自費出版備忘録(15)

8月12日(月)
前回書いた「版型が変えられない」問題は、もう一回やってみたらできた。こういうことが少なくないの! 昨日できなかったことが今日はアッサリ、ってことがね! 何が違うのかなんて原因究明しない。できりゃいいんだから。結果オーライなんだから。

しかし天地の余白が直らないので、またしても仲俣暁生さんにすがりついてしまった。仲俣さん、親切に教えてくれただけでなく、地の部分に余白も作ってくれて、アドヴァイスもくれる。仲俣様方面に向かって手を合わせました。

仲俣さんは課題もくれた。ノンブルの位置だ。地に余白ができたが、今度は少し余っているので、ノンブルを下に置いたらどうか、という。今までは上だった。
これは簡単だった。親ページのノンブルのところに「T」でカーソルを合わせて、そのままページの下に移せば完了。
偶数ページの小口が狭い、ともアドヴァイスをいただいたので、これも親ページを黒矢印でずらしておしまい。PDFにして見ると左右のページで余白が違うけれど、これはもともとそういう形にしたかったんだから大丈夫。

これで本文はもう基本的にいじらない。あとは表紙だ。表1と表4だ。
表1には絵具で作った二色の下地に文字を入れる(大いに悩みそう)。
表4にはいつも描くトリの絵の下に「"ficciones"」と入れる。
スキャンしてPDFにしていじればなんとかなるだろう。問題はそれをインデザインに流し込むってやつだ。まあ、それもなんとかなるだろう。

そんなことより、さ・・・。
肝心かなめの、「本文」のことで悩むようになってしまった。
これまで「とにかくインデザインに流し込んで形にしなきゃよ!」とだけ考えていて、中身のことで悩むことはなかった。
だって中身は、もう本になって文庫にもなったものなんだから、悩む必要はないはずである。そのまま提供すれば済む話だ。
ところが、さ・・・。
やっぱり悩んじゃうんだよねえ。それも結構、根本的なところで悩み始めてしまった。
いったん読者に読んで貰って、評価もいただいた小説なんだから、直さなくてもいい、直さない方がいい、という考えもある。
せっかく私家本を出すのだから、遠慮しないで自由に書き直す方がいい、という考え方もある。直した方が後悔する、そんな可能性もある。
悩む・・・。

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