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スクラムフェスの運営ノウハウを職場に持ち込んでいる話

はじめに

こんにちは、FFG DX推進本部の松﨑です。スクラムマスターをしています。プロダクトチームはもちろん、マネジメントチームのスクラムマスターなど、組織全体をより良くしていくことを目指して活動しています。

このブログは Regional Scrum Gathering Tokyo & Scrum Fest Advent Calendar 2024 の9日目の記事も兼ねています。銀行の人がRSGT&スクラムフェスのアドベントカレンダー?と不思議に思った方は過去の記事をご覧ください。

アドベントカレンダーでは、連日、RSGT&各地スクラムフェスのオーガナイザーが熱い想いを語っています。今回は、スクラムフェス運営としての体験をどのように職場で活かしているのか、具体的な事例をまじえて紹介したいと思います。

全体会について

私が所属するDX推進本部の内製開発グループでは、半年に1度、全員がリアルに集まる全体会を実施しています。これまでオンラインで類似の活動を行ってきましたが、リアルでの開催は今年11月の会が2回目となりました。

この全体会の運営をスクラムフェスの運営要素を取り入れて行っています。kawagutiさんが書かれた、アドベントカレンダーの2日目の記事も引用して、3つ紹介していきます。

スクラムフェス運営を社内イベントに活かす話

1. 「文化祭運営」を避ける

これはスクラムフェスから持ち込んだ重要な考え方です。ともすれば、こうした場の運営は、新人に任せてやってもらおう!という方向に行きがちですが、オンライン開催を私が企画して続いていることもあり、リアルになってからも継続して関わっています。そこに、同じく継続して活動してくれるメンバーと有志のメンバーを加えながら、一貫性のある運営を行っています。とはいえ、リアルでの開催はまだ2回目なので、運営メンバーを継続することの良さが感じらてくるのは、これからですね。

2. 「オープンな場」で運営する

スクラムフェスの運営はDiscordを活用し、誰でも参加できるオープンな場で行っています。「何かやってそうだから入ってきた」「相談したいことがあったから聞きにきた」「この会話気になったからコメントした」そんなことが気軽に行われています。

FFGではSlackを使用していますが、全体会の打ち合わせや記録もスクラムフェス同様に、グループ全員が参加するチャンネルでオープンな形で実施しました。少しですが、運営メンバー以外からも意見がもらえた!ということは、ちょっとした成果ではないでしょうか。この後、他のミーティングも同様のチャンネルでオープンに記録が残されるようになりました。ほんの少し影響を与えているかもしれませんね。

運営だけでなく、全体会自体もグループ以外からも参加可能なオープンな形で開催しました。その結果、当初参加予定のなかった部長も自ら申し出て参加してくれました。熱く語って場を盛り上げてくれたのは、このオープンな運営の成果といえるでしょう。

3. 「全員が解決者」になる

全体会の運営は、前回のふりかえりから始めました。前回の課題だけでなく、「今回こういう場にしたい」「こういうところを良くしたい」といった議論は、参加メンバー全員で行い決めていきました。

例えば、チーム活動の紹介パートで「ただ座って話を聞くだけではつまらない」という課題に対して「バザー形式でなら自由に見て回れて、楽しく積極的に参加できるのでは」といったアイデアは、対話が活性化する中で生まれたものでした。

こうした進め方の効果もあってか、私が出張で2週間ほど不在にした期間も、参加しているメンバーで考え進めてもらえ、「個人への依存を避ける」ということが自然とできていました。

OSTの運営の話

RSGTや各地のスクラムフェスでよく実施されている OST(Open Space Technology) を全体会でも実施しています。

初回は事前にテーマとホストも決め、当日の追加も可能という形式で実施しました。この進め方では、事前に準備して決めてあることもあり、テーマ出しから盛り上がり、上手く場作りができていました。

2回目の今回は実験的に、事前の準備を減らし、テーマを当日決める形式を採用してみました。事前に案を考えるようにお願いはしていたものの、どうなるかな〜と多少不安は持っての開催でした。案の定、事前に伝わりきっていなかったり、まだまだ馴染の薄いOSTであったりで、テーマ出しは、やや盛り上がりに欠ける場になってしまいました。とはいえ、全体会後のアンケートの結果では高評価も多く、場としては盛り上がっていたようで一安心でした。

おわりに

スクラムフェスでの運営の経験が、実際の職場でどう活かせるのか、感じてもらえたでしょうか。スクラムやってないしな〜という方のためにも、スクラムの実践の有無に関わらない要素をお伝えしてきました。わかりやすいようにイベントの事例を書きましたが、普段の業務からいろいろな場面で活用しています。

「登壇セッション」「ワークショップ」「OST」「コーチーズクリニック」など、RSGTやスクラムフェスには、ここで紹介した以外にも遥かに多くの実践知が集まっています。ぜひ参一度、参加してみてください。

スクラムフェス福岡2025のお知らせ

スクラムフェス福岡2025を2025年3月7日、8日に開催します。キーノートスピーカーは、みんなの銀行の頭取である、永吉さんです。スポンサープロポーザル、共に募集しています。一緒にイベントを盛り上げてくれる方、ぜひご参加よろしくお願いしま〜す!

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