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見栄や主張は強くなくていいんだな。

日曜日の仕事はなんだかせかせかして
早く寝たくて、早く横になりたくて。
夕ご飯をいつもの倍のスピードで食べる。
もちろんそう簡単には飲み込めない。

口いっぱいに頬張ったまま何も喋れず
結果時間は普通に食べるより遥かに遅く流れる。

その時、一通の着信があった。

「うめはらこうじ」

ネイティヴ土佐弁を喋る高知出身の大先輩

MUSHA×KUSHAで蟲役者といったダンサーを務める、うめさんからの電話だ。

もちろんその時点では僕は喋れない。

安易に電話に出られない。
というのも、うめさんからの電話は大体が重要な話だったりするので
ムシャムシャした状態では失礼だと思って電話に出ずにいた。

部屋に戻り、再度電話をする。

「あぁこんちゃ!げっつ!久しぶりやね!」

久しぶりに聞いたうめさんの声、相変わらずのテンションで、元気そうで良かった。


梅「君に言いたい事がありよるき!電話したんやけど!」
僕「いやぁ、すいませんさっき電話出れな…
梅「聞いてや!」

うめさんは、いつも被りと前のめりのスペシャリストだ。



梅「たまたまなんやけど(中略)、映画見たよ!」
僕「映画?……あぁあれ…
梅「ライブハウスレクイエム!」


そういえばそんな事もあったなと。
相当前の作品だったので頭の片隅にあったな。
当時はサブスクで映画が見れる時代じゃなかったので、これを観るには東京に行かなければならなかった。
最近いろんなとこで配信しているらしく、たまたま目にする人もいるんだろう。

僕の他にもコバヤシタクローや、今は亡き誠さんも出ていて、うめさんは色々思い出が蘇ったんだろうか

梅「懐かしくなったき、見終えて電話しちゅういいよる話や!」(後半聞き取れず、こう言ったかは定かでない)



いつもながら行動が早いのは尊敬しています。
その後少し談笑して

梅「いやぁ、今やアマプラとかで観れるとかすごい時代やな。すまんき、それだけや!」

と満足された様子だった。
なんだかんだ久しぶりに話ができて嬉しかったので、感謝と敬意を伝えようと思った。

僕「うめさん!久しぶりに声が聞けて良かったっす!またなんかあっ…
梅「またね!」
…ツー…ツー…ツー


行動が早いのは尊敬しています。

いいきっかけだし、少しその思い出を話そうかな

当時、地方で見れなかったのは残念。


上記したコバヤシタクローと誠さんは別カット、別収録。彼らはステージシーンだったので一緒には撮っていません。

僕はというと
「打ち上げでとにかく酒飲むかピラフを食べる人」
でした。いわゆるエキストラね。

演者さんはみんなテンションをシビアにしなければならなくて、喧嘩に発展するシーンだったので独特のピリつきが現場には感じられた。

カメラのオンで演者さんの表情が変わって
オフでみんなちゃんと緩める
コレを何度も何度も繰り返して
シーン一つに対して3パターンの角度から撮る

2-3分の映像に対して撮る時間がものすごくかかっていて、(映画ってこんな大変なの…)ってなんにもわからない僕は縮こまっていた。

当日になって初めて概要を知り、みなさんと顔を合わせる。しかも知ってる人は誰1人いない。
心細い。

そんななか、初めから最後までずっと僕に声をかけてくれた人がいた。

「大丈夫やで、心配せんでも大丈夫やさかい」

この人がいなかったら、ロケ弁の味はしなかった。

女優の西尾美鈴さん。
カメラオフの時に「楽にしたって」と声をかけてくれていました。優しかった!

すごくいい経験だったなぁ…



と月日が流れ、結局僕はこの作品を見る事なく現在に至った。

出たからってセリフをもらったわけじゃないんだから
なーんも偉くないし、なーんも凄くないので
見栄晴の自慢話にもならなかったけど

いざこう言われると不思議な感じがする。

コバヤシタクローと誠さんはちゃんと歌を歌っているので是非見てみてください。





となんか今更宣伝みたいに終わるのは嫌だなw


そういえば、東京に住んでいた頃。
Guy in Questionのスタジオ帰り、ギターを背負いながら1人で野方駅付近で酒を飲んだ時。

「なぁなぁにいちゃん!バンドやってんの?」
と陽気な容易に絵に描いたようなおっさんが絡んで来て

「なぁ!?スターなの!?」
とか言いながら隣の席に勝手に座って

「売れたきゃNetflixとかで観れるようなスターにならなきゃね!」
とか酒臭い息を撒き散らしながら真っ赤な顔を近づけて、すげぇ邪魔だったのとムカついたのでとっさに

僕「U-NEXTで僕が観れますよ」
とか言ってみたら

「ユーメキシコ!?なんだそりゃー!」
って言って去っていった。

撃退はできたが、自分の発言がダサくて恥ずかしくなった思い出。

見栄や主張は強くなくていいんだ。

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