見出し画像

イジメと麻薬はやめとけ、と思った話


0.イントロ

最近ね、wikipediaでわかんない言葉とか人名とか検索して、検索結果の中にわかんない単語あったら更に検索して・・・・って辿ってく遊びしてたわけ。
なーんせ中学高校とぜーんぜん勉強しなかったから(特に国語と社会)、「うわぁ、俺、この歳で知らない事多いなー」とか思いつつ、なんか面白くなってハマっちゃったわけさ。

そしたらさぁ、なんか改めて思ったんよ「イジメと麻薬はやめとけ」って(唐突)

1.何がダメって

まぁ、イジメられっ子や麻薬中毒者が可哀想、そういう哀れみの心というのもあるとは思うんだが、なんか実はピンときてなかった薄情なワイ将、気づいちゃったんだワ、実は恐ろしい事じゃねぇかって。

イジメと麻薬は再起困難なまでに人間性を奪う。
人間性を奪うとはどういうことかと言うと、脳を壊してしまうということであって、
さらに恐ろしいことに、これらは連鎖する。

2.よくある話

麻薬が脳を壊してしまう、イジメが脳に悪影響を与える、というのは脳科学屋さんが説明してくれるだろう。だが連鎖するって何や?

よく聞く話なんだが、いじめっ子の家庭のぞいてみたら、実はいじめっ子も親から虐待されてて、その親も親の親から虐待された、とかね。
いじめられた方はストレスが溜まって別の子いじめたり兄弟いじめたり、あるいは、なーんか自分に自信がもてなくて、自傷行為(自分自身へのいじめ)したり......。

自分の直の経験としては、「そういや近所にいた、ものみの塔入信してた家の子はえらいツンケンしてたな」とか「同級生で登校時に突っかかってきたあいつ、家に遊びに行った時お母さんとお婆ちゃんが仲悪そうで、なーんかシンドそうだったな」とか、確かにイジメの連鎖というのはうっすら実感があった。

お、現場民からのレポートがあったぞ。

脳が絶賛成長中の時期にイジメを受けたらどうなってしまうのだろう、などとは考えたこともない冷血漢のワイだが、「幼い子供を虐待した上で殺した」なんて話を聞くと、ああ、やっぱ脳壊れてんな、とか思っちゃうわけで…。

2.最近話題の可哀想な国:アフガニスタン

で、またも唐突だがこのイジメが国家レベルに発展すると、どうなるのか。

古くはナチスドイツ→ユダヤ→パレスチナという連鎖があるのかなぁ、と思っていたのだが、典型的日本人の仏教徒のワイ、アフガニスタンに興味深い事例を見つけた。

ワイがぼんやり知ってる限りのアフガニスタンの歴史っていうのは:

イギリスの植民地だった
→独立して王政でやってたんだけど、ある日クーデターで社会主義政権ができちゃった
→社会主義政権と対抗するイスラム勢力に別れてモメる
→イスラム勢力が自国にもやってくるのを恐れたソ連が軍事侵攻してきてモメる
→ソ連兵を追い払うために過激なイスラム原理主義者タリバンが出てきてモメて、彼らをアメリカがコッソリ支援してさらにモメる
→ソ連は撤退したけれども、タリバンの一部がアルカイダという組織に"過激に進化”してアメリカでテロを起こしてモメる
→アメリカ激おこで軍事介入するも、タリバンからISISに進化した連中が狂ったように抵抗してモメる
→アメリカしかたなく撤退 ←今ココ

まぁ大体そんなカンジなハズ。

仲間割れによる内戦のせい、という見方もあるが、他国から徹底的にイジメられた結果、戦争してた男共はみーんな頭がおかしくなっちゃって、「おいおまえ、ちょっと自爆テロしてこい」「女は勉強するな、あと肌露出して歩いたら鞭打ちの刑な」「娯楽禁止な、歌とか歌ったら殺すから」「オマエ生意気だから腕ちょん切るぞ」等々、自国民(特に女性や子供)をイジメてるのであった。

これは「イスラム教だから」という事に原因があるわけじゃない。現にお隣のイランはスンニ派とシーア派で違いはあるものの、またイスラム的制限もあるものの、音楽家はちゃんと生きていけるし、女性教育に熱心で、イラン女性の数学者がフィールズ賞とったりしてる。何より流石に子供には自爆テロまではさせてねぇ。

