北海道旅行に行ってきた話①:0日目〜きっかけ・北海道旅行を考えてる方へ篇〜
1日目:https://note.com/fi_timeizuki/n/n498b5576273a(初日)
お久しぶりです。この頃バイトやらに追われ浮上しませんでした。そして9月前半にかけて北海道旅行へ行ってきました!今回は北海道旅行についていろいろ説明しようと思います。ついでにこれから北海道旅行(夏)に行きたいと考えてるかたのために注意すべき点とかも紹介できればと思います。
1. きっかけ・旅行までの出来事
いっつも私は北海道のカタカナのアイヌ語地名を勝手に漢字表記にしてみたという謎企画をやっております。そんな私ですが、実は今まで北海道に行ったことがありませんでした。何かしら北海道に縁があったわけでもありません。ガッツリ関東生まれ関東育ちです。
私は現在大学2年で、今からちょうど一年前にキャンパス内で高校時代の同級生に会いました。その同級生は自転車で旅するのが好きで、日本各地を自転車で旅行していました。
北海道に「1839峰」という変わった名前の山があるのですが、そこに登ってみたいという感じで「北海道行ってみたいんだよねー」と言ったところ、同級生は「北海道なんて簡単に行けるぞ」と言われました。彼が言うには休学して北海道でバイトしながらお金貯めて旅行するというものでした。まあしかし休学というのはなかなかハードルが高いので、悩んだ結果バイトしてお金を貯めようという結論に至りました。また当時は自転車で旅行するつもりでしたが、やっぱり「北海道はでっかいどう」ですし、雨天時の行動やヒグマが怖かったので車中泊で行動することにしました。
ですが当時の私は運転免許を持っていなかったので、これを機に2週間の免許合宿を申し込んで無事に免許を取得しました。とはいうものの初心者がいきなり北海道で運転するわけにはいかないので奥多摩や西武秩父、埼玉のセイコーマートや高速道路、大井川など運転練習を重ねました。
ちなみに例の漢字表記企画は、北海道旅行で調べているうちに地名にはまった感じです。
そして6月ぐらいにネットで共通の趣味のグループで北海道旅行に行くことを話し、半分冗談のつもりで「レンタカー代とガソリン代浮いて助かるし来ない?」と誘ってみたら一人(以下、A氏とします)が手を挙げてくれて、二人で行くことになりました。しかしA氏は社会人で有給の関係もあったので途中離脱となりました。
というわけで予算が浮いたので期間を延長して行きたい場所を増やして、計9月2日~15日までの2週間滞在となりました。旅行での出来事は次回から紹介していきます。
2. 今回の旅行について
元々は北海道を隅々まで堪能するつもりで、1ヶ月は滞在しようと思っていたのですが、やはり北海道はでっかいどうであり足が持つかわからないですし、予算もとんでもないことになりそうだったので、今回は道東と道北をメインにしました。自然が好きで、札幌や函館にはあまり興味がないんです、、。また行程はざっくりこんな感じです。
1~6日目(前半):釧路~知床~網走~旭川~浜頓別~稚内(2人)
7・8日目(中間):礼文・利尻(2人)
9日目~14日目:稚内~弟子屈~上士幌~富良野~中川~稚内(1人)
※A氏は9日目午後で離脱
また今回の通過市町村はこんな感じです↓
はい、赤で囲んだ市町村全部です。もちろん通過しただけの場所もありますが、今回通った場所は上図の通りです。ざっくり北海道の半分ですね。天売島と焼尻島行ってみたかったんですけどねー、また別の機会に。
礼文島を除いて全て宿泊は車中泊でした。
3. 北海道旅行で気を付けるべきこと
道民でない方は一度は北海道に行ってみたいと思う方が多いと思います。都道府県魅力度ランキングでも1位常連なわけですから。ですが北海道はいろいろ本州等と違ったところがあったりするのでそのあたりについて参考になれればと思います。
1. 公共交通機関の移動は田舎じゃきつい
