第377回 未完成VS新世界
【誰にも知られずに消えていった誰かの歌みたいに】
https://www.youtube.com/watch?v=cDE2pmoCdRg
https://www.youtube.com/watch?v=n4jpFePwJ08
北海道発男4人組バンド。
都内を拠点に活動中の未完成VS新世界。
2006年 初の自主企画兼レコ発イベントを開催。
monobright、シュリスペイロフらを共演。
2008年 ミナミホイールに初出演。
2009年 アミューズエンターテインメントから「夕暮れ狩り」をリリース。
2015年2月 解散。
2017年 再結成。活動再開。
今日の続きはまた明日。
今やらなきゃいけないことはしんどいから後回しでいいや。
眠たいから眠ろう。
夢はあるけど、どうせ叶わないから、まあいいや。
なるようになればいいや。
「明日でいいや」がいつの間にか永遠の約束と呪縛になった。
どこにもその保証は無いのにね。
どうせいつか死んじゃう事くらい、わかっているのに。
後悔したくないなんてキレイゴトはもういいよ。
嘘ばっかりで取り繕った僕は「もう忘れて良いよ」。
泣きはらした顔で昨日に背を向けて歩く。
このバンドも1つ前に紹介したバンドと同じで、CHIKAMATSU SAMPER2018をきっかけに知りました。曲がめちゃくちゃ好き!というわけではないんですが、なにか気になる存在です。人間もそういう類いの人っているじゃないですか。多分それと同じです。
曲名のインパクトがすごいです。「見切り日和」、「未完成の商業音楽」、「どうせ死ぬし」の三曲が特に。僕は「どうせ死ぬし」が好きです。結構色んなことに絶望するのが悪くも上手なので、すぐ死にたいとか消えたいって思ってしまうタイプです。だからこそその感覚はよくわかります。死にたいって思う感覚。歌詞も、そう、そうなんだよなあ、ってなります。
夢と現実。欲望とお金。羨望と絶望。真逆なのに隣り合わせです。それがよくわかっているバンドさんだなと思います。個人的にスリマと対バンしたら面白いし、見たいです。
多分なんですけど、格好良いビジュアルとか誰にも受け入れられるポップな言葉ばかり並べた曲、リスナーがノリやすい商業的音楽よりも、本当のこと、本音、実状を沢山詰め込んだこういうバンドがもっと評価されて、もっと正しい場所へ行って欲しいです。だってリスナーに媚びた音楽は僕は嫌いだからです。
誰かにディスられても、言いたい事を馬鹿正直に言える大人は誰よりも格好良いと思っています。
しゅっしゅ こと がうち