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「Buried Alive」を終えて

 昨日の余韻がまだ抜けません。「新宿アンチノック大学ハードコア学部モッシュ学科は試験に出られず留年が確定した」Ryotaです。

 昨今の新型ウイルスの流行により各地で多くのライブが延期・中止になる中、当企画を予定通り開催し、無事に何事もなく終えることが出来ました。今回の企画に出演を快諾して頂き、各地から大阪に来ていただいたバンドの皆様、企画の進行をスムーズに運んでいただいたライブハウスのスタッフの皆様、同じ日に行われた多くのメタル・ハードコア系のライブイベントの中でも僕たちの企画を選んで足を運んでいただいた皆様、素敵なフライヤーをデザインしてくれたなかくろ、そして一緒に最高のイベントを作ってくれたがっしー、本当にありがとうございました。かなり挑戦的なキャスティングでしたが、来ていただいた方々には受け入れられたようで感慨深かったです。

 昨日、初めてのライブ主催を行って感じたこととか書き綴っていこうと思います。長くなりますが、行った人も行けなかった人も見ていただければ幸いです。

①不祀

 2020年初ライブを当企画&そしてキャリア初のロングセットで挑んでいただいた不祀、昨年は何度も観る機会が多かったのですが今回のライブが一番妖怪百鬼夜行を体現していました。個人的に一番周りを巻き込んでたなって思うのが、Zuwwari」のイントロでオーディエンスの多くが手を合わせていてVo.ケイゴ君が教祖の危ない宗教ができてましたね。また、Ba.のケイタ君が加入してから外見も音楽性も禍々しさに磨きがかかっておりますが、アルバムのジャケやバックドロップ(ドラムセットの後ろに掛けてる模様が書いてある布ね)などデザイン面での後押しも、彼の働きにも注目すべきだと思います。


 メンバーの環境の変化やGt.タクマ君の脱退など、節目になるこの時期にオーディエンスがいっぱいの火影でライブをさせることが出来て本当に良かったと思ってます。3月28日(土)にmillが新譜「Catch 22」のレコ発を町田でやるとのことなので、首都圏の皆様にもぜひその独特の世界観を体験してもらえたらと。

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②Hydgrief

 当企画では僕がこのHydgriefと後述のWEDGE//BRINGERに声を掛けたのですが、どちらのバンドにも共通しているのは、「火影のアンダーグラウンド感漂うフロアライブの魅力を最大限に生かすキャスティング」に相応しいと感じたからこそ声を掛けました。(Hydgriefは一度火影でライブしてるんですが、その日別のライブかぶってていけなかったんですよね...)実際にライブを観た方はそのダークで歪な世界観を感じてくれたと思ってます。


 企画への気合の入りっぷりは相当でBa.maiを加えた新体制+Sup. Gt.のけんたさん(Roar)を加えた5人体制で挑んでくれました。Vo.のMINEさんの「立ち振る舞いから楽曲を全身で表現した」というような感想をはじめ、終演後のTLもオーディエンスの反応が尋常じゃなかったです。Hydgriefに限らず、中国地方のメタル・ハードコアバンドは個性が強くて面白いバンドも多いので知らない方は是非チェックしてみてください。また、ライブ前の記事では載せられなかった新曲「Malice」もアップされましたので、是非聞いていってください。

③FOXCODE

 今回相方のがっしーからアプローチして頂いたバンドの一つです。実は企画のアクトに加える話を打診されたとき、僕自身は最初難色を示してました。しかし、昨年8月に実際にライブで観た時にそのクオリティと重さに衝撃を受けて速攻で声を掛けてもらうように話したことで初来阪が決定し、改めて彼の人脈の広さと縁に感謝しないとな~ってなりましたね。


 昨日のライブの見どころは、同じくがっしーの友人であるゆーせー(AFAIKっていうスクリーモバンドでVo.をやってます)が最初のFalling ForeverでFeat.してる場面...と思いきや、途中から初Feat.をかます相方がっしーです。しかし、ゆーせーマジでスクリーム上手いね...

 また、今回大阪のレコードショップ礎に「BREAKFAST EP」を委託しているので、UK&USのモダンメタルコアが好きなリスナーはチェックしてみてください。

④WEDGE//BRINGER

 先述のHydgriefと同じく、今回の企画のコンセプトの一つであるHate5sixの動画に出てくる、アンダーグラウンド感あふれる地方のフロアライブ感」を活かすのにふさわしいからこそ、今回声を掛けさせていただきました。当日のライブを観た方にも、ゼロ距離での臨場感、彼らの「頭から布袋を被せられて視界ゼロの状態から金属バットで頭をかち割られた」冷たい狂気を五感で感じていただけたかと思います。


