第288回 神様、僕は気づいてしまった

【現実と絶望の淵を歩く僕よりも、一足先へ】

https://www.youtube.com/watch?v=AVolBc6XmBs

https://www.youtube.com/watch?v=Ayqq7qSOxV8


正体不明の男4人組バンド。
神様、僕は気づいてしまった。

2016年 「だから僕は不幸に縋っていました」がスターオーシャン:アナムネシスの主題歌に抜擢される。
2017年 「CQCQ」が「あなたのことはそれほど」の主題歌に抜擢。

未来へ思いを馳せるということがどれだけ無謀なことだったのだろうか。
それを知ってしまった幼少期、僕は何かに期待を抱くことは無くなった。
人の姿の後ろにはいつも影がついて歩いていて、その影にいつも気づいてしまう自分自身を憎んで、呪った。
笑うという行為はいつしか人を騙す方法の一種として学んだ。
様々な種類の誰かになりきって、明日を迎えるしかもうないのだろうか。
彷徨い続けた先には、もう誰も居なかった。

#神様僕は気づいてしまった #音楽


このバンドは知らない方が珍しいくらい話題で、正体不明でありながら、メジャーデビューをしているという謎が多いバンドですね。でもネット上ではボーカルの方は大体どの方か検討ついている人が多いみたいです。声が似てますもんね、僕はどちらでも好きです。
このバンドはYouTubeを探っていた時にたまたま出て来て、まずバンド名、顔を出していなくて、音楽で判断するしかないというスタイルに惹かれました。僕は神様という存在を信じていないので、気づいてしまったという言葉ってどういう意味なのかとても気になって。良くも悪くも捉えられるこの言葉。それに「だから僕は不幸に縋っていました」という曲名。惹かれないわけがなくて。
現実味の溢れる言葉の羅列に、救われたいと願う人の心情にも触れていて、そこに優しくも尖った高音のボーカル。すぐ好きになりました。歌詞を書かれている方は現実をどういう目で見ているのか気になるし、着眼点が特殊な方なのだと思います。もしかしたら過去、諦めるのが上手だったのかもしれません。なんて思ったり。
僕は何かに期待するのが苦手だし、周りの人々に比べて自分が劣っていることもわかっているから、本当はこうでありたいという希望には近づけない。そんな自分を見て人生つまらないなとか、苦しいとか死にたいとか毎日思ってます。一種のクセみたいに。それが不幸に縋っているような気がして、痛いところを衝かれて、神様、僕は気づいてしまったというバンドに興味を持ったのかもしれないです。
絶対叶わないことだとは分かっていますが、ボーカルの方にお会いして、話をしてみたいです。彼の人間性にとても興味があります。

しゅっしゅ こと がうち

いいなと思ったら応援しよう!