福岡インディペンデント映画祭2022 作品紹介 その③(1103-P3)
11/3(木・祝)第3プログラム(14:45~16:10)
'文化の日スペシャル アニメーション特集'
文化の日スペシャル第2弾は、どれも個性的かつタイプがバラバラな、アニメーション作品6本を一挙上映します。
国内外の映画祭で高い評価を受けたアートアニメーション、知られざる佳作、YouTubeで評判のMVなどなど、何が出てくるかお楽しみに…!
(画像クリックで作品詳細ページに移動します)
『メモリメモ』(監督:比留間未桜、2.59min)
タイトルの語呂もいいし、どこか懐かしく感じるキャラクター造形、そしてとても独特な質感の画に見入ってしまう。それに重なる音楽が自然と作品のリズムを整えるのが気持ち良い。
きっと誰もが感じたことがある瞬間の描写。大画面でこの画をぜひ体感してみてください。
『シンセリアリティ』(監督:あるふぁ@、3.27min)
ひとりバンド、DADA GAUGUINのオリジナル楽曲に合わせて制作されたアニメーションMV。曲、歌詞、そしてアニメーション自体のストーリー展開のシンクロ具合が見事で、今年応募されたMV作品の中では『おやすみ ~Lullaby of Flame~』と並び最も審査メンバーの心を捉えました。元気をもらえる一作。
『痴話戦争』(監督:谷口隆亮、8.47min)
とあるカフェ。とあるカップルが始めたケンカが周りを巻き込み…。(もちろん戦争は絶え間なくどこかで起こっていたのだけど)今の世界とも重ねて観てしまう、思いがけずタイムリーになった…という稀有な作品。一緒に観た人と話したくなること間違いなし。
『川凪ぐ火葬場/the river was calm』(監督:はるおさき、13.00min)
死を受け入れられない少年と、火葬場にいる老人との出会い。正に「絵が動く」という表現がピッタリで、各カット毎に見入ってしまうほど画が素晴らしく、このまま絵本にしたくなる衝動まで呼び起こす。
日本語タイトルと合わせて、英題の意味も念頭に観てほしい作品。
『ねこちゃんおまんじゅうまつり』(監督:川部直人、7.14min)
昨年のDigicon6Japanでの受賞など、可愛くも不思議な評判の短編アニメーションが遂に福岡でも!独特の線で描かれるどこかマヌケで愛らしいねこちゃんおまんじゅうの冒険は、どこへ行きつくのか…?
福岡市美術館で「鳥獣戯画」を見た人なら、観逃し厳禁!!
『Parallax』(監督:野辺ハヤト、33.18min)
10分以内の作品が大半のインディペンデントアニメーションで30分以上…という尺にまず目を見張るが、更に驚かされるのは、文字や言葉でのセリフや説明が無いにも関わらず進むにつれ引き込まれて最後まで見入ってしまうこと。
画面をうごめく「なにか」が見ているもの、距離、関係性、進む方向。想像力を掻き立てる33分。
文:大塚 大輔(プログラミングディレクター)
福岡インディペンデント映画祭2022は、11月3日から6日まで開催されます
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