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受け取ることから始まる贈与ライフへのお誘い(10月22日のイベントレポート)

幽玄会社、会計部と食料他給センターより、
先日のイベント開催の振り返り文章を投稿します。

24年10月22日に京都でイベント「『食わせてもらう』をアートする〜社会に逃走線を引く、贈与的生き方の探求〜」を実施しました。多聞さんとの共催です。幽玄会社はイベント企画に加わりました。

今回、新しい参加の仕方を試しました。

要約すると、幽玄会社が関わり、事前に頂いたお金を会場の多聞さんに飲み物としてお渡しし、その飲み物を参加者に受け取ってもらうというイベントの構造を作りました。

お金と飲み物の流れ

事前に多聞さんのHPとお金を集めた幽玄会社なりすましスタッフの三浦のSNSに下記ルールを共有しておりましたが、そのルールをホワイトボードに記入し、みなさんをお迎えしました。

こちらの説明をして、ルールを理解してくれる人もいれば、「え、どういうこと?」と戸惑ってくださる人もいました。イベントではあまり見ない形かもしれません。新しい形にご協力してくださった皆さんに感謝しかありません。

りんごの流れ

幽玄会社の他給センターの方より、お金だけでなくリンゴを分かち合うことができました。22日にリンゴの他給予報が出ていましたが、予報が当たり、リンゴ5個が多聞に三浦によって配送されました。

今回は多聞のお二人(特にスタッフのなかやすさんにリンゴをお任せしました。ありがとうございます!)

多聞さんにリンゴを預けて皮を剥いていただきました。食料他給センターは他給の流れが成立していく流れですが、今回は、小布施の自然農園・冨岡から始まり、5キロを送ってくださった北川さん、一時三浦が預かり、そこから多聞さんに渡り、参加者の方々にやってきました。食料他給センターでは積極的にリクルートと解散を行なっており、いつも役目を果たすと他給センターは消滅の危機を迎えます。今回、一連の流れによって、他給が成立したことに感謝申し上げます。

リンゴはめちゃくちゃ美味しかったです!✨ 秋を感じますね〜。

ちなみに、イベントの”外”においてもリンゴは躍動感のある動きで別々の場所に巡っていきました。リンゴに焦点をあてて書いた文章がありますので、そちらについてもこちらにリンクを貼っておきます。

お話の流れ

イベントでは、三浦がガッツリとお話しました。

今回のトークでは、現代社会の中で彼が感じてきた苦悩、見出していった贈与の実験の話が中心に語られました。彼は、数年前、お金や商取引の中で重要視される「等価交換」に嫌気が差し、資本主義社会から脱出することを意識しながら、笠と杖という宗教者の装いとふるまいの仕方を借りて、全国巡礼の旅に出ます。

しかし、たくさんの方々から布や食べるご縁、泊まる場所とのご縁をいただき続ける中で、徐々に感覚が変化していったようです。さらに、2022年に彼が身体と精神の調子がおかしくなった時に、「転々と動くことができずとも、息をして、食べ物を食べることができるだけでどれだけ幸せなのだろうか?」という実感を得たと言います。

幽玄会社という発想自体も、三浦の内から生じてきましたが、それが生じてくる背景の三浦の経験が色濃く語られる時間となりました。

三浦のトークの後は、一度時間を区切って、交流の時間になりました。参加して下さった方々同士でゆたかにお話している様子でした。

塾経営をされている方、大学の研究員の方、日々ダンスに励む方、現在キャリアブレイク中の方、お布施を軸にした生活をされている方、大学を卒業して会社員2年目の方、お茶をたしなむ方、アーティストなど、背景が異なる方々が集まっていたので、あっちこっちに話が飛んで楽しそうでした。最年少は15歳の男の子、最年長は71歳のおばあちゃん(その男の子のおばあちゃん)でした。

それぞれの方に何かしらの良き流れが起こっておりますように🙏 

写真の流れ

今回、ありがたいことに、「写真撮るよ!」と名乗り出て下さった方がいました。三浦の友人の okamoto daiki さんです。だいきさんは、普段からユニークなあり方でよく写真を撮っています。この1年、三浦と daiki さんの関わりが増えたのですが、今回 daikiさんはわざわざ徳島の方から参加してくれました。

今回、daiki さんが写真を撮って、写真データをお布施して下さいました。ありがとうございました!

daiki さんの noteと instagramのアカウントをここに載せておきます!

お金の流れ〜その2〜

イベントの最後に、参加者の方々にお布施(投げ銭)を募りました。

お布施くださる方には無記名でお金を封筒に入れていただき、それをお預かりしました。0円でも100万円でも構いません。0円の場合は、こちらから贈らせて頂いた経験として終わりますし、お金を頂いた場合は、贈って頂く流れを有難く頂戴します。

全員帰った後、多聞さんと一緒に封筒をシャッフルし、誰がいくら入れたのかがわからない状態にして、お金を数えました。そして、事前の告知の通り、半分は多聞さん、半分は幽玄会社で受け取らせて頂きました。

こちらのお金の流れに関しては、改めて幽玄会社・会計部の方で、具体的な数値を見ながら考えたことについてご報告しようと思います。詳細をお待ちください。

さいごに

イベントで起こったことのほんの少しをお裾分けいたしました。今回、幽玄会社の方でイベント自体の構造をつくるということを実行することができたことで、精神がさらに自由になるということを体験させて頂きました。新しいことに着手してみて、実験してみるということの面白さを感じさせていただき、ありがとうございます。得難い経験をさせて頂きました。

このような経験ができたのも、

遠隔からおふせ参加して下さった方々(とその方々を生かして下さっている方々)

多聞さん(と多聞さんの場所を成り立たせている背後)の方々
 
参加して下さった方々

などなどのおかげさまです。

相手を前提としたお話をするにも、そもそも聞いてくださる相手がいないと成り立ちません。ありがとうございました!

登壇した三浦も、

自分自身の苦悩と遊びの感覚の両方を受容することができ、イベントの準備を楽しみながら行うことができました。単なるイベント登壇の作業というよりも、自分自身に生じてくる感覚を表現することができた遊びだったように感じます。受け取って下さることを通して、新しい感覚を私も受け取ることができました。ありがとうございました。

と言っていました。

それでは、またどこかでお会いしましょう!

文章:(ゆ)白洲詠人(しらすよみひと)/写真: okamoto daiki /会場: 多聞



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