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Stay Nerd / Stay Emotional IIのススメ (出演者紹介①)

いつもお世話になっております。Ryotaです。

前回のこの記事の続きです。


予約まだの方は、筆者(Twitterアカウント: @ryt_fldsm, Eメール: ryantdaydream@gmail.com, 下記フォーム) or 各出演者様からお求めいただけますと幸いです。

タイムテーブルは来週中に発表できるよう調整中です。すでにXでは言及していますが、前半に今までのSN/SE、後半に変化球多めの傾向になっておりますので他公演とのハシゴの際ご参考いただければと思います。

出演アクト紹介

さて、これから今回のSN/SEに出演していただく全12組について、個人的なエピソードも交えて語っていきます。第1回はLaika, Lenoria, SheeSawHarm, Squall Of Screamの4組を紹介します。

Laika

まずは新潟発メロディックハードコア/叙情メタルコアバンドLaika。大阪に来るのは2022年末のFall of Tears & Eversolitudeの共同企画以来2年ぶりです。

元々Curse of my hands (Invert Hourglassの前身)に所属していたVo. リュウ君とGt. ユウジ君を中心に、ほとんどのメンバーが叙情系の音楽に触れたことのない状態から立ち上げたバンドで、国内外のあらゆる叙情ハードコアの影響を受けながらも、モダンポストハードコア・Djent・プログレッシブメタルコアのエッセンスを感じるGt. ユウジ君のテクニカルなリフワーク、Vo. リュウ君の詩的なリリックにどこか悲痛で心を掻き毟られるスクリーム/メロディが特徴的です。

また、かつてスプリットEPを一緒にリリースしたInvert Hourglassとベクトルは違えど、北国のバンドらしくどこか冷たく透き通ったサウンドとほの暗い世界観を提示しています。ただこちらのほうがより写実的でモノクロ写真の中にいるようなイメージ。

今回でいえばaisavil.がそうなんですが、今後叙情ハードコアだけではなく残響マシマシサウンドのオルタナ/マス/シューゲイザーなど接近したバンドとも共演したら面白いかなって思ってます。個人的にはswancry22-78あたりと共演しているのが観たい(AlcalCallの企画とか個人的にはドストライクでしたね)。

昨年末のみくぬ企画で新曲 ''Akatsuki'' がお披露目された通り現在フルアルバム制作中の彼ら、ホームでの主催やOaktails主催のサーキットイベント出演などを経て仕上がっているであろう彼らを直接目にしてほしい。

[楽曲紹介]
Starcage

それまで恋愛をテーマにしていた彼らが初めて等身大の自分を描いた楽曲。元メンバーのtinydogがビート/ピアノを手掛けた後半以降のパートはお気に入り。最後のシンガロングパートで天を仰ぎましょう。


Bride

結成初期にリリースされ、現在のライブでも1曲目に披露されることが多い楽曲。この曲だけtinydog氏 (当時はゴリラビットベア)作曲で、ユウジ君のスタイルとはまた違った切り口で悲壮感溢れるLaikaの世界観を提示しています。

Lull

同郷のInvert Hourglassとのスプリット ''Search for Hope, In this Chaos'' 収録。「静かになる、凪ぐ」を意味するタイトル通り、揺蕩うような三拍子バラードが特徴的。アウトロのユウジ君の魂がこもったリードは膝付き必至。



Lenoria

「あなたの心に何か1つ残せますように」という志を胸に抱き、生きるうえでこの胸を刺す切なさを歌と叫びとサウンドに込めた「セツナラウドロック」をテーマに活動している音楽サークル。

エモ/スクリーモ/メタルコア/Djentなど激しくもエモーショナルなバンドサウンドに、切なくもキャッチーなメロディ/リリックを乗せた音楽性はまさにDraw The EmotionalForeground EclipseStory of Hopeが好きなリスナーにはドストライクでしょう。

