ChatGPTを使ってみて思うこと
クライアント企業で危機管理対策の見直しプロジェクトを進めています。そこで新たにマニュアルを作成することになったのですが、ここで昨今注目のChatGPTを使ってみました。
「〇〇〇施設運営における危機管理対策マニュアルの目次を教えてください」と問いかけると、ものの5秒も立たずに策定すべきマニュアルの「章立て」と「節」が示されました。
的を射たドラフトで、かなり精度の高いものです。仕事とは(本質的な)成果を求めて実行されてこそのものですから、こうしたプロセスの短縮化は、誠にありがたいことです。
そうしたChatGPT。ひとまず危惧されている個人情報や機密情報に関するリスクの問題はさて置き、ユーザーに求められるものに関してこんなことを感じています。
何はともあれ、ユーザーには、自分の実行すべきことをしっかり理解した上で、的確で明快な質問を投げかけるだけのスキルが求められるということ。いくつか異なった角度から質問を投げかけてみたのですが、求めている回答を得るには質問設定に多少の工夫が必要でした。
次に、ユーザーには、そうした回答について「これは使えそうだ」と判断できるだけの知見が必要だということ。それなりの現場経験を積んでおかないと、その回答が適切かどうかを判断することは難しいでしょう。
そして、ユーザーがそれら回答を自分たちの現実に引き合わせて咀嚼した上で、自身の言葉で説得力を持って他者に伝えられること。そうでなければ回答を実行にまで結び付けることなどできはしないでしょう。
ビジネスパーソンにとっては、これまで以上に「質問力」「伝達力」といったコミュニケーション力が求められるのは間違いなさそうです。
他にどんな力量やスキルが求められるのか、そして、それらをどのように培っていけばいいのだろうか。
これが今の私の一番の関心事です。