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福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その④】(9月6日(金)-P4)


ご挨拶

このnoteをご覧いただいてありがとうございます!
福岡インディペンデント映画祭(FIDFF)実行委員の太田です。

FIDFF2024で上映されるノミネート作品の解説や見所ポイントをお伝えしています。

今回は、9月6日(金)の第4プログラム(17:50~20:00
独りになるまで
ブライトロード303号室奥田美紀様宛て
の2作品をご紹介します。

独りになるまで

日本 2023年制作 5.47min
ドラマ・九州プレミア

『独りになるまで』より

映画祭スタッフ推しコメント:
いたって普通のカップルの幸せな日常。
何か…どこかが…おかしい…と思い始めた時には映画が終わっている。
どのシーンも見逃してはいけない5分間。余韻が残り続けてアナタもきっと眠れない。

作品あらすじ:
10秒しか撮れない壊れたビデオカメラ。
そのカメラには幸せそうな日常と、ある秘密が記録されていた。

短い時間にギュッと要素が凝縮されていて、「そうだったのか〜!」と驚愕すること間違いなし。見終わった後、ふとした時に思い出して、この映画のことを考えてしまう。そんな魅力を持った、これぞ短編!の一本。
加藤大志監督はFIDFF2015で『きらわないでよ』がグランプリを受賞、FIDFF2022でも、短編『いろとりどりの』が 40分部門最優秀作品&本作も主演の中村更紗さんが俳優賞を受賞しています。
その手腕は熟練の域に…。そろそろ加藤監督の本格的な長編作品が見たいと思っています!

ブライトロード303号室奥田美紀様宛て

日本 2023年制作 98.58min
ドラマ・九州プレミア

『ブライトロード303号室奥田美紀様宛て』より

映画祭スタッフ推しコメント:
東京の片隅で美紀と春子は恋をする。関わりたくないヤツらが関わってくる日常。
ほんとはもっと大切な人と過ごしていたい、と必死で苦悶する人々を実力派俳優陣が演じ切っている。
繊細な眼差しで丹念に描写された撮影に敬服。

作品あらすじ:
バイトを転々としながら出会い系で知り合った女性と一晩だけの関係を繰り返し自らの人生や家族との関係に悩む春子と、 ヨガの教室を一人で経営しながら生徒や息子との関係に悩みを抱える美紀。 コロナ渦の東京に生きる孤独なレズビアンの女性2人の日常が次第に交錯し、人生の分岐点を迎える。


9月6日(金)トリの上映作品です。
この作品を皆さんにお見せできて本当に光栄です。

コロナ、同性愛、家族関係など、今見るべきテーマが盛り込まれていて、高いレベルで昇華しているドラマに引き込まれます。それを実現しているのは、主演の2人、土田有希さんと渡部智子さんのリアルで繊細な演技です。
白田 悠太監督はコメントで、「日本でレズビアンを描いた作品は多くありません。あったとしてもヌードや性的なシーンを売り物にした作品がほとんどです。マジョリティに消費されるためだけに作られる性的マイノリティを題材にした映画、というものに対して反発する思いでこのような作品を作りました」と語っています。
直接的な性的なシーンはありませんが、レズビアンの置かれたリアルな現実やセンシティブな事例を描いているので、お子様などの視聴には注意が必要かもしれません。

俳優の演技、監督の演出とともに、2人の出会いのシーン、再会のシーンなど、まさに映画的としか言いようのないシーン構成を実現した撮影や編集、音響にも注目してみて欲しいです。
必見の長編映画です。


開催日程

16周年となる今年は、
8月31日(土)ZERO day として
福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ」にて開幕

福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ(福岡市早良区百道浜3丁目7-1


9月6日(金)~8日(日)より
コンペティション部門ノミネート作品、および特集上映を
福岡市美術館ミュージアムホール」にて
上映いたします。

福岡市美術館ミュージアムホール( 福岡市中央区大濠公園1-6


次回は、福岡インディペンデント映画祭2024【コンペ作品紹介 その⑤】(9月7日(土)-P2)
ヨビとアマリ
深骨
たまには蜂蜜を。
ミヌとりえ
の4作品をご紹介します!
では、また!

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