代表のKTS(かとしょー)さんに出会ったのは、後述のSquall Of Screamの初ライブ ''令和ヲタク大戦争'' の時で、フロアにMy Eggplant Died YesterdayのTシャツ着てモッシュしてる人おるなあとか思ってたら彼だったという…。その後転勤や結婚など彼を取り巻く環境が目まぐるしく変わっていますが、「一生涯音楽を続ける」ことをモットーに活動し続けるそのスタンスにはいつも勇気をもらってます。

すでに当日のセットリストも公開されていますが、当日は今までの代表曲とKTSさんのルーツであるForeground Eclipseのカバーを披露するとのこと。彼の言う通り「節目」のライブになりそうですが、観れるうちに観ておいたほうがいいとだけ言っておきます、今回も多忙な中出演を引き受けていただきましたので。4月から異動で静岡に帰るということで、圧倒的感謝の意を込めて送り出したいと思います。

自分は札幌遠征とタイミングが被ってて昨年のPenetrate企画行けなかったので本当に楽しみです。彼の言う通り観てくれる方の心に何か1つ残ってくれたらいいな。


[楽曲紹介]
Await

KTSさんが一度音楽から離れていた時に手を差し伸べてくれた友人に向けた、Lenoriaの代表曲の一つ。もちろん今回もセットリスト入りしています。楽曲では共演するSquall Of ScreamのVo.タクトさんがfeat.で参加。



Last

2023年秋にリリースされたEPの表題曲。「叶うことのない願いを願い続けながら、今を生きていきたい」という想いを込められた1曲で、この曲もしっかり「Story of Hope」やERRAなどからインスピレーションを受けています。4-4-7-5-4-4(ギターのコード)を浴びるほど感じましょう。

Tears

こちらも今回のセットリストに入っている楽曲で、昨年末の冬コミで頒布されたカバー版EP ''Reason'' に収録されているvvasaviさん(Squall Of Scream)Ver.。サムネからお察しの通り「Re:ゼロから始める異世界生活」のレムりんへの愛が爆発しすぎた曲。


SheeSawHarm

京都を拠点に活動しているピカレスクロックバンド。

現代に生きる人々の悲痛や義憤をテーマに、優しく寄り添うメロディアスなクリーンボーカルと刺すような激しいサウンド、そしてこのバンドの特色ともいえる創作物や歴史上に起きた出来事などからインスピレーションを得た、おどろおどろしい独特なリリックは唯一無二。またライブでの激しくも儚さを感じるエモーショナルなパフォーマンス、幾つもの感情を浴びせるかのような没溺的で緊迫感のある世界観も魅力。

現体制のデビュー作 ''リコ'' を初めて聴いた衝撃は今でも忘れておらず、以降ずっと活動を追っているのですが、作品を重ねるごとにその混沌さに美しさが光る音楽性は洗練されていき、昨年にはキャリア史上最高傑作となるEP ''神涜アナトミー'' をリリース。その音楽性は彼らが影響を受けたa crowd of rebellion眩暈SIRENにも通ずるものがあるかと思います。

実際にライブ観たのは2022年の9月ごろで、当時は ''ラストリゾート'' のMVを公開した前後だったと思うんですが、この時から「次のSN/SEにSheeSawHarmは絶対に加えたい」と認識していました。2年待たせてしまいましたが、ようやく実現できました。待っててくれてありがとう。

最近ではNorthlaneの来日ツアーのサポートアクトを務め、来週末には前述のEPのレコ発(振替公演)が控えている彼ら、これからより活躍の幅を広げていくと思うのでまだ観ていない方は強烈な世界観に衝撃を受けてほしい。


[楽曲紹介]
フィニス

前述の最新作 ''神涜アナトミー'' 収録曲。すべての事象に終わりが付きまとうが故の憤りを表現したアグレッシブなトラック。ちなみに楽曲のインスピレーションは「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス(FFシリーズの一プロジェクト)」らしいです。

