへ行くことを望んでいて、そのどこかへ行ってしまった先のこと」みたいな感じですかね。根底にひとりでは拭いきれない侘しい感情があるのに、どうにかして埋めようとしているというか。終末が死になる映画のラストシーンで「予感」を聴きたいです。

しゅっしゅ こと がうち

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