『Figインタビュー(2017/01/18)』2016年わたしの仕事納めはInaRio(イナリオ)のKayoちゃんインタビュー!表情一つ変えず口から繰り出されるストーリーは衣装に負けず魅力満載でした…
InaRio
デザイナーKayoによって生み出される唯一無二のブランド。
ベリーダンサーのお客さんも多く、ダンサーMillaと共同オーガナイズのショーCirco Organicoは4年前からスタートし、年々その存在感を増している。
InaRioの根底にあるものは
「eARTheART」互いに必要とし合ってる、地球と人間のコラボ
InaRio 〉〉〉 http://inario.exblog.jp
しほみつぎ(インタビュアー)
東京出身 バンコク在住、2011年に出産子育ての為にバンコクに移住したベリーダンスセレクトショップFigディレクター
バンコク移住後は得意技のスタッフへのムチャぶりにさらに加速がかかりスタッフにいやがられているらしい。
2017年は興味をそそられる人に沢山会ってお話を聞き、可能であれば記事にしてみんなにシェアをしていくつもり
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私の中での「デザイナーやアーティストとつきあって行くのはなだか大変だ」という非常に勝手なイメージがあったために(実体験によるところも大きい)、仲良くなりたいけどきっと仲良くはなれないだろうと勝手に思い込んでいたInaRioのデザイナーKayoちゃん。
まさかこんな日が来るとは夢にも思っていなかった。。。。
(ちなみに本人曰く 「私は要望に応える「衣装屋」だから、アーティストとは思ってないよー」との事です(笑))
2016年12月。
5年ぶりに日本で寒くて背筋が伸びるようなお正月を迎えたくなりバンコクから帰国した。
Kayoちゃんと2017年の相談事をしようと言う事になり
お互いのスケジュール調整をしみたらまさかの12月31日に会う事に。
2人で映画を見た後にお茶をしながら相談をして解散の予定が
年始だということもあり明治神宮にちょっとお参りしたら、
なんだか帰りたくなくなって、
ゴールデン街の「クリシュナ」に流れつき、気がついたら新年のカウントダウンを一緒にしていました。
2年前には想像できない展開に嬉し楽し!
にしても彼女のバックグラウンドには以前からかなり興味津々だったので
インタビューしてみたら、あらあら予想以上におもしろ過去が見えてきた
バリ島に住みたい!が動機ではじめたイナリオ
— InaRioの誕生っていつ頃なの?
2005年、バリに入れ込んでて住みたいなーってなって。
住むにはどうしたらいいかな、何が出来るかな〜から服とか鞄作りがはじまったの。
それがInaRioの原型かな。
そのうち自分で型とりしたものをバリ島の小さな工場に出して
まとめて作ってもらってオーストラリアのレインボー ・サーペント・フェスティバル
やメルボルンの街のマーケットに出店しはじめてね。
売っていた物は今もある皮のバックとかだったんだけど、
完全にオリジナル。兎に角自分の好きな物を作っていたんだよね。
そうこうしているうちに、日本のフェス系のお店とかに卸すようになって、
日本で売るとなると名前が必要ってことで(笑)
それで考えた末にInarioという名前をつけたのが スタート
結局、バリ島は3年程いったりきたりしてたな
ーーどうしても最近だとベリーダンサーがお客さんが多いイメージだけど元からそうだったの?
ううん。
皮で燃えないからとファイヤーの人からオーダー貰う事が多かったよ、
そこから徐々にベリーダンサーに広がって行って今に至っているの。
その後、他の国にも行きたかったし、日本に住む必要性が出てきたりして、バリは引き上げたり、小さい時に育ったブラジルにもう一度行ったり。
日本、ブラジル、アメリカ育ちの幼少期
ーー あ、そうそう、Kayoちゃんの生まれと育ちの事聞きたい!
私、産まれたのはおかんの故郷だから日本なんだけど、
お父さんが仕事で既にブラジルに行っていたから私も産まれてから
ブラジルに行ったのね。
だから0〜6歳くらいはブラジルで育った。
その後一旦 日本に戻り、小学校の5年生までは日本に居たんだけど、ある日突然両親が
「2週間後にアメリカに行きます〜」って言って(笑)
英語とか分からないのにアメリカの現地校に入れられて…9歳から16歳まではアメリカ。
高校2年になる頃にまた日本に戻る事になったんだけど、アメリカ時代 中学校で絵を専攻していたから
美術がやりたかったから、東京の文化学院の美術科に入学。
高校生のときは油絵とか書いてたような生活送ってた。
しかも今よりもバイリンガルな感じの高校生だったから
同時進行ですんごい遊び歩いていたからその時は本当に色々な職種の人との出会いがあったな〜
ーー 専攻していたのって服飾系じゃなくて絵だったんだ
そうなの、幼稚園の頃からずーっと絵を描いていたり、物を作ってた子供だったみたい。
服には興味はあったけど、専門的に勉強とかはしていない。
その後 高校を卒業したはいいけど、
親には絵では食べて行けないからと他に考えろと言われてたのと
早く親元を離れて生活したかったのもあってどうしようか悩んでて。。。
アメリカやベルギーのアートスクール入学も視野に入れていたんだけど、ある日、欧米とは全く違う文化の所、アジアとかインドとかに興味が湧いたからインドに行ったらまたまたそこで色々な出会いがあって....