まるで一部を抜粋したような路線図ですが、本当に電車はこれくらいしかありません。昔はもっとたくさんあったのですが廃線が相次いでかなり減ってしまった上に現在も営業中であるものの廃線が決まった路線もあります。廃駅はもっとたくさんあります。札幌などであれば問題はないですが、田舎の方の電車移動では行けるところが少ないので車移動をおすすめします。
2. 北海道の大きさをなめてはいけない
とりあえずこの図を見て下さい。
「北海道はでっかいどう」とはよく聞きますが、まじでその通りです。よく道民ではない人が新千歳空港を利用して函館や札幌、旭川を1日で回ろうとするみたいな予定を立ててたりしますが無理です。1日でいけるわけないです。行けたとしてもほとんど移動で終わります。とにかく、ちゃんと時間を調べて予定を立てることが大事です。今時Google Mapなどで楽に調べられます(あまりあてにはならないので、計画を立てる際は移動時間にプラス数十分ほど足しておくのが目安です。余裕を持った計画を!)。
ちなみに面積が広いので、もちろん目的地間の距離も長いのですが走りやすいのでそこまで時間がかからないのが現実。目安は田舎では1kmにつき1分ちょいと考えればよきです。
3. 法定速度守ったら煽られる
あんまり大きな声で言えないですが、
道外から来た方は法定速度を守りがちになると思います。速くても時速60kmちょいくらいですかね。都会はまだなんとかなりますが、田舎ではこんな速度は正直言って遅いです。普通に時速80kmは出します。もちろん高速道路じゃないです。場所によっては時速100kmとかもあったりします。
「だけど自分はしっかり法定速度は守って運転する」なんて思ってる方もいるかもしれませんが、時速60kmで走っていたりしたら普通に追い越されたりしますし、あるいは後ろから「もっと速く走れ」とばかり圧をかけられたりすることも、、なのでスピード出さざるを得ないような状況が出来上がります。なんせ北海道は時速60kmの渋滞が起きるくらいです。
2泊3日くらいであればまだいいですが、長めに滞在する方は道民の速度感覚に慣らしておいたほうが良いですし、どうしても怖くて出せないという方は後ろから車が来たらすぐ譲るという感じにした方が良いです。
っていうか「北海道はでっかいどう」なので時速60kmで走ってたらいつまでたってもたどり着きません。
4. とはいうもののもちろん取り締まりはある
時速80kmが普通の北海道ではありますが、警察はもちろん許していません。北海道では至る所に警察が隠れて張り込んでいます。そして時速80km出してるところを警察に見られたりしたらそこでアウトです。点数つきますし反則金も、、運が悪ければ免停+罰金です。しかし道民でない我々からすれば、どこに警察が張り込んでいるかなんてわからないです。こればかりは運ですし、いつ警察に見つかってもいいように法定速度を守ったら後ろの車からは煽られる始末です。
5. 日の出も早いし日の入りも早い
北海道は日本の中でもかなり東側ですから、日の出も日の入りも早いです。道民でない方からすれば「もう日没!?」みたいな感じになります。なので行動開始時間は遅くても朝6時、最終目的地には遅くても18時くらいに到着するくらいの行程にしましょう。
6. 野生動物のパラダイス(夜は特に)
北海道は自然たっぷりです。早朝や日没時(16時以降)はよく道路に動物が飛び出します。特に飛び出すのは鹿です。夜中に速いスピードで走って鹿に衝突してしまったら車が無傷なわけがないです。レンタカーともなれば事故った時点でおしまいです。本当にいきなり現れたりするので、夜中はあまりスピード出さないほうがいいです。後続車が来たらすぐに譲るようにしましょう。
7. 電波圏外もまあまあある
本州などでは田舎を走っていても、民家がところどころに現れたりするような景色が多いと思います。北海道は違って、民家がない所は本当にないです。何にもないです。森しかないです。あったとしても牧草地や畑くらいです。こんな感じの地域が随所にありそういうとこは電波も入りにくいので、何かあった際はいろいろ面倒なことになります。
8. 虫がめっちゃ当たる
とにかく田舎では虫がめっちゃ当たります。フロントガラスは虫の死骸だらけで見えづらくなります。白い車だったら虫の死骸やらがはっきりです。白い愛車をお持ちの方は汚れる覚悟で行きましょう。