白夜

同じく最新作 ''神涜アナトミー'' 収録曲。今までの楽曲で最も「歌」に対して真摯に向き合った、生まれてきた意味/命の理由について自問自答し続ける、1st EP収録曲''カタストロフィ'' のアンサーソングに位置する至高のロックバラード。

Cie'th

Haze of the Bullet Blossomとのスプリット ''メメント・メモリ'' 収録曲。目まぐるしく変わる展開は愛憎入り混じる矛盾を孕んだ想いを表現しており、ずっと釘付けにさせてくれます。ところどころHaze側の楽曲 ''Chamomile'' ''Myosotis'' の要素をオマージュしているのもポイント。


Squall Of Scream

Photo: 津堂獣氏 (X: tsudo_kemono)からお借りしました

「激しく、儚く、切なく」をモットーとした、東京を拠点に活動しているポストハードコア/叙情系ハードコアバンド。前回のラインナップのほとんどが活動止まったか解散した中、唯一続投となります。

国内外のポストハードコア/叙情ハードコアなどをベースとしたバンドサウンド、Draw The EmotionalやForeground Eclipseなど東方ラウドの先駆者にも共通する浮遊感のあるシンセも特徴的。当初は東方アレンジを主体に活動していましたが、近年ではオリジナル楽曲に注力しており、昨年も1stフルアルバム ''Save Our Ship'' をリリースしました。

これは前回のSN/SEのバンド紹介でも触れたんですが、主要メンバーのノブさんとタクトさんはコロナ禍以前から自分がイベントをやるきっかけを与えてくれた頼れる兄貴的な存在でもあります。先日公開した導入部分でも触れたとおり彼らの始動企画が無ければSN/SE立ち上げなかったって言えるくらいかなり影響を受けています。

この5年間でVo. ユイさんとGt. ふぁずぃ君が各々の事情で卒業、落日と消失の発起人でもあるゆーまさんがカムバックしたり、現vo. vvasaviさんが加入したりと、この数年で体制が変わりましたがライブパフォーマンスはさらに仕上がっている様子。1月のワンマン行けなかったので自分は現体制観るのが初、非常に楽しみです。

諸事情により出番は早めになりますが、そんなタイトなスケジュールの中でも出演を快諾いただけたこと本当に感謝してます。怠慢極まってたのもあって前回の関西公演から今回に至るまで約4年半のスパンが空いてしまったんですが、ようやく実現できましたのでこの機会に東方アレンジリスナーも遊びに来てほしいですね。

[楽曲紹介]

True End

東方アレンジ3rdアルバム ''Everlasting Hope'' 収録。疾走パートからの畳みかけから最後の大団円的な大サビまで、東方アレンジ三部作を締めくくる大作にふさわしい楽曲。MVは2019年末の始動ライブの様子で自分もその場にいたんですが、ぶち上がりすぎてクラウドサーフしたのはいい思い出。

Ever Garden

昨年リリースされたオリジナルフルアルバム ''Save Our Ship'' 収録かつ現vo. vvasaviさんが初めて参加した音源。「大切な人に自分の気持ちを伝える」ことをメッセージにしていることからわかる通り、インスピレーションは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。


The Calm World

現在制作中のEPからの先行シングル。バンドも公言している通り、傑作ノベルゲーム「白昼夢の青写真」がインスピレーション元という俺得な曲。薦めてくれた友人への曲とのことですが、いったい誰のことでしょうか?きっと身近にいるかもしれませんね…(すっとぼけ)。


今回の出演者紹介はここまで、次回はHaiNe, OLPHEUS, IRIS MONDO, MY HAPPY ENDINGの4組を紹介します。引き続きチェックよろしくお願いいたします。

 ここまでお読みいただきありがとうございました。気に入ったら是非こちらのnoteやXのアカウントをフォローしてもらえると幸いです。あと感想やシェアして広めてもらえると励みになります。


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