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タイトルに従順過ぎw【ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男】
こんなにもタイトル通りのことしか起きない映画が未だかつてあっただろうか。
んで、ビッグフットのくだり必要?急に猿の惑星はじまるが??
タイトルからするとB級おふざけ映画か?と思いきやいたって真面目。うん、とてつもなく真面目。新しいシュールの形w
簡単にあらすじを説明すると
ナチス時代にヒトラーに謁見して暗殺を成功させた優秀な主人公カルヴィン。でも心優しい彼は、本当は殺しなんかしたくなかった。
(そもそも討たれたヒトラーも影武者だったみたいだけど)
ヒトラーのいる屋敷に潜入。来客としてヒトラーに謁見するのに厳しい持ち物検査があって、そのシーンがやたらしっかり描かれてて、なんなら少しコメディ要素とかあって、期待できるかと思ったら・・・(むしろ作中でこの持ち物検査シーンが一番面白かったよ。)
暗殺シーンは割とあっさり。
ヒトラー役も、まあ影武者だからってのはあったのかもしれないけど、微妙な出で立ちw人選どうしたww
で、潜入したときに館内で出会った美女と恋に落ちる。
潜入時に連れていったイッヌの安否は不明。
ヒトラーの屋敷に入る前に庭に置いていったけど、座らせるだけで繋がれてはいなかったから、きっと逃げて助かってると思いたい。飼い主のぼくちん泣いてたし返してあげてほしい。
暗殺されたから騒ぎになるとかどうのっていう描写もなく。
あ、なんなら潜入前に髭そったり呪いがどうとかってシーンも真面目にやってるけどなんの伏線でもない。
で、じじぃになったカルヴィンは後悔の念にかられてはいるものの、平穏に暮らしたいわけ。
チンピラにオヤジ狩りされても相変わらず強いんだけどね。
そこにカナダ・アメリカの政府がやってきて病原菌に感染したビッグフットの暗殺を依頼。※コロナ流行初期みたいに次第に人類に感染が拡がっていて地球全体がヤバいことになっている設定。
カルヴィンは暗殺のプロでしかも血液にも抗体を持っていて感染の恐れがないらしい。だからお前にしかできない仕事だと。そいつを始末しないと人類滅亡するくらいの勢いだし、カルヴィンが暗殺に失敗しようもんならもう国ごと爆弾で吹っ飛ばして始末しないといけないとか大事になってるわけ。
UMAだろうがなんだろうが、もう殺しはしたくないのに仕方なく引き受けるカルヴィン。
にしてもだよ、危険区域に入るのにいくら抗体あるからって私服!!
みんな完全防護服なのにww
武器を選ぶのに急にプロの目になるカルヴィン!その勢いでいってほしい!!!盛り上がってまいりましたーー?!!
が、そこから特に盛り上がるわけでもない!なんでだょおおおおおお!!さっきからイチイチもったいないんだよおおおお!!
てか昔の功績があるとはいえ、80歳近くのじぃさんを一人森林に置いてくってどうなの。ドローンで位置把握はされてるみたいだけど、後方援護くらいしてやれよ。
ビッグフットは全然ビッグじゃなくて、猿の惑星w
殺しはしたくなかった、せめてもの償いとして火葬してあげようとしてたら、実は死んだフリしてたビッグフットの反撃をくらう。
急所仕留めた時に、ビッグフットがめっちゃゲロったんよ。
カルヴィンに覆いかぶさってたから、マウス to マウスで直ゲロ飲んじゃってるんだけどさすがに感染したやろ・・・
この作品で唯一の悶絶シーンです(笑)
そしてカルヴィンもそこそこの傷を追っていたので一緒に倒れ込んでしまう
そこからお葬式シーンへ。
死んだと見せかけて実は生きてましたパターンなんだけど、森でひっそり暮らすことにしたみたい。だからあえて葬式をあげた模様。
喪主を務めた弟だけが真実を知っていて、偽葬儀のあともカルヴィンにはちょいちょい会ってるんだけど、この弟がまたいい奴で。
話をきこうか?それともただ傍に座っていればいいか?
って聞ける男はなかなかいないぜ。
遺体は見つからなかった設定の葬式なので
棺には軍服とメダル、そして恋に落ちた女性に渡せなかった指輪を入れたんだって。
それを掘り起こしにいって・・・
終わりです。
タイトル以外の事は起きていません。
派手な戦闘シーンも特にないです。一応ビッグフットとやんやんしてたけど。
戦時中で生き別れになった彼女に逢いに行くわけでもなく。
とりあえす一緒に住んでいるイッヌがめちゃくちゃ可愛いから、そこ見どころ‼車に一緒に乗るシーンとかなんだよそれ!ってくらい可愛い‼おてて‼
内容はさておき、映像美がすごく良かった。
過去と今が自然に切り替わる感じもキレイに丁寧に作られてる。
これはヒトラーものというよりは、後悔しているじっさんの半生を描いた静かな物語って感じ。前半のヒトラー時代の重厚感のままいけばよかったのになぁ。ほんとビッグフット設定はいらない気がするんだけど、、、
ということで、下記、夫追記↓↓
なぜ急にUMA?
ロバート・D・クロサイコウスキー監督脚本製作で製作総指揮に未知との遭遇など手掛けたダグラス・トランブル監督たちが行っている。
後半のSFの作り方がめちゃうまいのは納得。
ってかこれって日本でタイトルを作れば
東条英機を殺し、その後ヒバゴンを殺した男
わかりにくいから少し過去に遡って
織田信長を殺し、その後カッパを殺した男
ってことになるけど…
やっぱりUMAいる?
絶対製作総指揮にダグラス監督を迎えたからか、ただロバート監督がSFやりたかったかのどちらかじゃないかなって思う。
だそうです。
ヒトラー作品好きとしては、うーーん。
じゃあビッグフットしたかったなら、せめてヒトラー使うの辞めませんか?今のところ人類最強伝説はヒトラーなのか…。
●ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男
原題:The Man Who Killed Hitler and Then the Bigfoot
制作:
配給:トランスフォーマー
公開:2019年
ジャンル:ヒトラー系 / 感染系 / 余生
鑑賞日:2024年9月28-29日
お気に入り度
★★☆☆☆
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