4. 北海道はこんなところ
1. 野生動物のパラダイス
先ほども話しましたがやはり野生動物のパラダイスです。鹿に限らずキツネやリスもよく見かけたりします。特にキツネは市街地にも普通に出ます。私が行ったときは稚内駅前でもいました。キツネは可愛すぎて思わず触りたくなっちゃいますが、恐怖の寄生虫であるエキノコックスがいるので、触るのはやめましょう(とはいつつ稚内駅で見た時は興奮して追いかけましたが)。あとは宗谷岬で鹿の群れがいたのも思い出です。
しかし攻撃的な野生動物ももちろん出没します。その代表としてはヒグマです。北海道はヒグマのパラダイスでもあるので、熊鈴などを持っていくといいです。
2. 何もない所は本当に何もない、つまり自然がたっぷり
道外とは違って北海道の田舎は市街地とそうでないところの境目がはっきりしています。何もない所は本当に何もないです。そういうところは自然がかなり残っていて、自然好きの方にとってはなかなか良い場所だと思います。中でも自然のすごさを感じれたのは三国峠やサロベツ原野です。あのあたりはとにかく森林や草原が多くて、大自然の迫力を感じられます。
3. 直線道路が多い
直線道路がかなり多いですし、何もない場所で直線道路だったら人が出てくるわけないのでそりゃあスピードを出したくなります。斜里町・小清水町には約28kmもの「天に続く道」と呼ばれる長大な直線道路がありますし、下図の通り、中標津町や別海町なんかはどでかい縮尺でも直線が大量なのがわかります。
4. コンビニと言えばセイコーマート
道民でない方はコンビニと言えば「セブンイレブン」「FamilyMart」「LAWSON」の大手3社だと思いますが、これらのコンビニは北海道にはあまり出店していないですし、特にファミマなんかは札幌・函館周辺くらいにしかありません。その代わり北海道には「セイコーマート」略して「セコマ」があります。セコマはとにかく北海道の至る所にあり、礼文島や利尻島などの果ての地にもあります。しかもどんな田舎でも基本的に22時や23時までは営業してるので夜に食事調達する際には助かります。
そして多くのセイコーマートには「ホットシェフ」というものがあります。「ホットシェフ」ではおにぎりやフライドチキン、弁当などが売っており、なんとこれらはコンビニで実際に店員が作ります。そしてこれがかなり美味いです。
フライドチキンは個人的にファ〇チキやから〇げクンよりも美味しいです。なので北海道ではホットシェフのたらこおにぎりとセットでめっちゃ食べてました。
ちなみに「セイコーマート」は北海道以外では埼玉と茨城にのみ出店しています。
5. 食べ物はとにかく美味しい!
酪農やら漁業やらいろいろ盛んな北海道はとにかく美味しい食べ物がたくさん。北海道に来た際は食べ物もしっかり堪能しましょう。私は夜ご飯のほとんどは寿司屋でしたし、ソフトクリームやら飲むヨーグルトは至る所で飲んでいました。まあとりあえず、
食ってみな、飛ぶぞ!
6. 珍しい地名が多い
「札幌」や「稚内」など北海道には道外では見られない特殊な地名が多いです。これらの地名はアイヌ語が起源で、アイヌ語の地名に漢字を当てたものです。特に「札」「幌」「内」「別」「尻」「寒」「糠」この7つの漢字が地名に入ってたらほぼほぼアイヌ語由来です(他にも「知」「丹」だったりもいろいろあります)。
7. そもそも走りやすい
直線道路の話もそうですが、そもそも北海道の道はスピードを出しやすいんです。まず道幅が道外と比べてかなり広いですし、カーブも緩やかが多いのであまり減速せずに走れます。そしてこれも先ほど言いましたが、何もないところは施設とかも何もないので歩行者がいるはずがなくて人が飛び出すってことも全くないのでとにかく出しやすいです。
まとめ
こんな感じところでしょうか。これから冬シーズンとなりますが、夏に北海道旅行に行きたいと考えている方の参考になればと思います。今回は経緯や旅行についてなどを説明しましたが、次回からはいろいろ記録を書いていきます。
読んでくれてありがとうございました。