FFJE article10 フランス人の余暇とヴァカンス
Bonjour!
始めまして。FFJE 20期のManaです。
梅雨が明けて良いお天気の日が増えましたが,せっかくの休みでもなかなか思いっきり遠出したり,人と集まったりすることができず,もどかしい日々が続きますね。
そこで,今回はフランス人の余暇やヴァカンスの過ごし方について,日本と比較しながらご紹介します!
皆さんが自粛中の休暇の過ごし方を考えるヒントになれば嬉しいです♪
まず,フランス人は,収入よりも家族との時間や健康,余暇を大切にする傾向があるんだとか。
そのため,1週間の内で働く時間も,日本人が約60~80時間なのに対し,フランス人は約35~40時間と短めなので,日々の生活の中にも沢山の余暇があります。
週末は,天気が良い日は外出して,カフェに行ったり,公園で散歩をしたり,映画を観たりするそうです。
日本人は,外食をしたり,ショッピングをしたり,カラオケなどの娯楽施設に行ったりと,お金を使って余暇を楽しむことが多いですが,フランス人は余暇にあまりお金を使いません。
だから,コーヒーを1杯頼んで1€で1時間過ごせるカフェや,お金のかからない公園での散歩,手頃な価格で観ることの出来る映画を楽しむのです。(フランスの映画館のチケットは日本より安く,1ヶ月定期券も販売されているんだとか!)
そして,雨の日は,家の中で家族や友達と一緒に,映画を見たり,音楽を聴いたり,インターネットサーフィンをしたり,カードゲームやビデオゲームをしたりするそうです。
日本人の場合,映画や音楽,インターネット,ゲームなどは1人で楽しむことが多いので,ここにも違いがありますね。
このような日々の余暇に加えて,フランス人は,年に最短でも5週間以上,夏だけでも最短3週間以上のヴァカンスをとるそうです。
これはなんと,年に5週間の有給休暇を取ることが法律で定められているからなんです!
学生であれば,9月に年度が始まり,11月に万聖節の休暇が2週間,12月にクリスマス休暇が2週間,3~4月にイースター休暇が2週間あり,そして6月にテストが終われば,7月と8月の2ヶ月が夏休みなんだそう!
その他にも,沢山の祝日があります。羨ましい限りですね。
ヴァカンスの行先として人気なのは,フランス国内のノルマンディー地方,ブルターニュ地方,プロヴァンス地方など海沿いの地域。
国内の田園地帯や山岳地方を行先に選ぶ人もいますが,都会や国外でヴァカンスを過ごす人は少ないんだとか。
そして特徴的なのが,フランス人はヴァカンス中に観光などはせず,海でぷかぷか浮かんだりして,ゆっくりとリラックスして過ごすということです。
日本人は休暇で旅行に出かけると,観光をしたり,特産物を食べたり,お土産を買ったり,せっかくの機会だから密度の濃い時間を過ごそうと,全力で楽しもうとしますよね。
日々の疲れをとるために行った旅行で逆に疲れてしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか?
その点,フランス人は,ヴァカンスの過ごし方の質よりも量を重視しているようです。
そのため,泊まる場所も,ホテルなどお金のかかる場所ではなく,親戚や友達の家やキャンプ場などを選ぶ人が多いそうです。
むやみに移動できない今だからこそ,フランス人のヴァカンスの過ごし方をヒントに,近場の自然に囲まれた場所で,ゆったりとした時間を過ごしてみるのも良いかもしれませんね♪
今回の記事は,大学での講義を参考に作成しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回は,フランスの風土についてKaoruが書いてくれます!お楽しみに☆