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リングコレクターな私。

私はリングが好きだ。
本当に好きになったのは、初めて恋愛をした24歳の時からだろうか。ファッションリング、ハワイアンリング、マリッジリング、エンゲージリング。私はアクセサリー店でリングを見ているだけで、幸せな気持ちになれる。リングには、特にマリッジリングやエンゲージリングには、贈った男性の想いと、受け取った女性の、いつまでも愛を大切にする気持をリングを嵌めているひとの左手の薬指から感じることができる。

私もリングを嵌めている。
今年40歳になった6月の誕生月に、コロナで自粛中だったが、彼がオンラインで手に入れて、私に贈ってくれた、ホワイトゴールドのリングと、裏にメッセージを印字した、ゴールド加工のサージカルステンレスリング(これは自分で買った)、 右手には、写真にもあるハワイ直輸入のシルバーのハワイアンリング。

私の父と母は、私が生れた時から既に不仲だった。もちろん、二人はリングなんか嵌めていなかった。二人の間には、私以外の愛の証などなかった。
私が16歳の時に、糖尿病で目の不自由な母に代わって離婚届にサインと押印をした。そのときの虚しさは忘れられない。私はその頃から、「別れ」というものが嫌いになった。だから、恋愛をするなら、絶対に死ぬまで幸せでいられる関係か、結婚がしたいと切に願っていた。

結局、このご時世や母のことや仕事のことで、結婚は出来ていないが、今の彼が、私をずっと幸せにするといつもいってくれているので、私は信じている。「結婚」という形を手に入れるだけが幸せではない。二人の幸せが、本当に末長く続けられるかが問題だ。

リングの話に戻ろう。
私は電車の中や会社で、左手の薬指にリングをしている人を見ると嬉しくなる。指から伝わる幸せが優しくその人を守っている、そんな気がして。
リングの展覧会がもしあれば、行ってみたい。

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