標茶町の漢字でない地名の漢字表記を勝手に考えてみた
釧路総合振興局に入り、前回は鶴居村・厚岸町・弟子屈町の3町村をやり(ところどころ標茶町の字が出てきました)、今度は標茶町をやってみようと思います。あくまで "とある漢字好き人間のちょっとしたお遊び" として見てくれると幸いです。
字名についてはこちらの北海道公式のURLからダウンロードできる、『道内市町村の沿革、字(町)名等検索システム』を基にしています。
既存の漢字表記の地名
オソツベツ / 御卒別(中オソツベツ原野、上オソツベツ原野、オソツベツ原野、中オソツベツ、オソツベツ)
クチョロ / 久著呂(クチョロ原野、クチヨロ)
チャンベツ / 茶安別(チャンベツ原野、上チャンベツ原野、中チャンベツ原野、下チヤンベツ、中チヤンベツ、チヤンベツ)
コッタロ / 骨多呂 / 紅蔦露(コッタロ原野、コツタロ)
シアンベツ / 朱安別
ヌマオロ / 沼幌
ルルラン / 留々蘭
2/21追記、「ルルラン」は漢字表記が見つかったため「既存の漢字表記の地名」に移動させました(「ルルラン」は私の方で考えた漢字表記と完全一致でした(やったぁ))。
カタカナ名の地名を勝手に漢字表記にしてみる
ヌッパシュナイ / 奴富波首内 / 奴富波(読:ぬふば)
・・・隣に弟子屈町字ヌプパシュナイがあります。この2つ合わせて1つの「ヌプパシュナイ」の地域でしょうか。というわけで漢字も合わせました。
サルボ / 去暮
・・・塘路湖の北西にある小字で、塘路・サルルン展望台やサルルントーがあります。
シラルトロエトロ / 白留登呂江登呂 / 白留取(読:しらるとろ)
・・・コッタロ原野の北東隣ある小字で、南にはシラルトロ湖があります。「トロ」が2つ入っていて悩みました。
オモチャリ / 重茶里
・・・標茶駅から東方向、チャンベツ川が流れている小字です。
ヌビナイ / 奴美内
・・・アッカムイキャンプ場から東の方向にある小字で、地形図を見るに谷の部分がヌビナイの範囲のようです。「ヌ」はもう安定の「奴」ですね。「ヌビナイ」と入力したときの変換で最初に出てきたのがこれで、しっくりきたのでこのままに((
シロンド / 白渡
・・・釧路川とシロンド川の間にある、釧路川岸の小字です。「ンド」が少々迷ったのですが「渡」が良さそうでした。そういえば長野には沢渡(さわんど)がありますね。
ウライヤ / 宇来矢
・・・塘路湖の西にある小字で、ウライヤ遺跡越善地点があります。「裏嫌」も思いついたのですが、まあ漢字あまり良くないですし、北海道らしさもあまりない気がしたので、この字にしました。
コムケップ / 小向府
・・・標茶市街の南東部の谷の小字で、尻無1号川が流れています。ちなみに磯分内の方にコムケップ川があります。「コムケ」でまとめて「小向」にしてみました。
ポンベツ / 本別
・・・調べたところ、北海道公式の字一覧には掲載されていたものの所在はわからず、本当にあるかはわかりませんでしたが、標茶町内で、虹別の東側にはポンベツ川が流れています。
シュンダベツ / 春田別
・・・調べたところ、北海道公式の字一覧には掲載されていたものの所在はわからず、本当にあるかはわかりませんでした。漢字的に合ってそうなのがこれになったのですが、なんか、歌志内とか砂川とかそっちの方にありそうに思いました(個人の感想です)。
シワンプト / 支湾太 / 支湾(読:しわん)
・・・調べたところ、北海道公式の字一覧には掲載されていたものの所在はわからず、本当にあるかはわかりませんでしたが、立命館大学『道東地域における望郷と故郷の創造』によると、標津町虹別のあたりのようで、西別川の水源あたりに「シワンプト・コタン」を開いたとか。字としては現在実在するかは不明ですが、歴史上には残ってるようです。
他の小字では、「マサコヤノシマ」と「シワン」もあったのですが、「マサコヤノシマ」は和名の可能性も個人的に捨てきれてないので漢字にするのはやめておきました。「シワン」はシアンベツの漢字表記の「朱安別」と同じかと思ったのでやりませんでした。
おわりに
今回は標茶町をやってみました。釧路の市町村はなかなかアイヌ語地名というのがまあまあ残っており、地名好きとしては嬉しい気分です。最後にもう一度言いますが、あくまで "とある漢字好き人間のちょっとしたお遊び" として見てくれると幸いです。
「この情報違う」や「この漢字の方がいいと思う」などあれば、コメント欄に書いてくれると幸いです。
読んでくれてありがとうございました。
参考文献など
https://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/rb/681/681PDF/bansho.pdf