第65回 MOSHIMO
【過去と現在の狭間】
福岡発男女混成4人組ポップバンド。
九州を中心とし、大阪、愛知、東京でもライブ活動を行っているMOSHIMO。
メンバーチェンジをしたと同時に改名をしたあのバンド、CHEES CAKE。
閃光ライオット2009で準グランプリを獲得し、その後めちゃ2イケてるっ!のEDに起用。
そして2013年「哀しみのブランコ」でメジャーデビューを果たした。
何故このタイミングでCHEES CAKEなのか。
最近バンドのメンバー脱退やチェンジ、休止、解散が多く見られてそこまで積み上げてきたものを探さなければ、教えてもらわなければ知ることができなくなってきた。脱退しても、メンバーチェンジがあっても過去に生まれた曲はどこかで評価され続けて欲しいし、そうじゃないと勿体ないと思って。
彼女達の存在は何年も前から知っていて。でもその時は何の曲も僕には響かなかった。それから何年かの月日が経ち、その時はわからなかったこと、感情がわかるようになって響いた曲があった。それは「哀しみのブランコ」。「嫌われるのなら嫌われたい/想われるのなら想われたい」という歌詞があって。ネット社会で繋がってしまいがちな人間の世界になったからこそ、見えないものが多くなって。例えば誰かが悪口を呟いた、それは誰の名前も書いていなかった。呟く側は誰も傷つけないようにと配慮したかもしれないが、それを見ている側からすればもしかしたら自分のこと?と思ってしまう。複雑に絡まってしまったからこそ、人々の感情はわかりやすく単純であって欲しい。そういうことを考えるようになって意味は違うかもしれないが共感した。
形が変わってしまったバンドについて書くのは初めてでなんだか変な気持ちでした。上の文章にも書いていますが、脱退したって休止したって解散したってその音楽は評価され続けて欲しいなと僕は思います。誰かの気持ちを動かす事が出来る音楽って凄いじゃないですか、そんな曲が作れる人間って限られているし、僕は昔バンドをやっていたり、音楽の授業でそういった体験をしたことがあるので容易く出来る事じゃないなってなんとなくはわかります。だからこそ消えて欲しく無い、誰かの中で、世代を越えて、聞いて欲しいなって思います。the cabsだって解散してしまったけど今も復活して欲しいって思っている人は沢山いるし彼らの曲を聴いている人がまだこの世にいる証拠じゃないですか、そういうのがもっとあって欲しいです。
しゅっしゅ こと がうち
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