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ただものじゃない!パタプライングリッシュ口語表現

通常版のパタプライングリッシュに続き、パタプライングリッシュ口語表現も始めました。

約2週間経過したので、もう少し詳細なレビューをしたいと思います。基本的なレビューは最初の投稿をご覧ください。今回は、パタプラ口語表現の取り組み方や残念に思っている点について紹介します。


用意されている音声だけではリピートできない

パタプライングリッシュの経験者であれば、パタプラの良いところは、音声だけで教材を進めることができる点にあります。テキストを確認するのはついていけないところだけとか、難しいレッスンの時だけだったりします。

そんな心構えでパタプラ口語表現に取り組むと、英語上級者でない限り痛い目にあいそうです。私はあいましたw

パタプラ口語表現の教材音声では、フレーズのリピート練習があり、その次に例文のリピート練習を行います。このリピート練習がめちゃ大変なのです。例文の平均単語数は約15です。新しいフレーズを覚えながら、耳だけでそれだけの英文を再現(リピート)するのはかなり大変です。2回例文を聞いて、3回リピートするような仕様ですが、1回目で最初または最後を少しリピートして、2回目で取りこぼしたところを確認していると、最初にリピートしたことを忘れ、3回目では英文の途中でストップをかけるか、巻き戻すか・・・ととても、長い英文をそのままの状態で何度聞いても入ってきません。

最初はテキストを見ながらでも、とか、少しずつ、チャンクを足してリピートをしながら、復習8回するまでに完成する、というようなことが学習ガイドに書かれているんですが、そんな非生産的なことをやるの?と思ってしまうわけです。

だって、どう考えたって長文の例文をリピートするなら、チャンク単位で徐々に英文を長くして、最後に、例文が完成するような足すだけ英会話方式にすれば音声だけでマスターできるのに・・・と。

レッスン1はウェブで無料公開されているので、ここに引用させてもらうと、

Off the top of my head, I'd say Jessica is the best person for the job.

という例文の場合、

Off the top of my head,
Off the top of my head, I'd say
Off the top of my head, I'd say Jessica is the best person
Off the top of my head, I'd say Jessica is the best person for the job.

こんな風に、チャンクをちょっとずつ足した音声があれば、テキストを見ながら覚えるよりも、リスニング力とか、リテンション力とか鍛えられるし、チャンク単位で英文を考える力が自然に身につくんじゃないかと思うんですよね。

私、根性論が一番苦手なんですよね・・・何度も繰り返していればいつか理解できるとか、絶対非生産的で非効率。

まあ、ないものは作るしかない、とマルチリンガルAIボイスを搭載しているNaturalReaderを年契約しました(涙)。8月までに買えば1万円お得、というお得感が消し飛びましたw

NaturalReaderを使って、練習教材を作成

当初、ChatGPTのスレッドを2つ作って、1つで、例文をチャンク単位に分割し、徐々に積み重ねていくプロンプト(1)を作り、その結果をコピーして、渡したら、それに日本語訳を付けてくれるプロンプト(2)を作りました。ちまちま一文ずつコピペして音声用のスクリプトを作っていたんですが、最後はもう面倒になって、

例文をいくつか渡すので、改行単位のパラグラフで、One. Two.と連番を振りながら、(1)のプロンプトを実行したあとに、(2)のプロンプトを実行して、連番の後には、(2)のプロンプトの結果だけを出力して、というプロンプトを書いて1レッスン分のスクリプトを自動生成することに成功しました。詳しくは前述の「マルチリンガルなAIボイスを使いたい」をご覧ください。

ただ、ChatGPTって、あまりにも長文を回答するときって途中で止まったりすることもあるんですよね。10個目がちょうど限界値っぽくって、10個目が成功したりしなかったりしました。その時は手動で10個目を足しました。

また、日本語訳がイマイチなこともあるので、基本的には生成されたスクリプトは最初から最後まで一通りチェックし、そこまで細かくなくてもいいや、という部分は削除したりしました。

それでも、ひとつずつ地道にスクリプトをつくるよりは全然早いし、私的には満足しています。

こうしたスクリプトをNaturalReaderに渡して、マルチリンガルAIボイスに読み上げてもらっています。マルチリンガルボイスだと、日本語は日本語で、英語は英語で読み上げてくれます。

が、時々、中国語と勘違いして、変な読み上げになることもありますが、まあそこは自作の教材ということで、目をつぶっています。

教材として販売するなら、SSMLあたりで、きっちり、ボイス指定とかするかもしれませんが、そんな予定はありませんw

同じ音声ばかり聞いていては飽きちゃうので、レッスンごとに男女の声を入れ替えたりしています。

最初、苦手な例文だけを音声化していたんですが、どれを音声化したのか管理が面倒になって、レッスン単位でまとめることにしました。

この自作音声を使うことで、復習レッスンがとてもスムーズに進むようになりました。

翌日のレッスン内容を予想して、前日に、自作音声による自主練をやります。これをやってるときとやってないときの差は歴然でした。自主練をやっておくと、リピートでちゃんとリピート練習できました。うれしい。

初回レッスンでは、構文チェック

これまで、復習レッスンの話をしてきました。肝心の初回レッスンですが、いろいろ試行錯誤して、今は、初回レッスンを聞いて、構文チェックをしています。

やり方は、まず、フレーズを聞いて、例文2つ聞きます。ここで一旦音声をとめて、テキストを見ながら、ノートに、フレーズと例文を書きだします。例文を書くときは、チャンク単位で改行しながら、フレーズと覚えたいフレーズに下線を引きます。

意味のある塊で、改行しながら例文を書きだすことで、構文が目に見えてわかります。

書き出しが終わったら、次のフレーズを再生し、例文を2つ聞いてまた止めて、構文チェック。これを5つのフレーズが終わるまで繰り返します。最後のレビューは例文を聞きながら、頭の中で意味を考えます。

私にはこのやり方が初回レッスンにあっていました。

パタプラ口語表現を検討している方へ

パタプラ口語表現のウェブサイトにはレッスン1が公開されています。まずはそのサンプル音声を聞いて、その音声だけで自分ができそうかまず判断するとよいと思います。
テキスト見ながらリピートすればもちろん多くの方がリピートできると思いますが、たぶん、パタプラ口語表現の教材の真価はテキストを見ずにリピートすることにあるので、復習何回目くらいからテキストを頼らずにできるんだろうか、とか、同じレッスンを同日に何回もやるのかとか、ちょっと戦略を立てておかないと、私のように路頭に迷い、自作教材に手を出してしまうかもしれませんw

取り扱われているフレーズは良いものが多いと口コミを信じています。例文はビジネスですが、パタプライングリッシュほど、こんなの使わないよ!とぶーたれる感じではないです。日常的にも応用できそうな気がしています。

私が自作で作っているような音声が付属すると、もっと多くの人に勧められると思いますが、現状は英語に対してヤル気と、教材をやる時間を確保できる人ではないと無理じゃないかと思います。

ウェブページに15分のレッスンで、とありますが、それは教材の1レッスンの音声の長さであって、初回レッスン+復習レッスン2個の計3個以上がデフォルトで推奨されるようになってくるととても15分では足りません。しかも、音声を途中で止めたり、巻き戻す回数もあるので、1レッスンあたり、倍の30分かかるかもしれません。

最低でも1時間くらい確保できる方向けじゃないかと思います。

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little lily
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