青
こんばんわ。
とても久しぶりにここで文章を書く気がします。
個人的な話ではありますが、7月末から音楽アプリEggsにてバンド紹介の記事を書かせていただいており、そちらと被ってしまうこともあり、あまり更新できずにいました。
好きなバンドの魅力を綴っているので、もし興味がある方がいらっしゃれば、下記のURLからアクセスしてもらえると嬉しいです。
今回更新しようと思い立ったのは、Eggsではできるだけ簡潔に紹介していて、少し違った目線からここでも書きたいバンドがいたからです。近々Eggsの方でもご紹介したいという気持ちを頂きつつ、一人でも多くの目に触れる前に、ありのままの言葉を書きたいと思っています。
少しばかり長くなりますが、お付き合いいただけば嬉しいです。
岡山の「grumble grumble(グランブルグランブル)」というバンドついて改めて紹介したいと思います。
私事ではありますが、10月に彼らのツアー東京を1日担当させて頂きました。
9月下旬に2nd EP「青」から「sea」のMVを公開、10月上旬をリリースして、現在ツアーを敢行中です。
2018年10月に公開したMV「灰花」をきっかけに知った方も多いと思うのですが、
Mahさんとコラボしているのを知ったとき、とても驚きました。僕はボカロもわりと聞いている人間ではあるので、EveさんのMV描いてるあの方が、まさかそんな・・・という気持ちしかなかったです。驚愕しました。
きっとこれは様々な場所で言われている気がしますが、元々のファンに加えて、ボカロ好きのファンにも、インディーズバンドの良さを気づかせる1つの大きなきっかけを与えてくれた貴重なバンドだと思います。
CIVILIAN(ex.Lyu:Lyu)、ずっと真夜中でいいのに、ヨルシカ、花譜、カンザキイオリなどが好きな人に、1度聴いてもらいたいです。僕の感覚的で曖昧なものですが、似たようなものを感じました。
楽曲、歌詞に綴られている言葉のセンスが高く、思いしっかり乗せて真っ直ぐに伝えてくる歌声、そしてバンド全体として演奏技術が高いなと思いました。(後ほどボーカル、ベース、ドラムの3人と同い年と知ったとき震えました。)個人的に明るい楽曲が苦手で、普段暗い曲ばかり聴いてしまうのですが、「灰花」は「救われたい/報われた/許されたい/満たされないままだ」など世界観自体はどちらかといえば後ろ向きな気がするのですが、重すぎず様々な人に通ずる部分があり、とても心に響きやすい音楽だなと感じました。
この楽曲が収録されている1st mini album「グリーフ」では、この1枚を通じて「愛」から生まれた様々な「哀」という感情を表現しているような気がしました。
”誰か”をひたすらに求めているけれど、弱さを見せられずに、強がっている。
だけどその人には大切なものがあって、一人でいることを選んでしまい、それが間違いではないと自分に言い聞かせる。
それが段々と抑えきれなくなって、他人の偽りの優しさに縋ったけど、何も満たされず、呪縛のようにその場に立ったまま進めない。
そんな女性像が思い浮かびました。
「i」、「灰花」、「アノイト」、「溺れる魚」、「雨夜に浮かぶ」、「耳鳴り」の1〜6曲目までは女性目線、7曲目「蒼」では男性目線で綴られているようにも解釈でき、それは女性に対しての懺悔のようにも感じてしまいました。
そして今回の2nd EP「青」ではボーカルの渡部くんもMCで言っていたのですが、「生きることの葛藤、難しさ」を感じられました。
「グリーフ」では近くある対象人物(自分以外の誰か、物理距離は近いけど心情的な距離は遠い)に対して向けられたものだったように思えますが、「青」では自分自身に(見えるようで見えないものへ)問いかけている部分が多い気がしました。また、1曲目「sea」は曲目の通り”海”、2曲目「ill」は”自分自身(=地上)”、3曲目「白昼夢」は”空”と楽曲毎に感じる空間があるのは、とても不思議な感覚でした。
どの曲も好きですが今回のEPでは「ill」を最近よく聞いています。自分が自分でいることを1番許せないのはやっぱり自身で、それでもどうにかして生きなきゃいけないし。存在価値も証明も、それ以上に承認欲求、誰かに必要されたいという気持ちばかり強くあって。だけど嫌になるくらい何かに期待してしまうし、生きることの意味をひたすらに考え続ける日を吐き気がするくらいに繰り返すことも沢山ある。いつになったらそういうことが全部なくなるのか、一生無くなったりはしないんだろうけど。そういうの全部引っくるめて代弁してくれているような気がして、心がとても落ち着きます。
以前ライブで見たときはそれまであった「儚くて美しくて綺麗」という概念を覆すような「狂気」を感じて、少しだけ怖かったです。
2018年上半期くらいに彼らのことを知り、MVを見たとき(今は削除されています)は、もう少し全体的に柔らかかったイメージがありました。物語内の主人公が相手に問いかけるような曲で、どちらかといえば恋愛ソングを主体とした正統派ギターロックといった感じでした。
そこから段々ポストロック、オルタナ、シューゲイザー要素も若干感じられ、歌詞も言葉自体が持つ印象や意味が強くなり、輪郭がはっきり見えるようになったので、各曲の色、世界観、明確なものが増えたような気がします。Twitterとかで僕と趣味似てるなあと思っている人はきっと好きになるアレです。あと演奏がめちゃくちゃ上手くなってるの驚いたし、時間と一緒にちゃんと前に進んでいるバンドだなと思いました。
もし興味を持ってくださった方がいれば、ライブ会場での物販、grumble grumble通販、タワレコではアリオ倉敷店、イオン倉敷店、渋谷店、新宿店、梅田大阪マルビル店、HMVイオンモール岡山店での取り扱いがあるそうなので、よければ購入してみてください。
来月の23日東京でライブがあるので楽しみです。ただファンなので・・・。
最近寒くなってきたので、体調には気をつけてください。
鍋食べたい。もつ鍋。
しゅっしゅ
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