「OZ-オズ-」ゲームレビュー

どうもFGmaerです。

今回、KONAMIより2005年に発売された。
「OZ-オズ-」についてレビューしていこうと思います。

※今回はマルチエンディングの中のノーマルエンドを元にレビューしています。

Twitterの方でも一言感想はいいましたが、こちらで詳細に書いていこうと思います。


個人的にはこのゲーム結構酷かったです。

まず一つ目は、コンセプトの崩壊です。
このゲームは三位一体システムと言うものがあります。
簡単に言えば、敵をボールに見立てて味方同士でキャッチボールをするものです。
この機能を使うことによって、ゲージが溜まり必殺技が撃てるようになります。

しかし、これが中々うまくいきません。
プレイヤーから味方へのパスは割りと拾ってくれるのでそこまではいいんです。
問題は味方からプレイヤーへのパスが基本的に拾いにくいことです。
基本的にプレイヤーの状況を無視して、パスを回して来るので反応できずコンボが途切れることが多いです。
ジャグリングを一人でしている時に突然ボールを投げられても対応できないでしょ?そういうことです。

さらに一回でも地面に着いてしまうと当たり判定が消えるため、一回でも攻撃を外すとコンボが繋がりません。
ここの部分もそんなにシビアにしなくてもよかったのにと思いました。

また、味方は平気で画面外からパスを飛ばして来るので対応がうまくいきません。
人間は視界外のボールには反応できないでしょ?そういうことです。
対応する方法はあるのですが、ゲームの中や説明書には書かれていないので自力で見つけ出すか、攻略サイトを見るしかありません。
(筆者はネタバレが嫌なのでクリアするまで攻略サイト等は一切見ませんでした。)

2つ目は、ゲームの目指しているものがわからないことです。
筆者はパッケージを見て衝動買いしたのですが、その時はてっきりキングダムハーツのような戦闘システムをイメージしていました。

実際は、デビルメイクライのようにコンボを求められ、無双系のような敵の配置なのに、まともに戦うとソウル系並みに死ぬというもうなにがなんだかわかりません。
ここまで、イメージと実際のプレイがこんなにかけ離れていたゲームは初めてです。
他のゲームのいいとこ取りをしたら、最高のゲームができるだろ?とてんこ盛りをだされたような気分になりました。

3つ目は、敵の情報量の少なさです。
このゲームは、主人公の妹が敵に拐われたので救出に行くというシンプルかつ分かりやすいものです。
ですが、敵の行動理念が全くわからないのです。

このゲームでは、敵のことを神々と表しているのですが、この神々にとって明確な敵が存在しないのです。

敵として出てくるモンスターの一部が人体実験を元に生まれたものであることが判明するのですが、このモンスター達は主人公を迎撃するために作られた訳では無いのです。
あくまで、元々持っている戦力を主人公達に差し向けているに過ぎません。
なら何故人体実験を行っているのか?それはノーマルエンドでは明かされませんでした。
あくまで「道楽で人体実験を行うような酷い敵だよね」というような印象を無理矢理プレイヤーに押し付けてきます。

ですから、敵の行動理念が薄すぎて神々がどういった存在なのかがほぼわかりません。
でも倒せちゃいます。だってボスだもん。

といったようにほぼほぼ愚痴しか出てきません。
私が気に入った所と言えばキャラデザやBGM、演出等々ぐらいですね。

やり込めば答えが見えてくる系のゲームなんでしょうが、2週目をやる理由が見つからないゲームでした。
皆さん、中古ゲームのパッケージ買いは気を付けましょう。

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