第101回 未来電波基地
【裏路地でいつまで泣き続けますか】
東京都発(?)男女混成4人組インターネットグランジバンド、未来電波基地。
グランジとはロック音楽ジャンルの1つで、「汚れた」、「薄汚い」という意味の形容詞が名詞化したもの。
いわゆるオルタナティブ・ロックに位置づけられるもの。
きっと普段なかなか耳にすることのない音楽だと思う。
暗くて、心が汚れて、目の前が真っ暗で、先のことなんて見えなくて。
他人と関わる上で隠している、心の奥の闇だったり、誰にもぶつけられない、どうしようもない葛藤が描かれているような気がする。それが僕は神聖かまってちゃんに何か重なるものがあった。
きっとこの類いの音楽は幅広い世代や人になかなか受け入れがたいと思うけど、こういう音楽があるから社会の、世間の端っこで踞っている人が彼らの音楽に縋ってなんとか生きていけるのではないかと。
正直、グランジバンドをずっと聴いておくのはしんどいです。僕は何ヶ月かに1回の頻度で気分が凄く堕ちて死にたくなるし、他人を恨む事も憎むことだってあります。その度に自分の存在を否定してしまうクセがあって、そういうときに神聖かまってちゃんの「天使じゃ地上じゃちっそく死」という曲をよく聴きます。そのぐらいの頻度でしか聴けないです。でもだからこそ時々こういう音楽が必要だと思うんですよね。頑張れっていつもいつも言われたって、頑張ったのに、もう頑張れないしって思う事きっとあるはずなんです。お前に何がわかるんだって思う事もあるはずです。そういう時にたまには彼らのような音楽に縋ってみてもいいのではないかと思い、今回文章を書きました。
しゅっしゅ こと がうち