オンライン診療って???
皆さんこんにちは
産婦人科医の内田美穂です。
皆さんの疑問に思っていることにお答えしていきながら、産婦人科を身近に感じていただくことでかかりつけの婦人科を探す際のご参考にお役に立てればと思っています。
今後も色々な情報が発信できたらと思っておりますので、ご活用いただけますと幸いです。
今回は、「オンライン診療」についてお話したいと思います。
オンライン診療って?
以前は具合が悪くなったり体調に不安がある時に医師の診療を受けたい場合は、病院やクリニックへ行く必要がありました。
しかし、今はパソコン・スマホや電話を通じて自宅や職場にいながら医師の診療を受けることができます。
お薬の処方はご自宅に配送されるので、例えば、検査結果の受け取り、服用中のお薬の継続処方なども可能です。
(※オンライン診療で診ることができないご相談内容の場合は、病院やクリニックでの診療となります)
オンライン診療のメリット
1. ご自宅や職場にいながら診療を受けることができます。
2. 基本的に拘束時間は診療の時間のみですので、病院やクリニックでの待ち時間や行き来の時間が解消されます。
3. ご自宅や職場にいながらの診療ですので、他の病気がうつったりコロナなどへの感染対策にもなります。
オンライン診療のデメリット
1. 直接の検査、処置や触診などができませんので、可能な診療内容は限られています。オンライン診療で診ることができないご相談内容の場合は、病院やクリニックでの診療となります。
2. 診療費のほかに、処方箋代やお薬などでの送料がかかる場合があります。
3. お薬が手元に届くまで1~2日程度かかります。
オンライン診療ができること
保険診療、自費診療ともにオンライン診療対応ができます。
※オンライン診療では、直接の検査や処置、触診などができませんので、ご不明な場合は病院やクリニックにお問い合わせください
費用について
保険診療は保険適用により、診療費の3割ご負担です。また、別途手数料をご負担いただきます。
自費診療は病院やクリニックが自由に決めることができますので、同じ診療内容や同じお薬であっても病院やクリニックによって異なります。
相談できる内容について
相談できる内容は限られています。
1. 服用中のお薬を継続するための処方になります。
2. 受けられた検査結果の説明や、種々の相談が受けられます。
3. 緊急避妊薬の「アフターピル」が処方可能です。
アフターピルとは避妊に失敗した時に飲むお薬で、なるべく早く飲んだ方が効果的になります。高いというイメージがあるかと思いますが、ご来院されての診察代との違いは手数料分です。
交通費や拘束時間と比較してご検討されることをお勧めいたします。
オンライン診療の事前準備
事前にご準備いただくものがあります。
電話またはカメラ付きのパソコン、もしくはスマートフォンが必要です。
パソコンやスマートフォンをご利用の際は通信環境が問題ないか、あらかじめご確認をお願いします。
オンライン診療の手順について
事前に患者様情報のご登録が必要です。
診療費などのお支払いのため、クレジットカード情報のご登録も必要な場合がほとんどです。
どこの医療機関のオンライン診療を受けたらいいの?
オンライン診療の設備のある病院・クリニックとなりますが、診察の結果、病院・クリニックで直接診察が必要となる場合もあります。
婦人科では、症状などによっては内診が必要な場合もあります。
在籍しているドクターについての情報をホームページなどで、あらかじめご確認されることをお勧めします。
どこの病院・クリニックを選ばれるかは、ご自身の症状などにおいてオンライン診療・直接の来院と変わる場合があります。
ご自身の安心感につなげるためにも、どちらの診療方法もバランスよく行っている病院・クリニックをご選択されることをお勧めします。
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