Praktikaのスクリプトを使った英会話改善のプロンプトを作ってみた
オンライン英会話をやっていても、なかなか文法チェックはしてもらえないし、上級者ならこういうよ、みたいなアドバイスもないので、英会話改善に特化したChatGPT用のプロンプトを作ってみました。
スクリプトの準備
AI英会話アプリ「Praktika」の有償版が必要です。Praktikaでなくても、先生と生徒の会話のスクリプトのPDFがあればもちろん大丈夫です。
Praktikaのすごいところは、まず、フリー会話の設定がかなり自由度が高いです。シチュエーションに160単語くらい(単語の長さにも依存するので、だいたい)をコピペできます。私は、オンライン英会話でデイリーニュースを使うことが多いのですが、デイリーニュースの記事の半分くらい、記事の内容と議論のテーマになりそうなあたりをコピペして、Praktikaのシチュエーションに渡し、アバターの役割をteacher、自分の役割をstudentにして会話を始めると、オンライン英会話のレッスンのようなことができます。シチュエーションの記事の内容から先生が勝手に質問してくれるので、それにこたえていきます。
Praktikaのフリー会話は、こちらがストップといわないと結構延々続いちゃうので、ある程度、自分の意見が出尽くしたと思ったら、I don't have time. Let's wrap up today's lesson.と伝えて、レッスンをストップしてもらいます。
レッスンを終了します。
プロンプトの準備
まず、オンライン英会話でどんなアドバイスがほしいのか、自分に自問しました。まずは文法的な誤りの指摘です。まずはできるだけ、自分の英文に忠実に文法チェックしてほしいなあと。その上で、添削された英文の何が問題で、自分の英語が中級者どまりなのかを指摘してほしい。それが、中級から上級へ行くためのヒントになるんじゃないかと。
そして、最後に、そもそも自分の言いたいことを、上級者だったらどんな風にいうのか、自分の意図だけあってたらいいから、文の構造や単語のチョイスを含めて丸っと見直してほしい。
たしかに、オンライン英会話でこんな観点で添削してたら、レッスンの発話なんてほんのちょっとですね・・・
ちなみに、添削結果については、自分の英語を見つめ直すために使うつもりなのですが、それとは別に、レッスンで話した内容は自分の意見の塊です。その自分の意見をモノローグにまとめて、ストックしたいなあという野望もあります。
せっかくなので、その観点もプロンプトに追加したい。というわけで、まずは、上級者のモノローグを30秒から1分くらいでまとめてもらいます。
あ、でも、上級者の英語ってとても自分の英語っぽく聞こえなくてなじまなかったりします。上級者の英語を中級レベルにちょっとレベルをダウンしてもらっておきたいので、そちらも追加します。
ChatGPTって一度にたくさん出力するのが苦手なので、まず添削は最初から3つずつ添削してもらい、Go aheadをキーワードで、次の添削へ移り、添削すべきものがなくなったら、最後に、モノローグとして2パターン作成するというプロンプトを作りました。
利用環境と学習者のレベルは次の通り。
利用した生成AI:ChatGPT 4o
学習者のレベル:中級(CFERでいうところのB1とB2の間くらい)
英語で話すのに、そんなに困っていません。言いたいことはだいたい言えるし、相手にも伝わっているけど、文法の間違いやコロケーションはひどい状態・・・
学習者の名前はLilyにしています。必要に応じてエディタ等でLilyを置換してください。
実行した結果
これを実行した結果、思いのほか、すごかったです。いや、これよこれ、これが欲しかった!というレベルの結果を得ることができました。
1.添削
添削の部分では、まず、自分の文法ミスや単語の誤用を確認できます。
2.アドバイス
自分の英語に対する評価で、どこを間違ってどう修正したかなどを指摘してくれます。
3.応用
自分の英語では限界があるので、意図さえあってたら、文の構造からやり直して上級者の言い回しに書き換えてとお願いしました。もう原型とどめてないw
モノローグ
今回、重要視しているのは、このモノローグです。このモノローグをNaturalReaderでオーバーラッピングしたり、シャドーイングして暗唱したいなあと思っています。