【株式投資】冬の時代の過ごし方
まず、この記事でシンプルに言いたいことから。
■背景
FOMCで継続的利上げの計画が上方修正され
株式市場にはまた冬の時代が来そう。
■結論
インデックス投信積立を続けよう。
■理由
景気は循環し、歴史は繰り返すものだから。
世界経済は人口増加を背景に拡大し続けるはずだから。
上記を読んで、あまり納得感なく、
不安で不安で仕方ない人向けに
以下、自分の経験をざっと振り返っておく。
自分はライブドアショック前夜の株ブームの頃、
イー・トレード証券(現SBI証券)で口座開設して
日本株の個別投資を始めた。
兄弟が先にやっていて、半年かそこらで、
100万だか200万だかの含み益を上げ、
5万くらいの配当金計算書も見せてもらったからだ。
ただ結局、日本株個別投資は全然儲からなかった。
初心者で色んな投資手法に目移りしたのもあるが、
数々のショック安に見舞われる
冬の時代だったからだと思っている。
ナンピンの沼にハマる度に、
生活資金まで溶かしてしまわないか不安だったので
キャッシュポジションの管理を厳格にして、
信用取引には絶対手を出さないようにした。
1億儲けて2億溶かした、
うり坊というデイトレーダーは良い教訓になった。
迷いながらも、
バフェットやリンチ、フィッシャー、タレブといった
株の良書と言われる本を読んで攻略方法を探る中、
『ウォール街のランダムウォーカー』
に出会った。
最初は何が言いたいのかよくわからない、
ファンダメンタルもテクニカルも
バリューもグロースも全部ダメだと言いたいような
分厚いだけで役に立たない本に思えたが、
最終的には、地味でつまらない
インデックス投資を奨めているのだと分かった。
肉やファストフードばかり食べていた若者が
いきなり精進料理に移行するのは難しかったが、
実際、全然儲かっていなかったし、
『敗者のゲーム』
を読んで納得感が増してきた。
個別株とインデックスのハイブリッドを始めたが
どちらも大して儲からない時期が続いたので
どちらも長く続けることができた。
個別株のパフォーマンスが大きく上回ることもあったが、
すぐ元に戻り、やがてインデックスに負け始めたとき、
インデックスの強さを体感した。
費やした時間、削られたメンタルを考えると
何も考えずにドルコスト平均法で
インデックス投信積立を続けた方がマシと悟った。
サイヤ人のように、
インデックスPFはショック安を乗り越える度に強くなった。
ナンピンと同じ原理だが、個別株と違い倒産リスクがない。
値動きは地味で面白くないが、安定していて、
信託報酬とか地味なコストに対するこだわりは、
ITエンジニアの自分には結構フィットする価値観だった。
高品質(地味)なシステムの安定運用。
目に見えて良くなったとは言えないパフォーマンス改善。
結果が徐々についてくる感覚。
資格試験の勉強と同じで、
いきなり昇進したり給料が上がったりはしないが、
徐々に効いてくるし、ここぞというところで役に立つ
(可能性が高まる)感じ。
世界情勢や日本経済なんかとの連動を意識していると、
なんとなく世の中に対する理解も深まっていく気がする。
世の中はつながっているし、
勝ちパターンの王道みたいなものは、
どんな分野にも共通する部分が多いことが体感できてくる。
今よりさらに
「インデックス投資家になって良かったなぁ」
と思える日が来る気がするので、
悪いニュースも受け流しながら
インデックス投信積立を継続する。
種を蒔き続けていれば、やがて実りの季節、
収穫の時期がやってくる。
そうした大きな自然の摂理、人間の営みに
インデックス投資は適合していると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?