自費出版備忘録(その4)
6月13日(木)
インデザイン判らぬ。一切判らぬ。何が判らぬかも判らぬ。
だいいち自分の原稿が全然インデザインに流し込めない。夜中に仲俣さんへメールを送る。仲俣さんすぐ返事くれる。藤谷が何を判ってないかが判ったとの由。
僕はインデザインとはゲラを作るソフトだろうと書いた。すると仲俣さんは、インデザインは組版を作るソフトだという。ゲラとは「見本刷り」のことだという。楯突くわけじゃないが、それはおおむね知っていた。専門用語を知らないだけだ。
仲俣さんはまた「インデザインはワープロの百倍くらい複雑」とも書いていた。
楯突くわけじゃないが、彼は以前(僕がインデザインを買う前)、あんなものはワープロに毛が生えたようなものです、と書いてよこしたのである。一杯喰わされた。
仲俣さんは、バイエルもまだ早い、と言わんばかりの辛抱強さで、僕に細かい指示とアドヴァイスをくれたから、その通りのことをやってみる。
これまた仲俣さんに言われるがまま買った井上のきあ『基本のインデザ』によると、テキストをインデザインに流し込むには、
「新規ファイル」→「レイアウトグリッド」OK→「ファイル」→「配置」といけばいいんだとさ。
その通りやってみると、確かにテキストファイルがインデザインで使えそうな雰囲気が出てきた。さっそく自作のファイルを「開く」。
文字化けだもん。何をどうやっても文字化け。
しかしなぜか今日は、ここでくじけなかった。ネットで「インデザイン 文字化け」で検索したら、インデザインとテキストファイルの「文字セット」が違うから化ける、と出た。「読み込みオプションを表示」にチェックを入れると、「文字セット」が出るから、それをインデザインと合わせれば文字化けは解消するらしい。
合わせるってなんだよ。どうしたら合わせたことになんの。あれこれやってみる。インデザインが「推奨」している「Shift JIS 83pv」たらいう「文字セット」は化けるんだよ、化けるの!
だいたいファイルを流し込むのに「配置」って何よ。「ファイルを流し込む」でいいじゃないの。
カリカリしながらあれこれ試してみたら、「Unicode UTF8」っていう「文字セット」で化けなくなった。ふざけやがって。
さーてそれからどうしろっての、と見ると、そのテキスト、最初の1ページ目しか出てこない。
今日はここまででくじけました。