感染症について
皆さんこんにちは
産婦人科医の内田美穂です。
皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。
今回は、「感染症」についてお話したいと思います。
また、診療時にいただくご質問にもお答えします。
トリコモナスについて
トリコモナスは性交渉で感染する以外に、下着、タオル、便器や浴槽から感染することもあります。
性交渉のない子どもや高齢者まで幅広い年齢で見られる感染症です。
症状について
おりものが増えたり、においが出たり、不正出血や痒みが出ることもありますが、20~50%は無症状です。
治療について
10日間の内服薬が基本となります。
お薬を内服している期間と、内服終了3日後までに飲酒をしてしまうと腹痛、嘔吐などが生じることがあるので禁酒をしてください。
Q1.おりものがいつもより生臭い
最低限、細菌性腟症やトリコモナスの検査をしましょう。
「細菌性腟症は」性交渉、月経後、抗生剤の使用、ストレス、精液中の細菌、子宮内避妊具などが原因となります。
性病の心配がある方は、その他の性病検査も検討してください。
Q2. 陰部の痒み、おりもの増加
頻度が多いのはカンジダ腟炎になりますが細菌性腟症、トリコモナス、クラミジア・淋菌などの性感染症の可能性もあります。
「カンジダ」は抗生剤の使用、月経、性交渉、免疫力が低下している状態、ピルなどが誘因となります。
典型例では「カッテージチーズや酒粕のようなおりもの」と表現されますが、必ずしもそうとは限りません。
また、いくつかの感染症を同時に持っている可能性もあるため、症状があったときは自分で病気を決めつけずに検査をしてください。
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