 個人的には、その冷たい狂気に満ちたグロウルを放つVo.ナオキ君と、時折甲高いサイコパスじみたバッキングボーカルを放つGt.ヒロト君の掛け合いや、「休符を聴かせる」間の取り方にも注目してもらえたらうれしいです。あと、CHUGCORE PROMOTIONSからリリースされた楽曲「SILENCE」ですが、昨日のライブでは盟友HydgriefのVo. MINEさんがFeat.しました。観た人は超ラッキーですね。


 あと大阪公演恒例、礎にも連れて行きました。今後彼らが音源をリリースしたときは礎でも買えるかもしれませんよ。また、今回のサポートドラマー、634君は普段東京で活動しているメタルコアバンドNorthern Crossroadsでも活動しているので、こちらのバンドもチェックオネシャス。

⑤ELYSIUM

 おそらく今回のキャスティングでは一番挑戦的なバンドだったと思います。Djentバンドが火影でやる光景を今まで見たことがなかったのと、そもそもDjentにフロアライブが似合うのか?って思う節もありましたが、予想を大きく覆して違和感なく溶け込めたと思っています。ELYSIUMは弦楽器隊のパフォーマンスも持ち味なので、他の会場と比べて動ける範囲が限られている点も不安要素でしたが、アンチノックやFATEでやるのと遜色なかったと思います。


 会場にいた皆様にも、「人間的な温かみが削ぎ落とされた硬質な0」と、先日の対バンでSigns of the Swarmからもらったという、「フロアにいる者の体調を悪化させるベースドロップ」を身をもって感じていただけたかと思います。最後の「KjÆrlighet」のブレイクダウンはVo.いちかさんの「一人あたり5人殺せ」体現出来てて最高でしたね。初大阪ですが手ごたえはかなりあったかと思います。

 また、昨日のライブの様子をツイッターで配信しており、いつでもあの感動がよみがえるらしいので、行った人も行けなかった人もELYSIUM初のフロアライブの様子を観ることができますよ。


⑥Bloom in the Crevasse

 今回ニューアルバム「Alter Ego」のリリースショーということもあり、トリでロングセットを務めたBloom in the Crevasse。前回の来阪や昨年True North Festivalの予選にも出演したことからも、東京だけでなく大阪でも注目度が高まっているバンド。メンバーも以前から憧れていた火影でのライブもあってか、水を得た魚のように動き回る姿は見ていて楽しかったですね。ドロップlowCの地を這うようなスローテンポ/ミドルテンポの曲調からも、オーディエンスを地の底に叩き落すかのような阿鼻叫喚の光景が容易に想像できますが、実際に今回の40分でその予想をはるかに超えました。


 また、今回礎にて先述のフルアルバムを購入することが出来ます。昨日の大阪でも結構な枚数売れているとのことですので、お早めに。

 4月に東京で先述のWEDGE//BRINGERと、今はやりのオージーニューメタルコアDealerとの対バンが決まってます。自分たちの企画に出てくれたバンドが海外の名だたるバンドと対バンするって話を聞くのはうれしい限りです。どれだけ僕らがトレンドの最先端を追っているか、わかってくれればなあと。

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最後に来てくれた皆様へ

 いろんなライブが同じ日にある状況の中僕たちの企画を選んで足を運んでくれた方々へ、昨日出演したバンドの動画や感想とかガンガンツイートしてほしいです。皆様のリアクションがバンドの皆様の活力です。僕らも「来ていただいた皆様はもちろん、行かなかった&行けなかった人や、そもそも出演したバンドを知らない人にもBuried Aliveに出演したバンドはかっこよかった」と認知させたうえで、安心してバンドに帰ってもらう気で今回の企画をやったつもりです。関西のほかの公演のラインナップと比べても、彼らに劣っている部分は何一つないと思ってます。今回の会場の皆様の反応を見る限り、その目標は十分達成出来たかなって思ってます。

 僕とがっしーの共同企画はこの1回で終わるかもしれないですし、何年かしたらまたやるかもしれません。ただ、ぼく個人も来年末までに個人企画として大阪でやりたいブッキングイベント2~3個くらい考えてるし、がっしーもなんかやるかもしれないので、また動きがあったら目を離さないようにしていただければと。

 長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。



追伸

 大阪発ファンタジーロックバンド、PerLeのメンバーであるVo.28ちゃんとBa.K0K1君が来てくれました(圧倒的感謝)。3/6に心斎橋Varonで「PerLe pre. 1st Anniversary & 1st EP 「anemone」release party 〜色即是空〜」が行われます。僕らの低音と音圧の暴力にまみれた地獄みたいなイベントと違って、幻想的で美しい世界異世界にトリップ出来るのでこちらも要チェックでお願いします(僕ら二人とも当日遊びに行きます。)出演者の楽曲載せとくので気になったら足を運んでみてくださいね。PerLe以外では、WAILING ARIESの新譜が今日M3でリリースされたので楽しみです。

PerLe

Unvision


WAILING ARIES


BLIND OWL


余日


こんどこそ終わり。

 

 

 





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