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【イベントレポート】ひよっこエンジニアがDroidKaigi2024に参加してみた

こんにちは!内製開発GでAndroidアプリの開発をしているKMです。

Androidエンジニアとなって2年目の私ですが、9/11-9/13に開催されたDroidKaigi2024に参加させていただく機会をいただきましたので、今回はそのレポートをお届けします🎉


前置き

簡単な自己紹介

私は新卒で入行し、営業店で約4年半働いた後にキャリアチャレンジ制度を利用してAndroidエンジニアになりました。なので社会人6年目ですがエンジニアとしては2年目です。

※FFGでは「キャリアチャレンジ制度」という社内公募制度があり、希望する業務を行う部署へ手を挙げることができます!
詳しくはこちらの記事をご確認ください

DroidKaigiとは

「DroidKaigiはエンジニアが主役のAndroidカンファレンスです」と公式に掲げられている通り、Android の技術の共有とコミュニケーションを目的とした日本最大のカンファレンスです。今年は記念すべき10年目の開催です。

今回の参加目的

簡単にまとめると以下の2つです。

  • 最新のAndroidの技術について学び、FFGでの開発に活かすこと

  • 他のAndroid開発者の方々と交流を深めることで、お互いの課題や取り組みについて共有を行うこと

私の所属するチームには歴戦の猛者の方々がいらっしゃるので、私のようなひよっこエンジニアもなんとかご支援をいただきながら開発ができています。
しかしAndroidアプリエンジニアの仕事が関東近郊に集中しているということもあり、最新のトレンドや他社の取組などの情報収集はなかなか難しかったりします。
なので、このギャップを少しでも埋めることができたらという意識で参加しました!
(もちろん福岡でもモバイルアプリのエンジニアのコミュニティは存在していて、イベントも開催されていますよ!)

1日目:Workshop Day

初日はWorkshop Dayです。
今年はJetBrains社のSebastian Aigner氏が来日し、ComposeMultiplatformとKotlinMultiPlatform(KMP)についてのハンズオン形式のセミナーが行われました。
私はKMPも特に触ったことがなかったので内心ドキドキしながら参加しました。
KMPとComposeMultiPlatformについては以下のGPT-4に生成してもらった概要をご確認ください。

「KMP」とはKotlin Multiplatform(Kotlinマルチプラットフォーム)の略で、一つのコードベースからAndroid、iOS、Webなど複数のプラットフォーム向けのアプリケーションを作成するための技術です。

一方、「ComposeMultiPlatform」は、Googleが開発したJetpack Composeをマルチプラットフォームに対応させるためのプロジェクトです。Jetpack ComposeはAndroidのUIを作成するための新しいフレームワークで、ComposeMultiPlatformはそれをiOSやWebなど他のプラットフォームでも利用できるようにするものです。

感想:思った以上にすごい!ちょっと感動…

Composeで書かれた1つのコードで、AndroidでもiOSでもWebブラウザでも、同じ画面が表示されている…すごく不思議な感覚でした。
ComposeMultiplatformではUI部分も共通化できるのがすごいですね。
特に各OSの開発力に差がある場合(開発者がComposeに慣れているとなお良い)や少人数開発の場合などによさそうです。

ただiOS特有のコンポーネントは持ち込むことができないので、iOSユーザでも違和感がないようにデザインや実装面での工夫が必要だと思います。
ComposeMultiplatformの導入が難しい場合であっても、KMP(KMM)でロジック部分の共通化ができるだけでかなりの工数削減になりそうです。

KMPは昨年11月にStableになったばかり。
クロスプラットフォーム開発といえばFlutterやReactNativeなどもありますが、Android開発者のコミュニティの大きさを考えるとこれからの発展もかなり期待できそうです!

