第509回 リュックと添い寝ごはん
【意味のない明日を見つけたとしても】
東京都発男女混成4人組バンド。
都内を拠点に活動中のリュックと添い寝ごはん。
2018年7月8日 TOKYO MUSIC RIZE優秀賞。
9月2日 ジョージロックU22優秀賞。
誰もが振り返る足跡のない軌跡を辿って、昨日への愛情に溺れる。
思い出せない毎日の端っこから僕は何処へ逃げまどっているんだろうか。
1つずつ何かを重ねて、1つずつ何かを落としている僕らは可哀想なのかな。
だとしても、君との約束の仕方はずっと覚えてるよ。
それで十分だったりしないかな、ちょっとずつ変われていればいい。
急に誰だって変われやしないよ、未練も後悔も背負って、誰しもが今日を眺めている。
このバンドはEggsで以前から目にしていたのですが、バンド名からして何となく惹かれるものがあって、でも悔しいのでずっと聞かなかったんですけど、聞いてみて・・・案の定でした。
音の面はまだ隙間が見られるというか、薄いなあと感じる部分もありますが、田舎とかに行った時や日々の隙間に聞きたい音楽です。心を落ち着かせるために、自分の位置を確かめるために。どの曲もほっこりします。
そして人々に関わって荒んでいくものや薄れて消えて行くものを、大事だと再確認させてくれるような気がします。通り過ぎたスタートラインをもう一度自分のためにわざわざ書き直してくれるように。頑張っている人に頑張れって言うんじゃなくて、無理しちゃダメだよって言ってくれる優しい曲に感じました。作っている人の人間性なのかもしれませんね。
しゅっしゅ こと がうち