そしてその後バリ島へ…と話しと繋がって行くの。
ブラジルも再び行ってみたら
お金がすっからかんになったから服とか鞄とかを沢山作り、
日本のフェスとかでも売るようになったら日本人のお客さんも付きはじめて。。。
その時期はフェスでも良く売れたしね
ーー Kayoちゃんの親って厳しいって聞いていたけど
確かに厳しかったけど海外に住んでいる分どっか柔軟な所はあるかなあ。。。
でもねアメリカに居たときは 私完全にアメリカの現地校に馴染んじゃってたからさ(笑)
親は宇宙人だと思って生活していた。
でも今はねすごく好きよ。
お互い変わってくよね。
大きな転機。シルクドソレイユスタッフとして働く
そして私が30歳前くらいに
海外ではなく日本に住んでInaRioをやって行くのがベストという状況になったのね。
同時に日本のシルクドソレイユ衣装部で働くスタッフの仕事が決ったの。
内容は衣装部での手伝いもそうだけどもステージの早着替えを手伝う黒子の仕事。
半年位だったけど。
そのシルクで働いた経験は凄くプラスに作用したよ、
ステージを作る上でメッセージ性のあるストーリ組み立てて行く事とか。
でもさ1ミリも1秒もずれない公演を毎日間近で見ていたら、
プライベートで見に行っていたベリーダンスのショーの方が雰囲気や、やっている事が「有機的」な感じがしてきて
あれ、そっちの方が面白いな〜って思いはじめて。
シルクに居ながらもInaRioの仕事も同時並行でやっていたので
衣装のオーダーも定期的にあったから結局シルクのお仕事は
契約は更新しないでInaRio一本でやっていくことにしたんだ
そして今に至っている感じ。
2016年の色々と衣装の変化 そしてこれから
2016年は私にとっては転換期みたいでこの前のCirco Organicoのショーが終ってからまた別の事を考えたりもしているよ。
それは完全な1点ものではなくてプチ量産ラインをやるとか、ショー以外で別の衣装の見せ方をしてみたい、とか。
昔はリサイクルレザーがコンセプトだったから全て1点ものだったんだけど
でもこの前のFigに卸した1デザインで2−3個似たようなものを作った経験というのが悪くないなって思えたし。
ーー作っているものって昔と変わった?
昔とて比べて基本的なテイストは変わっていないけど昔はもっと皮とか羽根とかをつかっていたんだけど、
最近は皮を使う割合が減って来たかなあ。。。
インドの古着だったり、色んな国の素材が面白い!
— 2017年の予定を教えて欲しいな
本来であればわたしのワクワク感をもっと皆にシェアしたいんだけど、
年間で50セットくらい衣装を作っていると忙し過ぎて時間を作れないのと自分自身あまりシェアが得意ではないのと
言葉をあんまり発したくない時期もあって、、、
でもそのワクワクをシェアしないで単に流すのは勿体ない!と思い始めたから2017年は、もっとそういうプロセスをシェアしながら製作して行こうかなーとも思っている
相棒の世界ロケに付いて行ってたりもするから、色々な所に行けて沢山の写真もあるしね。
あとはここでInaRioを売っています!っていう「場所」が無いからお客さんに申し訳ない気がしていて、
出店したりはしているけども、ショーは年に1回しか無いし。。。
そこをもう少し解消したいのもあり2017年に少量だけど量産を考えてる理由の一つ。
ーー2017年行きたい所は?
インドに行ってから、バンコクで何か作れたらいいなって思っている
バンコクの素材も面白かったから….何か作れたらいいな
バンコクは買付けが本当に楽だった。
インドは交渉やら たかられたりするから本当に大変〜
ストレッチ素材の服とかも興味ないわけではないんだけどまずはちょっとずつ。。。
ーーおっ!そしたらまたバンコクで遊べるね(笑)
ね〜!行きたい!スケジュール調整します
孵化 • 脱皮〜incubation 〜 http://inario.exblog.jp/23518375/
和〜Convergence〜 http://inario.exblog.jp/23519571/
後書き
去年のCirco Organicoのパンフレット(撮影製作:浮花 FUKA)が欲しい方、先着10名様 2000円+送料 で販売可能だそうです。
ご希望の方はInaRioのKayoちゃんまで連絡して下さいね
支払い方法は「振込みのみ」詳細は直接聞いて下さい!
連絡先:info.inario@gmail.com
タイトル: Circo Organicoのパンフレット希望
内容 : お名前、ご住所、電話番号、希望部数
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