今夜から野良犬は吠える

夕方のコンビニエンスストアは帰宅ラッシュの人達でごった返している。

まだまだ暑い日が続くなぁ、と少し疲れた身体を動かす。
精神年齢が低めな僕は、自然とアイスのコーナーに立ちながら　(うわぁ、値段上がってやんの…)とか考えながら中では手頃な価格の「モナ王」に手を伸ばした。

30半ばの男なら普通ここでは
「仕事終わりだし、コーヒーでも買って飲もうや」とかそう言うのが一般的にかっこいいんだろう。
でも自分はどうしてもアイスが食べたかったのさ。
そんなに暑くもない、秋に入ったこの時期に。

生きる上で、かっこいいってなんなんだろうか？
飾ることだろうか？正直に生きることだろうか？
正直、僕のような人間はその場その瞬間でしか飾れない人種だ。
アイスを買う行為と同時にスマートにタバコのナンバーを伝え、クールに去る事しかできないのだ。

自分を飾る事で輝いて生きるのは惨めだな。って勝手に思っている葛藤もある(個人の見解です)
そんな中「かっこいい」とは

「失敗を恐れず、失敗すら成功に変える」という生き方なんじゃないかと思っている(個人の見解です)

そんな前置きは置いておいて、いざレジへ。

状況は帰宅ラッシュの人達でごった返したコンビニ。
レジもかなりの人達が並んでいる。
自分も早く帰りたくなってタバコのナンバーを見るのも買うのも忘れてアイス一つで会計をする。

店員さんは多分入りたての女の子
「あ、あ、一点ですね」
まだ慣れていない感じを出しながら、あくせくしながら会計を済ます。
何を焦ったのか
「す、スプーンお出しします！」
と言ってハーゲンダッツ用のスプーンをくれた。

クールに去る自分。

ん？待てよ？なんでスプーンもらったんだ？
と女の子店員さんの方を振り返ると

「…💦！…👍」
申し訳なさそうに謎のサムズアップをしていた。

失敗をじわ笑いに変えた彼女を僕はかっこいいと思う。

せっかくなのでスプーンでモナ王食ったわ、食いづらいわ。

て言うわけで本日からnoteなんか始めちゃいます。
Guys in Questionのギターっす。
ソロでもやってますGETS TAKANOと申します。

シンガーソングライター？いやおこがましい。
僕は歌う野良犬です。
どうかよろしこ