第96回 KAKASHI
【自分の中の影武者 対 自分自身】
群馬発男4人組ロックバンド。
群馬を拠点に東京等で活動中のKAKASHI。
2013年TOUR FINALでは180人以上を動員した。
RO69JACK2015一次選考通過。現在ユーザー投票を行っているので気にいった方は是非投票を。
KAKASHIというバンドを認識したのは「キレイゴト」という曲だった。
嘘のつけない真っすぐ人間みたいだった、でもちょっとした小さな油断、焦り、迷い、孤独とかどこかに含まれていて作りすぎていない歌詞。曲がちゃんと人間 対 人間 になっていて、聴いていてハッとされる部分もある。
卒業アルバムを開いて、浮かんでくる。あの時こうすればよかった、その時あれをすべきではなかったと、過去の後悔から見える小さな光。それが今、その人が進むべき方向を照らす。そんな歌だと思った。
基本的に何か物や事を好きになるときどうしてそれを好きになったか、理由が必要だと僕は普段思っています。それはきっと曖昧に得た好きはいつの間にか薄らいでしまって、自分自身の中でそれを「好き」だといつしか肯定出来なくなるのが怖いからです。でもKAKASHIはなんとなく好きだと思いました。「キレイゴト」を聴いたとき、MVを見たときにいいなって思ったんです。自分の中にいるもう1人の暗い、または明るい、表に出ていない部分を抱えているのが人間っぽくて。人間臭い人が好きです。暗い部分を、黒い部分を表に、自分に向けてくれる人が好きです。そういったものを感じられました。
しゅっしゅ こと がうち
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