Luv yourself
(ほんとうは昨日更新予定だったので、6日から見た昨日、となってます、それを前提に読んでくださるとうれしいです…!)
昨日、生まれてはじめて本物のライブに行きました、見に行きました。一晩たっても余韻が抜けません。
タイトルはそれにちなんで、というか今ツアーのタイトルをそのまま拝借してつけました。読み方は『らぶ ゆあせるふ』です。おはようございます、みねはです。
生まれてはじめてできた「推し」という存在、yutoriという名のバンド。
出逢ったのは今年の3月、高校1年生がおわった頃だった。
最初の1音目のイントロから、ボーカルのひと声で。ずっと目が離せなくなってしまった、わたしがいちばん最初に出逢って、yutoriを知ることになった曲は『君と癖』
今でも鮮明に使えている。なんとなくいつも聴いているプレイリストに飽きてきてしまって、無秩序に流れてくるJ-popの曲の海の中で出逢った、何億分の1という存在。
『君と癖』を筆頭に、『ワンルーム』『音信不通』『午前零時』『有耶無耶』
ここには書ききれないほどyutoriというバンドに魅せられた。
その日のうちにボーカルがだれなのか、メンバーはだれがいるのか調べたり、YouTubeに載っているMVをぜんぶー気に見たり。オタク気質全開なんですけど、過去にこんなツアーをしたり、どんなアルバムを出していたのか徹底的に調べた。メンバーの誕生日や好きなもの、嫌いなもの、血液型まで、徹底して。
3/22、それが私がyutoriと出逢った日だった。ちょうどその頃にワンマンとまではいかない、対バンライブをやってたことを知ってもっとはやく出逢えていれば私もその場に行くことができたのかなぁ、なんて思う。
そのまま、時は流れ高校2年生になった。
yutoriへの愛は冷めることなくそのまま熱をあげていった。オンラインリリースされるシングル曲を楽しみして、YouTubeのプレミア配信の画面を前にひとり、沸いていた。ゲリラ的な弾き語りインスタライブが好きだった。
ことこさんの弾き語りに使れてアコギをはじめたのは5月のこと。
通学のお供は必ず『モラトリアム』で執筆の相棒は絶対に『煙より』だった。
好きすぎて、夏休み明け最初の授業で提出になっていた音楽の課題をレポート用紙15枚を超える、とんでもないものを作ったこと。
ずっとずっと、この目であのパンドを拝みたかった。ずっと、生で見たい、聴きたいと焦がれていた。
そんな私の願いは残暑もようやくなくなってきた9月のラストに叶うことになる。
夏休み以前からずっと悩みに悩み続け、9月のおわりごろ。チケット代振込締切日2日前になってようやくチケットをその日のうちに購入、入金することができた。電子チケットに載っていた番号は426番だった。
今日この日をずっと楽しみにしていた。まさか、自分が行ける、自分自身が「行く」という選択をすると思っていなかったから、この日のライブをモチベになんでも頑張れた。
そして迎えた当日。10/5。珍しく部活の土曜練がなくて、オフの日の土曜日にしてはものすごくはやく起きた朝だった。前日夜に先行グッズ販売の時間が発表になり、気合が入っていたのもあるのかもしれない。
普段とは行かない方向の地下鉄を乗り継いで、たどり着いたライブ会場。販売スタートの時間に合わせて着くように行ったのに、私の前にはもう既にたくさんの人が並んでいて。
次のライブはもう少しはやく来よう、そう思った。
事前に目星をつけていたグッズを買い、開場までの2時間を近くのカフェで暇をつぶした。限定のバンドTこちらのお財布事情により買えなかったことが唯一、少しの心残り。
整理番号順に呼ばれ、中に入る。
会場は昂りが満ちていて、写真を撮る人や楽しさをささやきあう人で溢れていた。
呼ばれた整理番号はうしろの方だったけれど、なんとか人の間を縫って2列目の端にたどり着くことができた。
隣で話しかけてくれた方といっしょにわくわくわくわく、しながら。好きな曲これこれなんですよね、とかいつから聴いてるんですか、今日はどこから来たんですか、とか言い合ったりして。すごく穏やかな時間だったな。
18:00 yutori ONEMAN TOUR 2024『Luv yourself』開演
私たちへの愛を語る歌からはじまり。
光と音と、受け止めきれないくらいの愛を浴びた90分でした。
幕間のMCでボーカルことこさんが、今ツアーの『Luv yourself』の意味について、すこしお話される瞬間があった。
『この時間を通していま聴いてくれてる君が、すこしでも自分のことを愛せるようになれたらいいな。そうなれるように。このライブを通して自分の嫌いなところや、苦手だな、って思う所もちょっとは好きになれててほしい』
『あなたはあなたのままで。何色にも染まらないでください』
この言葉たちが刺さって抜けなかった。
『私も何度も何度も眠れない夜の中で「消えちゃいたい」って考え続けたこと、あったし今この場で聴いてくれてる君へ、生きててくれてありがとう。冗談とかじゃなくて本当にそう思ってるよ、ありがとう』
少し言ってることはちがうかもしれないけれど、私はこうやってことこさんの言葉をこう捉えた。
『好きな人のところへ行けないことや、大切な人を泣かせて、自分を傷つけてしまったこと。たくさんあったと思います。私もそうでした。私も、たくさんたくさん周りや周りの人を傷つけて、自分を傷つけました。こんな私、居なくなればいいんだ。そう思ってました。
けど、今ここに立って。笑った顔。嬉しそうな顔。愉しそうな顔。泣いている顔。
みんなのその、いろんな表情を見てて思う。心の底から生きてて良かった、って。みんな、いい顔してるね。いい顔に、なってきたじゃん!
まだまだいくよ!ちゃんとついてこれるかなー!?』
その言葉に応えて、ラバーバンドのついた拳を掲げる人や、声をあげる人。タオルを握りしめる人もいた。
私たちに歌わせてくれるかけあいのパートもあったりして、叫んで、笑って、泣いて。
たくさんの愛をもらって愛を届けたライブだった。
曲はじまりにことこさんの視線がこっちに向いた気がするし、ベースのとよださんからは、入場の瞬間から目が合ってた気がするし、なんならずっとこっちを見ててくれた(気がしてる)。特大のファンサももらえた(ような気がしてるだけ)。
うまれてはじめてのライブが彼らでよかった。
心の底からそう思った。
解像度が高いです。ここに書ききれないことももちろんたくさんあります。けど長くなりすぎてしまうので今回はこの辺りで。