私が経験したトイレの話
ケニアで経験したトイレの話。
形状は大きく分けて3つ。
1つめは、水洗。リッチな家なら、屋内に水洗トイレがある。タンクの蓋のところのボタンを押すタイプをよく見かける。
2つめは、水洗なのだが、自分で流すタイプ。大型バスの発着所などでよく見かける。個室の近くにでかいタンクがあり、水を汲める容器が入っている。なので、用を足したら、水を汲んで自分で流す。
この2つめのタイプの場合、トイレの入り口に人が待機していて、トイレットペーパー1回分と引き換えに20シリングを渡すことが多い。つまり有料トイレ。
3つめは、個室になっている小屋の中に入ると、穴がある。地面はコンクリートで仕上げてあることが多い。注意しなければならないのは、うまくその穴に用を足すということだ。自分のが落ちた音がすると「はみ出さずにできた」と安心する。
3つめの場合は、基本、手洗い場がない。汚いと言うだろうが、その通りだ。
手は汚いものである。あちこち触るし、それぞれいろいろ触った手で握手して挨拶する。
だから、手で食べなければならない料理の前には必ず、石鹸と水(または湯)が用意される。
レストランには水道または水のタンクに蛇口があり、石鹸も置いてある。
家庭での場合、家の人がタライと湯の入った容器を持ってきてくれる。タライには石鹸が置いてある。石鹸をつけて、家の人が受けから注いでくれる水または湯で念入りに洗う。タライは洗っているときの水を受ける役目。
そして洗った後は手を拭かない。乾くのを待てば自ずと乾く。
食事前などで手を洗ったばかりのとき、洗濯などをして手が濡れているとき、誰かと挨拶しなければならなくなったらどうするか。
手の甲側、腕の外側を差し出して握手の代わりとする。
いま日本がどんな状況かわからないが、こちらはみな元気である。