国家規模のイジメが行われた結果が今のアフガニスタンなンじゃねぇの。

「うわぁ、アフガニスタン可哀想」と思ってるそこのお前、いや俺もだが、気をつけたほうがいい。「アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ」って本(イランの映画監督のスピーチとかの翻訳集)の一節にこうある、以下wikipediaからパクリ。

"私は、ヘラートの町の外れで、2万人もの男女や子供が、飢えで死んでいくのを目の当たりにした。彼らはもはや歩く気力もなく、皆が地面に倒れて、ただ死を待つだけだった。この大量死の原因は、アフガニスタンの最近の旱魃である。同じ日に、国連の難民高等弁務官である日本人女性(緒方貞子)もこの2万人のもとを訪れ、世界は彼らの為に手を尽くすと約束した。3ヵ月後、この女性がアフガニスタンで餓死に直面している人々の数は、100万人だと言うのを私は聞いた。
 ついに私は、仏像は、誰が破壊したのでもないという結論に達した。仏像は、恥辱の為に崩れ落ちたのだ。アフガニスタンの虐げられた人々に対し、世界がここまで無関心であることを恥じ、自らの偉大さなど何の足しにもならないと知って砕けたのだ。
— モフセン・マフマルバフ"

これwikipediaで発見した時、ガーーーン、って思ったね。

ワイも思ってたのよ「タリバンは仏像を破壊するヒドい奴ら」だって。イヤイヤイヤイヤ違うねん、なんで大切さの優先度が「仏像>餓死しそうな人間」なんだよ、しかも仏像壊したタリバンの連中、度重なるソ連&アメリカのイジメのせいで頭おかしくなっちゃってるんだぜ、そりゃ悟りを開いたとか大口叩いたお釈迦様も、偉そうにデカデカと立ってるのが恥ずかしくなって崩れ落ちるわ。

3.世界の警察アメリカのポンコツっぷり

ソ連はクーデターの片棒担いだり、アメリカは自分で手を下さずにタリバンに戦わせるとか陰湿なイジメするなぁって思う。だが(ソ連はぜんぜんわからんが)アメリカも中々デタラメでポンコツで悲惨な状況だなって思うわけよ。


「アメリカン・スナイパー」って映画を観たんだけども、これはイラク戦争に従軍したアメリカ海兵隊員の実話がベースになってるお話で、
オチを先に言ってしまうと、主人公はイラク戦争の英雄と言われたスナイパーだったんだが、帰国したらPTSDに悩まされた挙げ句、ようやくマトモになったと思ったら、同じくPTSDで頭おかしくなっちゃったイラク帰還兵に射殺されちゃうわけ。

ほーんと、自国の兵士をイジメぬいた結果がこれだよ。ベトナム戦争から何を学んだんだ?


医療についてもエグい話があるなぁと。マイケル・ムーア監督の「シッコ」って映画で有名なんだけども、先進国なら当然あるだろって思う国民総保険のシステムはアメリカにはない。各個人で保険会社と契約していて、病気や怪我したらそこからお金が支払われる。
だが保険会社は当然利益を出さなきゃいけないから、なんやかんや理由をつけて支払いを渋る。例えば、保険会社の提携してる病院で診療を受けないと保険が支払われないとか、当然保険が降りるだろって思ってたら、自分でも忘れてたような病気を申告しなかったせいで「契約違反な」と捨てセリフを残して保険会社が逃げる。
そんな手まで使って支払い渋るの!!??っていう案件が山程あって、結果としてクッソ高い医療費の請求がきて、多くのアメリカ国民は泣く泣く自分の健康を諦めてる。

健康を諦めてるって意味では映画の「スーパーサイズ・ミー」とその続編もそんなカンジで、よく言われるように「わずかな大富豪が大勢の貧乏人を奴隷のように使役する地獄のような超格差社会」というのがアメリカの一面が見えてくる。今回のテーマ風に言い換えれば「超イジメ社会」じゃねーか!!このマヌケが!!



欲深い大企業や政治家が悪い!!……………マイケル・ムーア作品観ると、ついそう思っちゃうんだが、見方を変えると「いつ貧乏になるかわからない」「いつ銃乱射事件の被害者になるかわからない」「いつ社会的な弱者になって社会的なイジメに会うかわからない」といった国なのであれば、誰もがそうならないように行動するのではないだろうか。金持ちになって、銃を持ち、他人を押しのけてでも生き残る、そういう戦略なわけだ。それを自由の国だのフロンティア・スピリットだのアメリカン・ドリームと言うかは知ったこっちゃないが。

