【製品レビュー】Dell 4Kモニター S2722QC
こんにちは。最近 MacBook を使っていると変なオッサンの顔がモニターに映ることに悩んでいた(過去形)リアルマカーです。
名前の通り Apple 信者で、ここんところ10数年はずっと仕事もプライベートも MacBook (Pro or Air) を使っています。Studio Display を買うには信心が足りません。
Mac はずっと変わらず美しいのですが、ユーザである僕はさすがにほうれい線などがごまかせなくなり、冒頭の「オッサンの顔がモニターに映り込む」という現実と向き合うことを日々強制させられています。
もちろんアンチグレアフィルムを貼れば解決しますが、Mac が非光沢モデルを出さないことに反してしまいそうで勇気が出ません。
世間はというと、ここ数年でダークモードがだいぶ浸透しました。Web サイトでも暗い見た目を選べるサイトをちょいちょい見かけるようになってきましたね。
ですが、画面の色を暗くするとその分映り込むオッサンの顔が鮮明になってしまいます。
エンジニアというと黒い画面が代名詞のように言われていますが、僕が一日の大半を過ごす IntelliJ と Slack、Terminal を明るめの配色に設定しているのはこれが理由だったりします。
42歳おとめ座としては、少し目を痛めつけることになってでもこの現実から目を背けたい。
ここで話は変わりますが、前回の僕の記事が2019年の10月なので今回の投稿は約3年ぶりになります。
https://note.com/ffg_oig/n/ndd9d6163f815
前回はアイリスオーヤマの55インチ4Kテレビのレビューでした。
あれから3年が経ち、人や組織の成長もあって最近はコードレビューで使うことはめっきりなくなりましたが、打ち合わせ用のスペースに常設されて故障することなく日々色々な人に活用されています。
我々はというと、アジャイル開発チームという正式には組織図に存在しなかった組織だったのが、アジャイル開発グループというちゃんとした部署になりました。
部署名以外での大きな変化というと、銀行でも重要な位置づけのスマートフォンアプリにも携われるくらいになり社内のプレゼンスも少しは向上してきたかな?という感じです。
そんなこんなで人生初のスマートフォンアプリ開発を業務でやるという機会が巡ってきましたが、13インチの画面サイズではなかなか厳しいものがあります。会社支給の Mac が 13インチの MacBook Pro/Air なんですね。
というわけで今回は、「オッサン顔の映り込み防止」と「スマートフォンアプリ開発のための画面サイズ」を目的に Dell の27インチ4Kモニターである S2722QC を導入してもらいましたので、開発目線でのレビューをやっていこうと思います。
ちなみに運良く4万円台のときに購入することができましたが、セールでの割引等がないと5万円台まであがるようです(Amazonで見た感じ)。
在宅勤務用にも同じものが欲しかったのですが、タイミングが悪かったので諦めて ASUS の ProArt Display PA278QV を自腹で買いました。ブラックフライデーでの割引率もよかったので。
画質
結論からいうと、特に問題はありませんでした。同時に導入した3台すべてドット抜けも見当たらず良好です。
元々、Apple 信者というのもあり Retina ディスプレイ未満の画質が気にならないかを懸念していました。
数値で比較してみると13インチ MacBook Pro の 227ppi に対して S2722QC は 163ppi で、割と差があるように思えるんですよね。
確かに実機を横に並べて比較すると MacBook の方が綺麗です。そりゃもちろん。
ただ S2722QC も我慢できないほど汚いということは全くなく、じゅうぶん綺麗に思えました。
乱視矯正レンズをつけた視力0.7の目で、50cmほどの距離でみるぶんには全く気になりません。
極端なケースですが、アイリスオーヤマの55インチ4Kテレビにつないだときはドットが視認できていたので、4Kの解像度の場合は27インチくらいのサイズがちょうどよいサイズなのかなぁと感じました。もちろん使う人の視力や使い方にもよりますが。
作業領域
IDE
スマートフォンアプリの開発といえば Xcode もしくは Android Studio なわけですが、それと同時に iOS シミュレータ なり Android エミュレータを起動することになると思います。
iOS シミュレータは Xcode とは別窓になりますが、SwiftUI の場合はプレビューを Xcode 内で表示しながらコードを編集することになるため、作業領域を結構食われるようになりました。
視認に差し支えない程度のフォントサイズと100桁程度表示をエディタで維持したい場合、13インチの MacBook Pro ではだいぶやりくりが厳しい感じです。
※ 開いているプロジェクトはそれぞれ公式の Example です
その他のツール
Slack でもメインのレーンとスレッドのレーンの両方をゆとりをもって表示できるため、Slack 廃人としても大変満足です。
draw.io で作図するときも最近は特にシステム構成図上の登場人物が増えてきてアップアップしていたのですが、広々していてとても作業しやすくなりました。
至極当たり前の話ではありますが、ここ10年 MacBook だけで作業してきたのを結構後悔しています。
使用感
特に設定などをいじることなく、工場出荷状態の設定で使っています。
USB Type-C で給電ができることとS2722QC 自身が AC アダプターを必要としないため、電源の配線周りがだいぶスッキリします。
会社のデスクが天板に配線取り出し口があるモデルなのですが、MacBook の電源アダプタを挿すと取り出し口のフタが閉まらなくなるためこれが地味にありがたいです。
今の所入力には MacBook のキーボードとトラックパッドを利用しています。MacBook を最大限まで開いて、S2722QC の画面にかからないように画面の正面に置くという配置です。
そのため左端のキーを叩く際に若干指がケーブルに触れてしまい、一瞬モニターが切断される扱いになることが何度かあります。MacBook の USB ポートがヘタっているのかもしれませんが、このしっかり挿さる感はどうしても HDMI のほうが構造上強いですね。
クラムシェルモードならこういう悩みも無くなりそうなので、 外部モニターにしたことで姿勢もよくなったのもありますし、この機にエルゴノミクスキーボードに変えたいなぁとかも考えています。
気になった点として、スタンド部分が ASUS の ProArt Display PA278QV に比べるとコンパクトなのですが、
台座の形がカットしたバームクーヘンのような形をしているのと画面が正面を向いているかどうかの目盛りみたいなものがないので、正確に画面が真正面を向いているかが分かりづらいですね。そんなの気にする人はあまり居ないとは思いますが。
余談ですが、バージョンが少し古い IntelliJ だと https://youtrack.jetbrains.com/issue/IDEA-298413 の影響を受けてしまいました。
S2722QC に限った話ではありませんが、4Kモニターを抜き差しをする際に変な挙動をしてしまった場合はバージョンを確認してみてください。
まとめ
スマートフォンアプリの開発をする場合、このくらいのサイズのモニターはオススメ(ていうか13インチはだいぶきつい)
スマートフォンアプリ以外でも効率アップが期待できるので、値段はそこそこしますが割とすぐ回収できそう
15インチモデルの MacBook にするよりはコスパよさそう(個人の感想です)
非光沢で現実から目を背け、いつまでも気分を若々しく
最後に、ふくおかフィナンシャルグループのアジャイル開発グループではスマートフォンアプリ開発のエンジニアも募集しています。
カジュアル面談でチームメンバーが包み隠さずお話しますので、興味を持った方はお気軽にお声掛けください~