Revitは共有パラメータで何を”共有”するか?(未完)

共有パラメータってなに?

Revitを操作しているとはわかりにくいことや困っちゃうことばかりですが中でも一番わかりにくいのはパラメータの種類ですよね
その中でも特に”共有パラメータ”は一番注意が必要みたいです

専門的な話や注意点、作り方なんかはもっとすごいサイトを参考にしてもらいましょう!

共有パラメータについて難しい話や機能についてはひとまず置いておいて”共有”という言葉だけに注目して書いてみようと思います
※正確にはタイトルは”何と何でパラメータを”共有するときに”使うか”ですね(^^;;

どんなものを共有しているのか

  1. ファミリ同士

  2. カテゴリ同士

  3. ファミリとタグ

  4. 分野(系)ごと

  5. プロジェクト同士

範囲の小さい順にまとめてみました
具体的な事例を考えてみます

ファミリ同士

いちばん最初のステップですね
ファミリ1とファミリ2に幅wのパラメータを与えてみましょう
もしこれが共有パラメータではなかった場合、ファミリ1とファミリ2の幅wは別物になってしまいますね
特にwやdやhはどこの部分のパラメータか作成者しかわからなくなってしまうことが多いです
対になっているのはファミリパラメータです

カテゴリ同士

よくあるカテゴリは窓とカーテンウォールパネルや設備系の機械設備、衛生器具ファミリあたりなどでしょうか
開口範囲やメーカーなどを集計表に表示する場合、カテゴリをまたいだパラメータは共有されていないと同じ集計表の列にはなりません
対になっているのはプロジェクトパラメータです

ファミリとタグ

ここで初めて集計表とは別の要因で共有パラメータを使う理由が出てきました
タグ付けできるパラメータはシステムパラメータがありますがそれ以外は共有パラメータのみです
タグ側はパラメータをその名称ではなくその裏にあるGUIDで識別することでパラメータの値を表示することができます。

分野(系)ごと

パラメータの目的としては設計時の重量や要求値などでしょうか
プロジェクトの設計で想定している機器たちの重量を構造担当者さんに伝えるときは集計をしてもらう必要が出てきます
要求サイズ(開口など)は集計の必要はありませんがひとつずつ要素の値を確認してもらうのではなく“タグ”での明示が必要です
図面化のためにもパラメータが共有パラメータであれば本来は共有パラメータのテキストが一緒に渡されることが理想です
しかしまだそこまでできているPJは少ないみたいです

プロジェクト同士

ひとつ前までの項目との違いはプロジェクトをまだいでいることです
いくら同じ目的の共有パラメータを作ってもプロジェクトごとに共有パラメータを別につくり直していては過去作ったタグや集計表の再利用はできません
プロジェクトテンプレートに必要なパラメータを事前に埋め込むためにも共有パラメータの使い回しが便利です
しかしこれは共有パラメータをプロジェクトごと会社が共有するためであって他の項目のプロジェクト運営は別の次元の話になります


まとめ

“共有”に注目してパラメータについてまとめてみました
書き出してみると意外と自分が分野の違う話を跨いで説明してしまったり俯瞰した項目分けができてなかったなと反省してしまいます
また、実はプロジェクト側かBIM整備を行う側か(はたまた他チームへの要望をする際か)で共有パラメータに対する説明の仕方が変わってきますね

共有パラメータが事前に統一されて整備してあることは理想ですがプロジェクト側からすると実はそれより手前に大事なことがたくさんあります
BIM整備は具体例こそ示す必要はあれど全てを決める必要はないのではないのではないか?
各々のプロジェクトが作ったパラメータを集約するような形の方が実務ベースに近いのでは?
なんて思ってしまいましたね

実プロジェクトがないと必要な共有パラメータが定義できなくって
整備を待っているとプロジェクト側はいつまでもBIMができない
もちろんプロジェクト側に理解がないことがジレンマです
そのためにも共有パラメータをセンシティブにするわけではなく理解したエンジニアが設計側に用意される過渡期があればいいのでは
(そういえば共有パラメータの差し替えやリネームの要望はいつもあるのに難しいことがミスリードなのかもしれませんね)

と最後は脱線してしまいました

次はぜひパラメータの移行関係を検証したものをまとめてみたいと思います

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