ここに来てこの調子で書いていると記事がとても長くなりそうなことに気付きました。ここからはもう少し抑え気味に書いていこうと思います。

2・3日目:Conference Day

Welcome Talk

2日目最初はWelcome Talkから!
前日の最後に「明日は10時半からWelcome Talkです。エンジニアにしては早い時間なので、遅れないように来てくださいね!」と言われていたので不安でしたが、なんとか遅れず参加できました😊
10周年という記念すべき会だったわけですが、会場で仲良くなった方は初回から参加されているとか。すごい!
参加者の多さにも圧倒され、Android開発者コミュニティの強さを感じました。

スポンサーブース

セッションの合間にスポンサーブースをまわりました。
「Composeへの移行」「テストの自動化」などの技術的な話はもちろん、「ユーザの課題をどう拾っているか」などのプロダクト開発に関するトピックについてもお話を聞くことができ、とても勉強になりました。
私が作っているのは金融系のアプリですが、こういったイベントでは様々な業種のビジネスや技術のお話を聞くことができるのが魅力ですね。

印象に残ったセッション

Android ViewからJetpack Composeへ 〜Jetpack Compose移行のすゝめ〜Composeへの移行は私もかなり危機感をもっている課題です。
Android Viewはもうメンテナンスモードと考えてもよさそうとのことで、改めて移行を進めていく必要性を感じました。
移行するにあたって決めておくべきルールを順番に紹介してくださっていて、実際に移行する段取りをする際にとても参考になるお話でした!
会場で色々な開発者の方のお話を聞いていると、地方のエンジニアの方ほど「うちはまだViewで開発していて、なかなか移行が進まないんですよね」と仰られている印象…(あくまで傾向の話ですが)
なので、今回のお話が参考になった方々も多かったのではないでしょうか!

オフライン・ファーストなアプリの実例: ガーナの農家アプリ
実は以前も他のイベントでオフラインファーストなアプリを作成されている方のお話を聞く機会があり、ネットワーク環境が整っていない場所でも使用できるアプリというのは最近ちょっとホットなトピックな気がしています。
特に第一次産業の方々が使用することを前提としたアプリを開発する場合は重要な部分になってくると思うので今後より注目されてきそうです。
このセッションではオフラインでできること/できないことを分かりやすく説明しておりとても参考になりました。

タッチイベントの仕組みを理解してジェスチャーを使いこなそう
タッチイベントの仕組みを実践的な形で理解できたセッションでした。
私も以前開発でタッチイベントが競合して苦労した経験があり、今一度その時のことを振り返り理解を深める機会になりました。
特に登壇者の方が実際にハマった落とし穴については、確実に私もハマるだろうという内容が列挙されており、自分で実装をする際のためにしっかり覚えておこうと思いました…。
タッチイベントも奥が深いので、自分で色々試してみたいですね。

After Party

2日目の最後にはAfter Partyがあり、Androidエンジニア同士で親睦を深めることができました。
初対面の方とお話をするのは私の性格上かなり不安があったのですが、実際に行ってみると皆さん積極的に話しかけて下さって、すごくありがたかったです🙇‍♀️
他社の方だけでなく学生の方々とも会話をし、こういう場でないと聞けないようなお話を聞くことができました。
個人的に印象的だったのは(リップサービスかもしれませんが)福岡で働くということに対してかなりいい印象を持っている方が多かったことです。
福岡という地の求心力を感じました…。
我々ももっとアピールしていくとともに、よりAndroid開発者の方々に魅力的に思っていただけるような取り組みをしていきたいなと改めて思いました🔥

オリジナルクラフトビールもあって面白かったです

振り返り

このような大規模なイベントは初めての参加だったのドキドキだったのですが、あっというまに時間が過ぎました。
カンファレンスでは「こんなことができるのか!」の連続でしたし、他社の取組のお話を聞いていると私たちの活動にも活かせる部分が多々あり、やってみたいことリストが沢山出来たような感覚でした。
なにより他の開発者の方々との交流により新しいことに取り組むモチベーションが激上がりしたので、これがオフライン参加の最大のメリットかなと思います!

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