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エリート・雑草逆転劇

アントニオ猪木さんに憧れて日本プロレスに入門した藤波辰巳(辰爾)さん
オリンピック出場の経歴を掲げプロレス界に入ってきた長州力さん
プロレス界に入った時は、長州さんはスター候補生
対する藤波さんは、一介の若手選手
しかし2人の運命は皮肉なことに、プロレスの殿堂・ニューヨーク
マディソンスクウェアガーデン(以下MSGと表記)で、必殺技の
ドラゴンスープレックスホールドWWWF世界ジュニアヘビー級王者に
輝いた藤波さんと、猪木さんに次ぐエース格の坂口さんと北米タッグ王者にもなったが中堅選手扱いの長州さん雑草であった藤波さんが、エリートだった長州さんと立場が逆転しました。
中堅選手として燻っていた長州さんは、メキシコへ旅立ちました。
メキシコで嘗て猪木さんが保持した事のあるUWA世界ヘビー級王座を奪取した(帰国前に失った)長州さんは、帰国第一戦で猪木さん&藤波さんと組んで後楽園ホールのメインに出場しました。
入場順を巡り、藤波さんと小競り合いをした長州さんは、師匠の猪木さんの目の前で反乱を起こしました。
それが伝説の「かませ犬発言」です。
一説によると猪木さんが長州さんに嗾けたとの話もあります。
この反乱によって、一介の中堅レスラーだった長州さんは、
反逆のヒーローになりました。
当時高校生だった私の周りのプロレスファンは、殆どが反逆のヒーローに靡きました。
しかし藤波さんのプロレスに魅了されていた私は、反逆のヒーローよりも
反逆された側の藤波さんを応援していました。


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