私が考えた「人見知り対策」とは。
昨年の秋のこと。初めて行く職場で、人見知りの私が声をかけてもらうにはどうしたらいいかと、作戦を考えた。
熟慮の末、私がたどり着いた答えは
「そうだ、変なTシャツを着て行こう」
「思わず声を掛けたくなるTシャツを着て行こう」
というものだった。私の人生、初の試みである。それまで私は真面目一徹、どちらかというとジミー(地味)として生きてきた。チャレンジャーウリ子となった私は、早速フリマサイトで検索開始。
最初はどこまでふざけていいのか分からず迷走した。「これだっ!」と確信を持っても、逆に行き過ぎて「なに、あのひと・・・」と、遠巻きにされたら、地獄である。そんな失敗は許されない。
が、その辺の微妙なラインは判断が難しいところだ。そこでポチる前に一応息子にお伺いを立ててみた。見せた瞬間、彼の表情が歪んだブツ(イタイTシャツ)が、幾つかあった。やっぱり第三者、それも若者の意見を聞いてみるもんだ。下手すると、一人も友達ができないところだった。(※職場は友達作りの場ではありません😅)
そして熟考を重ねた末、私がセレクトしたTシャツは以下の通り。知る人ぞ知る、「にゃーT」。
このTシャツを見て、「なに、それw」と思わない人がいるのだろうか。私なら、友達が着てきたら間違いなく突っ込む。瞬時に突っ込む。“友達“が着てきたらの話だが...。
しかし、入ったばかりの私にそんな友達はいない。かろうじて1ヶ月ほど経ったとき、まあまあ話ができるようになった人、数人が「そのTシャツなに〜?」「それって、にゃーT?」と声をかけてくれた。ひとまず成功である。
そして問題はこちらのTシャツ。韓国の繁華街で購入したものだ。“シュプリーム“という韓国の有名なブランドらしいのだが、とんと疎い私は蛙好きな息子へのお土産として購入した。
さぞかし喜ぶだろうと思ったのに、「え、それシュプリームの偽物じゃね?」「恥ずかしいからいらない」と言われてしまったため、私が着ることにした。という経緯がある。
そしてある日、なんと私はこの蛙Tシャツを着て行った。ユニークな蛙プリントが何気に気に入っていたのだ。すると・・・
俗に言う“幅をきかせているグループ“の女の子が、私に話しかけてきた。
「そのTシャツ、シュプリームですか?」と。
私→(え?なに?シュークリーム?)
ブランドのことなどスッカリ忘れていた私は、彼女が何のことを言っているのか分からず、2度も聞き返した。
そして3度目を聞いている時、ようやく息子の言葉を思い出した。(あっ、そーいえば、これ偽物だっけ!)と。
そこで「あ、これ?韓国で買ってきたやつ。」えへっと笑った私に、彼女が見せた表情は、“苦い”の一言だった。
それ以降、彼女が私に話しかけてくることは一切なかった。そして私も、このTシャツを着ていくことは二度となかった🐸
まぁ、結果として、これら全てのTシャツが、誰かしらとのコミュニケーションを生んだので、一応、“作戦成功”ということにしておこう・・・
そして今ではこれら全て、部屋着として日々、活躍中です😁