夏と冬限定のアイツ
夏休みや冬休みになると、大体の家庭は国外へ旅行に出かけます。
カフジにいても砂漠しかありませんし、夏は3ヵ月。冬は2カ月も休暇があるので。
なので夏休み・冬休みの度によくヨーロッパへバカンスに行っていました。羨ましいと思う方もいるかもしれませんが、アラビアから日本って本当に遠いんですよね…。家族で帰るのも一苦労なので、大体は近場のヨーロッパあたりに遊びに行くのがカフジ民の常だったんです。
が!
それ以上に、私が個人的に日本に戻りたくない理由がありまして…。
…帰国すると恐ろしいことに、休みで日本に来たにも関わらず学校に通わされるのですよ…(震える声
理屈はわかります。義務教育ですもんね。そりゃ日本の学校が休みになってないのに、その辺を子供がウロウロしてたらおかしいですよね。
でもね。ちょっと想像してみてください。
『夏休みまでの一カ月間だけ一緒に過ごす、ハルさんでーす!』
とかって転入する時に紹介されるワケですよ。
当然クラスはざわつくじゃないですか。えっ何その一カ月縛りって。
仲良くすべきなの?それともさらっと流しとくべきなの?って考えるじゃないですか。正直、仲良くなる必要性がないですよね。
しかも初回ならともかく、何度か繰り返してると
『 夏や冬になるとたまにやってくるアイツ 』
になるワケですよ。小学校って6年間ありますからね。
「せっかく仲良くなったのに離れるの寂しいよ」
「向こうに行ったら絶対手紙書くね」
なんて涙ながらに別れた後の再会(当然手紙は書いてない)になるわけです。もうね…子供ながらに居心地悪いのなんの。
そういうことで、子供の頃の私はとにかく日本に帰りたくないのでした。
でもそんな休暇中の学校通いでも、日本はやっぱり楽しい国で。
当時大学生だった姉に東急ハンズで好きなだけビーズ買ってもらったり、父の友人に好きな漫画全巻買ってもらったり。日本にいる時にしか味わえないことはたくさんあって、帰国したらしたで満喫した生活を過ごしている私なのでした。
以上、人との距離感つかめてないお話でした。
ちなみに、昔は今みたいにクレジットカードがメジャーじゃなかったため、ヨーロッパへ行く時は大量の現金を持って行っていました。空港でトラベラーズチェックにサインしたり…今はもう見られない光景だと思います。感慨深いですね。
上記は一カ月程家族で旅行する際の旅行資金です。