ChatGPTと読む英字新聞
オンライン英会話の先生に、さんざん、本を読め、ボキャビルしなさいと言われました。なかなか本をまとめて読む時間が取れないので、社会人としての基礎知識も同時に習得できる英字新聞を読み始めました。
私は現在、シャドーイングのサービスとしてEnglish Company Mobileを契約しているので、Nikkei Asiaを読むことができます。
記事を読み上げてもらいたい(高品質で)
Nikkei Asiaには記事を読み上げてくれる機能はありません。ウェブサイトにも、アプリにも・・。なので、読み上げてもらうには自分で努力が必要です。
NaturalReaderのAI音声は聞きやすいし、読み上げてくれる単語を都度ハイライトしてくれるので、速読にもよいのですが、さすがにこれ以上サブスクを増やすわけにもいかず。
結局、記事を全文コピーしてChatGPTに渡して、読み上げをお願いしています。最近、アプリ版でも読み上げてくれるようになったのでとてもうれしいです。ただ、Read this article out loudとお願いしても読み上げてくれるわけではありません。ChatGPTの回答を読み上げる、という機能が追加されたので、それを利用します。
まず、ウェブ版で記事をタイトルから最後までをコピーします。途中で広告や写真が入っても構いません。それをChatGPTに貼り付けて、最後に次の一文を足します。
Could you write this article again?
こうすると、いい感じに整形して、記事をもう一度書き出してくれます。そのChatGPTの回答をアプリで長押しすると、メニューの中に「音声で読み上げある」があるので、これを選択すると、記事を読み上げてくれます。
ただ、長すぎる記事の場合、同じ個所を何度も読んだり、最後まで読んでくれなかったりと少し動作は安定していませんが、まあ、許容範囲です。
読み上げてもらいながら、うわー、わからない・・と自覚します。(ここが重要w)
ボキャビル用の単語とフレーズをリストアップ
英字新聞の記事は、記事に関係する専門用語、Nikkei Asiaだとわりと難しめの単語が使われていることも多くて、記事を理解するには単語とフレーズのチェックが欠かせません。
読み上げてもらうために、記事を一度渡しているので、続けて
Could you pick up the words and phrases for advanced learners, put the translation, and provide an example sentence with translation in order to memorize as many as possible?
とお願いして、上級向けの単語とフレーズをリストアップしてもらいます。
単語やフレーズの意味と例文とその翻訳付き、なので、事前の単語やフレーズチェックが容易になります。
私はこれを英字新聞用のボキャビルノートに書き出して、さらに、例文の中にチェックしたい単語があったら追加で意味を調べたり、関連語句をさらにChatGPTやスピークのAIチューターに質問し、ノートに追加します。
リスト化されたフレーズに句動詞が少ないな、と思ったら、次の指示をします。
Could you pick up phrasal verbs used in this article as many as possible with a translation in Japanese and the example sentence with a translation as well?
phrasal verbsというわりには、イディオムなんかもピックアップされたりするので、完全な句動詞のリストではないんですが、最初のリストの補完にはなります。
スピークのAIチューターに質問するのは、その単語やフレーズを使ったカスタムレッスンを作ってほしい時に利用しています。カスタムレッスンでは、パターンプラクティスのような感じで10個くらいの例文をまとめて練習できるので、記憶に残りやすくなります。
最近、スピークの使い道はカスタムレッスン一択です ^^;
The Japan Times Alphaとかだと、記事ごとにこうした単語リストがついてるっぽいので、もし、このあたりが手間だなあと感じる場合は、学習用英字新聞がいいかもしれませんね。
記事の精読(準備編)
いよいよ記事の精読です。記事を印刷して、蛍光ペン片手に読んでもいいのですし、ブラウザで記事を読みながら、Google翻訳と辞書機能を使ってもいいのですが、使い慣れているGoodNotesで読みたいなあと試行錯誤しました。
Nikkei AsiaのアプリやChromeのブラウザのシェアボタンからだと、なぜかGoodNotesのアプリへのリンクがありませんでした。あ、iPadです。
いろいろやってみて次の方法で、なんとかGoodNotesへ記事のPDFを渡せました。
Chromeで読みたい記事を開く
Chromeの印刷ボタンをクリックする
表示されたメニューの上にあるオプションという文字の右横のシェアボタンをクリックする
シェアできるアプリにGoodNotesが出てくるので、それを選択
まあ、普通に、デスクトップPCとかからPDFを作って、GoodNotesに共有してもいいんですが、iPadで完結したくて ^^;
記事の精読(実践編)
GoodNotesを使って記事を精読します。すでに主な単語やフレーズはチェックしているので、大変読みやすいです。追加で調べたい単語やフレーズもあるので、その場合は、蛍光ペンでチェックして、ChatGPTに質問したり、フレーズを覚えたいときは、スピークのAIチューターに質問して関連フレーズのカスタムレッスンを作ってもらいます。
意味が分かりにくい個所はセンテンスをコピーして、ChatGPTに貼り付け、説明を求めます。複数の意味がある単語のせいでわからない場合は、単語を書いて、「意味」と付け加えると、センテンスに応じた意味を教えてくれます。
例えば、インドの選挙に関する記事を読んでいた時、NDAという略字が出てきました。普通にネットで検索すると、秘密保持契約の方がたくさん情報が出てきますが、記事をすでに渡しているChatGPTでWhat does NDA stand for?と質問すると、National Democratic Allianceと教えてくれます。
インドの単純小選挙区制の制度も不明だったので、どんな制度なのか質問すると教えてくれました。各選挙区、とにかく票を一番獲得した人が当選するらしいです。The candidate with the most votes wins.まさにこれでした。
以前は、こういう解説含めて英字新聞の読み方、みたいな本が出版されていましたが、そういう本に掲載されている記事はもう古いし、自分に興味のない記事かもしれません。
ChatGPTのおかげで、英字新聞をリアルタイムに解説してくれるプライベートコーチをつけることができました。これで、英語が上達できないなんて、それはもうどうやったって、英語をマスターなんてできませんね・・・精進します。
まとめ
ChatGPTと英字新聞の相性はとても良いです。英字新聞を理解するには、記事の背景知識が必須で、英語力以外の知識が求められます。わからないことはChatGPTに聞けば答えてくれますし、英文についても、知ってる単語なのに、複数の意味がある場合、どういう意味で使われているんだろうということはよくあります。その場合にも、英文を渡して、わからない単語の意味を質問すると、英文で利用されている意味を教えてくれます。
あまり英語学習とは関係ないのですが、久しぶりにペンで紙のノートに書くことを楽しんでいます。なかなかピックアップされた単語のリストを読むだけでは頭に入らないので、ひとつの記事に対し、B5ノートの見開きで、単語を書き出したり、例文を追記しています。
私はかなりのデジタル人間で、普段、手で字を書くというのはあまりやっていません。そうすると、かなり字が汚くなってました。もともとうまくないのですが、想像を絶する汚さ。しかし、ノートに単語を書き出したり、意味を追記してたら、少しずつ読めそうな時になってきました。こういうのもやっぱり練習ですよね。
B5ノートは安価ですし、しばらく英字新聞とB5ノートの組み合わせで頑張ってみようかと思います。
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