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オタクは自分の好きなものが目の前で話題に上がっているシチュエーションでバグる

突然だが、私は典型的なオタクだ。

典型的なオタクなので、別にわざわざ人と違うものを選んでいるわけじゃないのに好きなものや詳しい分野が全然人と合わない。

スポーツや芸能にかなり疎いのもオタクの純度を高めていると思う。

故に、自分の好きなものが目の前で話題に上がった時に挙動がバグる

これは私以外のオタクみんなにも共感してもらえると思う。

バグには2種類ある。「一方的にめちゃくちゃ知識を披露する」か「自分、すでにそれ知ってます みたいなアピールをする」の2つだ。


まずは「一方的な知識披露」について具体的に述べよう。

例えば私はゲームが好きなのだが、普段ゲームに詳しくない人がなんらかの脈絡の中でゲームの話をしたとしよう。

とは言っても、「○○というゲームにはこんな技術が使われていて…」という話ではない。

せいぜい、「最近のゲームってすごい進化してるよね」程度だ。

すると、普段全然ゲームの話ができない分、ゲームのすごさをめちゃくちゃに語りたくなる。

それがもし許されたのならば、ヘヴィメタのドラムより高速な早口でオタク知識の弾丸を一方的に浴びせることになる。

「一方的に話してはダメだ… ゆっくり話さないと圧倒してしまう…」

などというブレーキはたかだか30秒ももたない。気づけばずーーーーっとこっちが喋ってる。普段そんなに喋らないのに。

そして相手から「へ、へぇ… そうなんだ、詳しいね」と苦笑いされる。

このようなバグでコミュニケーションの失敗を起こすのが悪い癖だ。反省、反省。


もう1つの「既に知っていることをアピールする」について。

これは、対話の中よりも”自分があくまで知識を享受する立場にいる場合”でよく起こるバグだ。

例えば、勉強会など1~数人が登壇して意見を述べ、他の人はその話をただ聴くだけ といった状況。あるいは授業中の先生と生徒でもいい。

「4K画質の普及」についての講演があり、私がそこに参加者として発言せず居た場合を考えてみる。

そこでプレゼンターが、「最近だとゲームも4K対応らしい」と言ったとする。

すると私は、「あぁ、PS5(またはXbox Series X)のことですね」と言いたくなる。私の方が絶対詳しいから。

でもこのプレゼンターの発言の意図はそこじゃない。ただ、「4Kが普及し始めた」という話がしたいだけなので、具体的なハードの名前などどうでもいいのだ。

23歳の今でこそグッと我慢することができるが、高校生の時だったら声を上げるまではしなくとも「あー! あの話ね、はいはい」みたいな顔をして発言者に「お、知ってるのか。詳しいね」なんて声を掛けられそうな小さなアピールに必死だったと思う。(そして声は掛けられない)


俗にオタクっぽいといわれる知識が豊富なのに、だれにもそれを承認されないし他人の承認もしないので、オタクのバグはなかなかふさがらない。

だいたいのオタクはこの2つの重篤なバグを常に抱えて生きていると思う。

そうであってくれ。私がかわいそうだから。助けてくれ。


怒られたくないので弁明しておくが、別にオタクを見下したり馬鹿にしたりしているわけじゃない。

むしろ私もオタクなので、オタク特有の失敗をあるあるとして伝えたかっただけだ。

そんなに怒らないでくれ。頼むって。

ごめんな。

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