そうそう、ハンバーガーの歴史って面白いな。

実は建国の歴史からして見てみると、ヨーロッパ→アメリカ→その他の国、とつながるイジメの連鎖があるわけで……ブリカス、おまえのことやぞ。

4.痛くてしゃぁないから麻薬やるわ

ああ麻薬の話をしてなかった、ワイは酒があればいいんでな。

アメリカのポンコツっぷりを語る流れでいうと、ペンシルベニア州フィアデルフィアのケンジントン通りの動画はすごくわかりやすい。

https://www.youtube.com/watch?v=ZoPTTP3R2m0

だがこれでさらに大麻を全州で合法化しようって話もあるから頭おかしい。
大麻の危険性については色々議論されてて、日本でも何かあると「いや、大麻は酒や他のドラッグより安全だ」とか言い出す人がいるんだけど、これも安全か安全じゃないか白黒つく話じゃないと思うんだよなぁ。

だってさ、末期ガンでもう先がないって人なんかには良いかもしれんけど、流石に脳が成長しつつある子供が大麻吸うのは流石に危険なんじゃね?と思うわけ。BBCのドキュメンタリーで取材されてるけど、大麻吸って統合失調症になって幻覚や幻聴に悩まされる子供とか可哀想が過ぎるだろ!!

じゃぁ処方箋があれば麻薬の投与は安心かというと、アメリカの場合オピオイド中毒の問題というのがあって、バカ高い医療費払えない代わりに、とりあえず安い鎮痛剤を処方してもらってるうちに中毒になるっていう救いようのない話もある。

国からのイジメがひどくて、痛くてしょうがないから麻薬やるか、ってなると、イジメと麻薬は相互に絡み合いながら連鎖して、みーんなゾンビみたいに増えてくんだ。何それこわい。

5.再び日本では

日本でも非正規雇用者の増加、消費税増税、45歳定年、年金支給開始年齢の繰下げ…………と、氷河期民のワイが被害妄想混じりで言うなら、国民をイジメてイジメてイジメまくった上、これから先もイジメまくってやろうという予定が立ってて、ほんとウンザリデース。


イヤ、一部の人は言うんだよ、「そうは言っても国の借金ガー」「構造改革ガー、小さな政府ガー」「45歳定年を不安がるのはオマエが無能な証拠、優秀なら45歳定年なんて関係ない」「雇用の流動性が日本の経済成長を促すンダー」「暴力革命には定評のある共産党の主張だwwww」とか。

でもそういう理屈で国民へのイジメを無視した結果がこの失われた30年なんじゃネーノ?


「中小企業が多くて生産性が低いから経済成長しないんだ」とかいうデービット・アトキンソン大センセイの主張だって怪しいぜ。そうやってまた中小の優良企業を買い叩こうって算段だろ?エルピーダの時みたいに。またアメリカの"カワリガリ"だなぁおい。



ここまで書いててワイの被害妄想っぷりにも若干引くが、老後は天城山で山岳ゲリラをやろうと思っている。伊豆縦貫道封鎖して通行料カツアゲしたる。どっかの港から海賊船出して、東京湾に入る予定の貨物船を襲うんや。あと伊豆半島暖かいから大麻栽培も良いかもな、やったれやったれ。

6.最後に

なーんか「イジメで読み解く世界史」みたいな本が書けそうな気がしてきたが、それは置いといて…………

カースト制度を肯定するわけではないが、あの階層を宗教制度としてとらえるのではなく、業から導かれる果報(報い)として用意されてると考えると、なるほど、イジメしまくったら人心が荒廃してアフガニスタンみたいな国になるし、イジメられてもできるだけ連鎖&伝搬しないようにしたら、イランみたいに(若干の窮屈さはあるけど)、まぁ生きてはいける国になる…あっ、イラン上げすぎですか?そういうつもりはないんだけどなー。

若干話が横にそれるがカースト最下層の下の「ダリッド」ってのは「壊された民」って意味だそうな。おお、なんということだ。



ふと思ったのが、イジメの連鎖を辿っていくと、広い人間関係とお国事情、深い歴史があることを感じる。ということは本来はこの世は全員が「イジメられている!!」と主張しても良い世界なんじゃないか、と。仏教で言えば「一切皆苦」、あるいは逆に人類が壮大なイジメっ子集団だと考えれば、キリスト教でいう「原罪」を皆背負ってる、とも言えなくもない。

色々考え出すとキリがないので、マァせめて自分の手の届く範囲では「イジメと麻薬はやめとけ」ってとりあえず言っとくワ。
ワイ含めみんな大分頭がおかしくなってるんで大した期待もできないけどナ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?